公式ホームページへ
ATLIA STAFF BLOG
<   2016年 04月 ( 13 )   > この月の画像一覧
いよいよゴールデンウィーク!
気持ち良く晴れて連休のスタートからお出かけ日和ですね。

連載「ここにも通信」も大分の回数を重ねてまいりました。お付き合いいただいているみなさま、ありがとうございます。
出品作やアーティストをスタッフが紹介するブログシリーズ、今回で11回目!

本日は大和由佳さん《Knocking on the Land - Kawaguchi》をご覧いただきます。
こちらは川口駅前複合施設キュポ・ラの7階、川口市立映像・情報センター「メディアセブン」の全体をつかったインスタレーション。
c0222139_15594476.jpg
通路の奥に、窓が。ここはちょっとした休憩スペースとして使われている、不思議な存在感の小部屋です。
そしてその窓の手前には、何やらもやっと映像が映し出されています。
これが、作品の一つの要素。
ずっと観ているとさまざまな風景写真がスライドショーのように流れていくのですが、その写真たちに共通しているのは、「中心で杖が自立していること」。

…というと超常現象的に聞こえますが、観た印象ではその通り「自立している杖」。
この映像が流れているガラスの隣の壁には、プリントしたものも展示されています。
c0222139_1664350.jpg
ほら、自立している杖たち、でしょう?
それは超常現象的ではなく、静かに、その写真に主題として写っています。
まるで自分たちでそこまで歩いていったみたいに、主人公のような顔をして。

実際に施設のなかを歩いていくと、別のところでも杖たちに遭遇します。おっと、こんなところにも。
c0222139_16114560.jpg
よくよく見ると、この場所で撮られたもののようですね。周りの景色がそっくりです。

施設中心部にあるカウンターの近くの壁には、もう一つの映像作品が流れています。
c0222139_16133288.jpg
ここには、実際に杖が。そしてこれと同じような杖が、映像の中にある景色の中をまるで歩いていくように、重なって写っています。
ここで流れている景色は、すべて川口市内で撮影されたもの、とのこと。
今回の会場のひとつでもある川口市立グリーンセンター、あるいは芝川沿いの遊歩道、図書館の中…色々な場所を、杖が辿っていきます。

大和さんは、杖とそれを持つ人と出会った場所で、杖だけを撮影し記録しています。
同じ方法をつかって各地で制作を行ってきました。本作は、その川口バージョンです。
市内のさまざまな場所に自ら出向き、多くの人のご協力をいただきながら、杖や土地の話をきいたそうです。

普段、人と一緒に歩いている、杖。
杖は、歩いてきた場所をどういう風に記憶しているのか。
あるいは、普段それを携えている人・身体の一部としてそれを持つ人、その柔らかさを、杖自体はどういう風に記憶しているのか。

そこには、たくさんの「思い出」があるかもしれません。
地面を、とん、とん、と叩きながら進む杖は、少しずつ傷つきながら、しかししっかりと、その足元を捉え続けます。
人が歩くのを手助けする、それだけでなく、自らも歩いている、のかもしれない。持ち主が忘れかけていることも、杖たちは覚えている、かもしれません。
そう思うと、この作品の中の杖が持つ「自立している」イメージがつながってきます。

そこに自立している杖を見ていると、思わず手にとってしまえそうな、そんな気さえします。
杖が誰かに手渡されれば、その記憶も、また別の誰かと一緒に歩いていく。
これを見た私も、ちょっとだけそれを受け取っている、のかもしれません。

---
平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター

c0222139_19153655.jpg

by atlia | 2016-04-29 14:02 | 企画展
4月24日(日)、開催中の展覧会〈ここにもアート かわぐち〉に関連し、アーティストの制作の一端に触れるワークショップ第2弾を開催しました。
講師は出品者のお一人、對木裕里さんです。
c0222139_12293788.jpg
ワークショップ会場の壁には對木さんが描いたカラフルな絵画作品が。近づいてみると、絵の具のように見える部分がこんもり盛りあがっています。
「今日は特別にさわってみてもいいよ」と對木さん。指でそっと触れると、あら不思議。なんだかふわふわしています。
「紙粘土だ!」どうやら参加者のみなさん、その正体に気づいた様子。
c0222139_1231841.jpg
對木さんは作品のうちの一つを紹介してくださいました。
青い格子状のでこぼこが印象的な作品。イメージの元となっているのは、子どもの頃お気に入りだったワッフル生地のTシャツだとか。それを着たときの嬉しい気持ちを感じることができるような作品にしたくて、シャツのさわり心地を紙粘土で麻布に「描いた」そうです。

今回は参加者さんも同じ素材・方法での絵画制作に挑戦です。
「みんなも描くものの感触をイメージしながら制作してみて。」と對木さん。見た目だけでなく手ざわりを大切にすることが今回のポイント。
c0222139_1254991.jpg
まずは紙粘土に色をつける方法を教えてもらいました。平たくした紙粘土の上に直接チューブから絵の具を絞り、粘土を折りたたむようにして混ぜていきます。手のひらはみるみる絵の具だらけに。でも柔らかくて気持ちよくて、思わず笑顔。
c0222139_1331914.jpg
つくりたての色粘土で試しに麻布に描いてみます。指先で塗りこめるだけでなく、手のひらでおしつけてみたり、ひも状に伸ばした粘土をくっつけてみたり。絵の具ではできない描き方ができるのが面白く、色々な方法にチャレンジしました。
c0222139_17473581.jpg
大きめの麻布と何種類かの色粘土を使い、いよいよ本番の制作です。
描くものの感触を思い浮かべながら。あるいは粘土のさわり心地の良さを生かしながら。参加者さんの気持ちの盛り上がりとともに、画面にもたっぷりと粘土が乗せられていきました。
c0222139_146519.jpg
完成した作品に木枠を取り付けたら、壁にかけてプチ観賞会です。どのようにして描いたのか、一番気に入っている部分はどこかなど、参加者さん一人ひとりに紹介してもらいました。
指の跡を生かして海の波が揺れる様子を表現したものや手のひらのくぼみを使って柔らかそうに雲を描いたものなどそれぞれに工夫が。
「次の作品をつくるときにみんなの真似をしようかな。私が教えてもらっちゃったみたい」と對木さんも嬉しそう。
c0222139_13581875.jpg
最後は記念写真をパシャリ。真っ白な壁に色とりどりの作品が並んで、まるで展覧会みたい!
見た目だけでなくさわり心地も楽しげな絵画作品がたくさん生まれました。

---
平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター


c0222139_164419.jpg

by atlia | 2016-04-28 12:11 | ワークショップ
会期も終盤、開館10周年記念展〈ここにもアート かわぐち〉。
もはや夏日も近いかと思えるお天気の日もありますね。

連載「ここにも通信」、アーティストや出品作品を企画スタッフ目線でご紹介するシリーズも終盤です。
今回もアトリア会場から。山本智之さんの作品をご覧いただきましょう。

山本さんの作品は展示室内の壁一面に。3つのおそろいのサイズ、アクリル絵具で描かれた絵画です。
c0222139_1648239.jpg
正方形のキャンバスが整然と並んで、すっきりとした印象に。
強い色がつかわれているのにその表面が凸凹としていないことも、「すっきりさ」を強調するようです。

最新作は一番右側の《ほんの少し遠い昔》。
c0222139_16491342.jpg
夕暮れ時から夜へと変わっていく空の色が美しいですね。
画面の右上から左側に走り抜けようとしている列車が、「急行」らしく勢いをもってぐわっと迫ってきます。

しかしその勢いと同時に感じるのは、静けさ。
c0222139_1717239.jpg
中央に印象的に描かれている少女の顔は、どこかぺったりとしています。無表情とも言えないけれど、しかし、何を考えているかわからない。
風に吹かれている髪も、ばさばさともせず、異様にまとまってなびいており、いよいよ現実味がありません。
「すっきり」な平面は同時に「ぺったり」にも見えるのです。

どこかで見たような・知っているような場面だ。
しかし、どこかで夢にみたような、現実味のないシーンでもある。
でも、それが万人に共通するような、「ノスタルジー」を体現している。

山本さんは「変わってはいけない本質的なこと」を表現したい、と言います。
それは夢であり、あるいは物語ではないでしょうか。
矛盾するようですが、失わずにいたいものというものは、理想的なものとも言えるでしょう。
同時に、それは思い出であるとも言えるかもしれません。

あーこんなのあったな、あるいはこういう話読んだ気がするな、と思わせる要素がちらほらと描かれているのも憎いポイント。
例えば、チョークで書いたような、相合傘。
c0222139_17173435.jpg
電車にちらりと見える、人影。
c0222139_1735136.jpg
おっと、ここにはちょっと懐かしいかたちの電話も見えますね。

そういう細部にも、それぞれの物語を発見できる。
そこには、山本さんの思う懐かしさだけでなく、観る者の思う懐かしさも反映できる包容力があるようです。
どこか現実味がないという特徴があるからこそ、素直に自分の中にある思い出を反映出来るのかもしれません。
「ほんの少し遠い昔」の物語は、誰の心の中にも、ちょっとずつ存在している、はずなのですから。



---
平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター

c0222139_19153655.jpg

by atlia | 2016-04-27 11:19 | 企画展
4月17日(日)、開館10周年記念展〈ここにもアート かわぐち〉に関連し、ワークショップ[色の影で自分を描こう]を開催しました。
アーティストの制作の一端に触れるワークショップ第1弾、講師は青木聖吾さん。
今回は青木さんが発表しているシリーズ shadows からヒントを得て、ひかりの3原色でつくる影で自分を描くことに挑戦しました。

まずは一緒に会場にある青木さんの作品を鑑賞。
c0222139_19133014.jpg
無数に並んだ「影のひとたち」に興味津々の参加者のみなさん。
今回はこれと同じものを描こうというのです。

しかし、これはどうやってできているのでしょう?
そこで青木さんが取り出したのは、赤・青・緑の色鉛筆。これを重ねていくことで、この絵ができている、らしいのです。
さっそく実験してみましょう。3本の色鉛筆を、ひたすら塗り重ねます。
すると、どうでしょう、少しずつ黒くなってきた気がするぞ?
c0222139_19173789.jpg
3色でできた鳥の影絵、ここまで来るには意外と根気がいる作業だということもわかりました。

影絵とひと口に言っても、色々なものがあると青木さんは言います。
ここで色々な影絵をスライドで紹介してくれました。
c0222139_19221492.jpg
浮世絵にも、影絵遊びの方法が記されたものがあるのだとか。
小道具までつかって表現された影絵に、参加者のみなさんはビックリした様子。なかには確かにやったことある、と納得する人も。

そのままスライドのひかりをつかって、自分たちも影絵に挑戦します。壁に近い人はちっちゃくなって、ひかりに近い人はおっきくなって。自分だけど、自分じゃない「影」をコントロールするのは案外難しい。どんなポーズの影ができるかな?

面白いポーズを思いついたら、2人組になって、影絵写しを行います。
影になる人は写し取られる間、じっとしていないといけません!これがつらいのです。
写し取る人は、その人らしさが出るように、髪や服の印象なども大切に線でなぞっていきます。
c0222139_19284094.jpg

なぞり終えたら、壁にあった大きな紙を床におろして、影塗絵!
同じく3色を塗り重ねていきますが、大きく柔らかな色あいを表現するために、青木さんは新しくパステルを出してくれました。
c0222139_19325683.jpg
小さな四角いパステルはちょっと粉っぽく、手や布などで思い切ってひろげていくことができます。
これで大きく描かれた自分を塗っていきましょう。

最初は要領が分からず、ちょっとずつ小さな面積から塗っていく参加者。
c0222139_19335246.jpg
大きな面をぬれるようになるには、時間もかかります。
なにせ、自分より大きな影に挑戦しているのだから、なかなか全貌も見えません。

そこで青木さんは一旦参加者の手をとめて、紙を壁に戻しました。
c0222139_19373092.jpg
すると、自分がどんな場所を塗っていたのか、どんな色を塗っていたのか、遠くから眺めることができるように。
別の参加者の作業の進み具合も見えて、比べることもできます。
ちょっと離れて見てみると、自分の作品がよく見えるようになるのですね。

ここでまた床に戻して、最終仕上げ。
塗り足りなかったところやイメージと違ったところを直していきます。サポートスタッフも積極的にお手伝い。
c0222139_19445448.jpg
もはや全身をつかっての作業、ひざ小僧も足の裏も、真っ黒に!

最後にもう一度壁に作品を戻して、全員で鑑賞を行いました。
同じ色をつかっていても、かたちや塗り方の違いで、こんなに個性が出るなんて、意外な発見もありました。
とっても大きな作品は迫力も満点!
c0222139_19494256.jpg
ちょっと疲れたけど、いい笑顔の記念写真です。
はじめはあんまりピンとこなかった「色の影」だけど、地道な作業のなかで自分らしい影絵ができました!


---
平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター

c0222139_19153655.jpg

by atlia | 2016-04-26 11:11 | ワークショップ
4月の終わり、新生活のみなさまも落ち着いた頃でしょうか。
ちょっとお天気悪い週末が続いてしょんぼりですが、引き続き開館10周年記念展〈ここにもアート かわぐち〉開催中です。

連載「ここにも通信」、スタッフ目線でアーティストや出品作を紹介するシリーズも折り返し!
今回は画家の片庭珠実さんをご紹介。

片庭さんの作品は、川口駅前複合施設キュポ・ラのM4階、かわぐち市民パートナーステーションでご覧いただけます。
入口正面の受付カウンターまで進み、そこから右を見ると3枚の絵がおでむかえ。
c0222139_1164458.jpg
まるでずっとここにあったのではないかと思うほどの自然さで、その壁にかかっています。
今回は墨で描いたものを出品いただきました。

墨、とは言っても、少し色が入っているように見えるのが印象的。
一番右にかかっている《ルソー的ボール使い》を例に見てみましょう。
c0222139_1171359.jpg
ボールの部分がちょっと青みがかっていますね。全体に良いアクセントになっています。

6枚の絵を1枚の額におさめている本作、登場する人物の表情がとっても面白いのです。
下の3枚をみていくと、一番左は、2人がたのしそうにボール遊びをしているようです。とっても長く太い手もやさしげな雰囲気。
その隣は、歯をいーっとした顔が印象的。右にいる人がボールをとろうとしているのに、渡してあげないのかな?ちょっといじわるそうにも見えてきました。
一番右では、空中にあるボールの隣の顔も、まるでボールみたいにまんまる!黒い背景に白い顔がぽっと浮かんでいるから、余計そう見えるのでしょうか。

同じ黒い背景は、上の3枚の真ん中にも見えますね。ここではボールに顔が描かれています!
いや、これはボールだと思い込んでいるだけで、もしや顔なのか?いやいや、お面みたいなものかもしれない?
楽しそうな顔、ちょっと怒っていそうな顔、どちらも異なる表情をしているのがわかります。
もしかして、感情によって、顔を取り替えるのかも?なんて。

片庭さんの作品にでてくる人たちは、本当にのびのびとして見えます。
それは、のびのびとした自由な線の印象、そのまま。
画面の中で色々な太さで・勢いで踊るみたいに、人物の表情やポーズをつくりだします。

実は片庭さん、2006年に当館で最初の発表を行った作家ですが、その時は油絵を展示していました。
c0222139_11175125.jpg
今回の発表作とは大分雰囲気も違いますね。

片庭さんは技法や技術にこだわらず、さまざまな材料を選びとります。
これまでも油絵や蝋画、銅版画など、多くのものに挑戦してきたとのこと。
最近では、「加算するタイプの絵からマイナスの絵に」切り替えているそうで、シンプルなものの中に大きな意味を見出したい、という片庭さん。
自由でのびのびとした線からは、描くことの楽しさ・表現する面白さ、そういう飾らない気持ちが伝わってくるようです。

あたたかい気持ちが集まる「かわぐち市民パートナーステーション」には、そういう「自由さ」がぴったりきています。

生活の中に、アートがある。自然に、そうなった。
飾り気のないあたたかさが、作品からも感じられますよ。

---
平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター

c0222139_1458164.jpg

by atlia | 2016-04-24 11:21 | 企画展
いつの間にやら4月も半ば!引き続き開館10周年記念展〈ここにもアート かわぐち〉開催中です。

これまたいつの間にか好評いただいております連載企画「ここにも通信」、
出品作やアーティストを紹介するシリーズ記事を更新中です。

今回は後藤雅樹さん《よび声の在処》。
アトリア会場入ったところの受付付近、窓際に展示中です。
c0222139_19125386.jpg
ころっとした可愛い存在感と硬質な鉄の肌、対象的なイメージを持つ作品です。その存在感からか、小さいお子さんにも大人気。

曲線から生まれるころっとしたかたちを初めて観たときは、「たまごみたい」と感じたものです。
お客様のなかには「細胞分裂?」といった感想をお持ちになった方もいらっしゃいました。たしかに、理科の教科書で、ちょっと見たような?

後藤さんのお話では、これは「果物」のようなものをイメージしてつくっているのだとか。
子孫を残すための「種」を持った果物は、ここから芽を出して全く異なるかたちへ成長していきます。そういう強い生命感といった意味では、「たまご」や「細胞分裂」もちょっと近いかもしれません。
c0222139_1913418.jpg
別の角度から見てみると、凸凹の部分の違いによって、表情が変わります。
こういった表情の違いも、何か中にいそうだぞ、と感じさせる要因のひとつ。

作品を置く「角度」は彫刻にとって重要な要素。
本作は「受付の前」に置かれていますから、会場にこれから入る人も、観終わって出ていく人も通る場所です。しかも、窓から(外から)も見えています。
c0222139_19272112.jpg

どんな表情が最初に見えるべきか?窓から見えるとき、どんな風に見えるだろうか?
後藤さんは設営中、微妙に角度をずらしながら何度も確認を行いました。
もちろん、同じ角度であったとしても、近くからまじまじ見るのと、遠くから眺めるのとでは表情が違います。

さらに、鉄のつるんとした表面は、光を反射させるだけではありません。
c0222139_19132442.jpg
周囲のものを写し込んで変化もします。
近くを通ったときはご覧になっているお客様が写り込み、少し離れると遠くの景色も写り込む。
お天気や時間によっても、ちょっと変わった顔を見せますよ。

ぜひ色々な角度や距離でご覧になってみてください。
硬質な鉄から、未知の表情が生まれたりする、かも?


---
平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター

c0222139_19153655.jpg

by atlia | 2016-04-23 10:44 | 企画展
開館10周年記念展〈ここにもアート かわぐち〉、会期も残り1カ月!
連載「ここにも通信」もひきつづき更新中。
アーティストや出品作について企画スタッフ目線でご紹介しています。

今回はグリーンセンター会場で展示中の堀口泰代さんの作品《浮遊する頭部》。
タイトルからして「おや?」と思わせるインスタレーションです。

本作は展示空間内にいくつかの要素が散らばっています。
写真が何枚か、立体物がいくつか。
c0222139_17325523.jpg
こちらは大きな写真。シャンデリアと窓が印象的な位置に設置されています。
白いドレスを着た女性と思わしき人物の頭が、飛行船になっています。
c0222139_17424413.jpg
異なる角度から同じ人物を切り取った別の写真も、ひっそり部屋の端っこに。ふわりと浮かんでいくような角度で撮られています。
これにはシャンデリアが写り込んで見えるのも面白いですね。

先ほどは「人物の頭が、飛行船になっています」と、さらっと申し上げてしまいましたが、これはおかしな事態!
タイトル通り、「浮遊する頭部」を持っている人物(と言って良いのか?)、ということになります。
しかし、もちろん、頭が勝手に浮かんで飛んでいってしまうはずはありません。

堀口さんは、身体性のある作品を制作しつづけているアーティスト。その身体性を基軸に、矛盾する「夢」のようなものを造形しています。
例えば、空が飛べたら良いな、とか。小さい頃は誰でも少しは考えた、かもしれないこと。
今思えば、出来るはずもないのに、とくすっと笑ってしまうようなこと。

くすっと笑ってしまう、という意味では、こういう立体物も。
c0222139_17335259.jpg
これは船をかぶれるカツラ(と言って良いのか?)ですが、フランス王妃マリー・アントワネットが持つエピソードからインスピレーションを得ています。
サロンで目立ちたいあまり、あるいは誰もやったことのないファッションをしたいあまりに、おしゃれな髪形として船をアクセサリーとして髪に飾った、というお話、聞いたことがありますか(本当は嘘かはわかりませんが)?
本人は一生懸命に考えて真面目にやったことかもしれませんが、周囲から見たらびっくり仰天だったことでしょう。後世の私たちは、そこまでやらなくても、と苦笑するほかありません。
本作では、きれいにまとめられて見える作風の中に、そういった異質なものを共存させています。

「おかしさ」には、「変だな?」ももちろんですが「ちょっと面白いね」も含まれています。
「おや?」が「ちょっと面白いね」にすぐにつながるのは、もしかしたら私たちの「身体」が基準になっているからかもしれません。
身近なものだからこそ、そこにある「おや?」にすぐに気付き、自分の距離で考えることができるのでしょう。

グリーンセンター「シャトー赤柴」は、結婚式等でもつかわれる場所。
そこにドレスやカツラといったキーワードで近づきながらも、「異質さ」を投げかけています。
部屋のあちこちにこっそり点在する、「おかしさ」に、気付いてください。

グリーンセンターへの詳しいアクセス方法は過去の記事で紹介しています!そちらもぜひご覧くださいませ。

---
平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター


c0222139_13172872.jpg

by atlia | 2016-04-16 19:42 | 企画展
ギャラリー前の芝生広場は、あたたかくなって子どもたちで賑やか。
小さなお子さんが多いのも、川口市のまちの特徴ですね。

開館10周年記念展〈ここにもアート かわぐち〉も、ひきつづき賑やかに開催中です。
出品作やアーティストを企画スタッフ目線で紹介する記事シリーズも、だんだん重なってきました!

今回は杉田龍さんの彫刻作品の中にある「作家の息づかい」を探ります。
杉田さんの作品は、アトリア展示室内でご覧いただけます。
c0222139_18491186.jpg

整然と、しかしリズミカルに、空間の中に存在する、いくつかの作品たち。
それぞれ違うようですが、実はこれらはすべて同じつくり方で制作されているのです。

その方法は、「鉄板を切って折る」。これだけ!しかし、ちょっと不親切な説明でしょうか。
では、レンガの台座も印象的な《the potter flowers》を例に、もうちょっとお話しましょう。
c0222139_18484810.jpg

実は、これは1枚の鉄板からつくられています。
まず、白い塗料を塗った四角い鉄板に展開図を描きます。杉田さんから実際につかった図をもらったので、こっそりお見せしますね。
c0222139_17221280.jpg
これらの線を切っていくのですが、すべて切り取らずに一部を残しておきます。その部分を折って持ちあげ、立体に。また別の線の部分を切り取って、違う方向へと折り曲げていきます。
その繰り返しによって、鉄板1枚にすべての部分がつながったままに、立体的なお花の部分が出来上がるのです。

そう聞くと細部まで見てみたくなりますね。
そっと近づいてみると、もう1点、この作品の意外な表情に気が付きます。
それは、鉄板に、白以外の色…焦げたような色、あるいはぷつぷつとした泡立ちの「跡」が見えること。
c0222139_18494720.jpg

これがまさに、「作家の息づかい」なのです。
鉄板を切るときには、熱を加えると言っても、大変な労力がかかります。熱くなった工具をじりじりと鉄板に当てて、これまたじりじりとした速度で切っていきます。
そしてもちろん切ってしまったら修復できません、慎重に、しかも緊張しながらの作業、杉田さんは息をとめながら切っているのだとか。
しかし、ずっと息を止めているわけにもいかない。はあっと息をついたら、今度は同時に鉄を切る手が一瞬止まります。
その時に着くのが、この「跡」。つまり、熱がたくさん加わることによって、素材が少し変化した跡なのです。

まさに「作家の息づかい」が、作品に表情を与える。
この光景を想像すると、もっと作品に近づいてみたくなる。
一見無機質な「鉄」という素材にも、有機的な変化をご覧いただけます。

ぜひお近くでその表情を感じてください。
でも切り口は鋭いから、触らないように!気をつけてくださいね!


---
平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター


c0222139_13172872.jpg

by atlia | 2016-04-14 13:17 | 企画展
今年度の〈公募 新鋭作家展〉、いよいよ本日より受付開始いたします!
c0222139_18193588.jpg

〈新鋭作家展〉は、文化芸術の振興と新鋭作家の発掘・育成を目的として開催している公募展です。第6回目となる今回は人や場所に関係していくことで新しい価値・視点の提示を目指すアーティストを公募します。選出された優秀者2名(組)には翌年の〈第6回 新鋭作家展〉での企画参加の機会と制作補助費40万円が与えられます。

人や場所との関係の中から作品制作をすることに興味のある方、またそれを目指して活動している方々もぜひご応募ください。
一緒に魅力的な展覧会をつくりあげていきましょう!

応募要項および出展申込票はアトリア公式ホームページでもダウンロードできます。
応募は6月12日(日)までとなっております。
これからのアートシーンを担う、意欲ある新鋭作家のみなさまのご応募をお待ちしています。

-----
第6回 公募 新鋭作家展
応募受付:4月12日(火)-6月12日(日) 必着
(応募は郵送にて受付しております※開館中であれば持参可)
審査員:帆足亜紀(横浜トリエンナーレ組織委員会事務局プロジェクト・マネージャー)、前山裕司(埼玉県立近代美術館学芸員)、村田 真(美術ジャーナリスト/画家)
c0222139_18203625.jpg

by atlia | 2016-04-12 10:00 | 企画展
新入生らしき真新しい制服を見かけるようになったこの頃、上着も軽めを選べるようになってきました。
開館10周年記念展〈ここにもアート かわぐち〉、引き続き開催中です。

ブログ連載「ここにも通信」では本展関連情報を発信しております。
アーティストや作品を紹介するシリーズ絶賛更新中、今回で第5弾目!

本日ご紹介するのは遠藤研二さん《REPLICANT》。
鑑賞する日の「時間」や「天気」によっても表情を変える、唯一野外設置の作品!
c0222139_22112794.jpg
こちらは、アトリアの玄関ですが、見慣れている方は、何かちょっと違和感を覚えませんか?
はじめてご覧になる方は、その自然さに、この写真の中に作品が写っていることは気がつかないかもしれません。

今回の遠藤さんの発表作の素材は、なんと空調のダクト!つまり外の天井の部分に這っているのが作品なのです。
c0222139_2222197.jpg
設営中の遠藤さん、まさに工事!
作品が出来上がっていく途中から注目を浴びていた本作。遠藤さんは、何ができるのか、何度か通行中の方に話しかけられたとか。

どこか有機的な線を持ちながら曲がった先には、青色のLEDが光っています。
c0222139_22103356.jpg
夜になると、こんなに印象が違うのです!

「近未来」「宇宙」といったキーワードを思いうかべる大型の彫刻作品、同時に「ノスタルジー」を感じるのも表現の特徴。
SFと言われるような「ファンタジー」の部分を含んだ未来のイメージは、ある意味では1960年代くらいから続いてきたものかもしれません。1970年代あたりから流行ったハリウッド映画でありそうな熱い宇宙観を感じさせます。
遠藤さんは自身の制作コンセプトを「人類の希望」と表現します。
宇宙に目を向けるのは、未知のものに対する夢のようなものであると同時に、知らない何かを発見することによって「自分とは何か」「人とは何か」を見直そうとする行為でもあるのではないでしょうか。

また、面白いのは、時間によってその表情を変えること。上の写真でも、昼と夜とでは大分印象が違いますね。
本作は夜間開館時に見ていただくのが、企画スタッフのおすすめ。
春、あたたかくなってきたので、アートを楽しむ夜も素敵な季節。

毎週土曜日は20時まで開館中!
夜桜見物がてら、ぜひアトリアまで足を延ばしていただき、作品鑑賞もお楽しみくださいませ。


---
平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター

c0222139_22283393.jpg

by atlia | 2016-04-09 18:42 | 企画展