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〈アートな年賀状展2015〉関連ワークショップ [しめかざりをつくろう!]追加募集を行います。

古くから新年の標し(しるし)としてつくられてきた「しめかざり」。日本の伝統文化を感じながら、新年の目標や願いをこめて、楽しみながら「しめかざり」をつくりましょう。
たくさんのみなさまのご応募、お待ちしております!
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〈アートな年賀状展2015〉関連ワークショップ [しめかざりをつくろう!]

日時 2015年1月17日(土) 13:00~16:30
講師 鈴木安一郎・安藤健浩(「ことほき」/アーティスト・デザイナー)
定員 10組(小学3年生~6年生とその保護者のペア)
参加費 500円/組
申込締切日 1月14日(水)
※申込はお電話(048-253-0222)または窓口にて直接受付いたします(先着順)。ただし、年末年始(12月29日~1月3日)、1月13日(火)は休館日ですのでご注意ください。

http://atlia.jp/ws_lecture/

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by atlia | 2014-12-25 16:23 | 企画展
12月20日(土)、ワークショップ 季節の創作[白いおうちの冬ごっこ-紙をつかってつくって遊ぶ-]を開催しました。参加したのは年中~年長と保護者のペアの9組です。
講師は美術家・舞踊家の新生呉羽さん。新生さんはワークショップを「入室から退室までの時間芸術」ととらえ、勇気を喚起する空間として活動を展開しています。今回は冬をテーマに五感や想像力をはたらかせて、冬の中にある様々な楽しみや、「賑やかな静けさ」をみつけるワークショップを実施しました。
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スタジオに入るとスタッフ扮する冬の妖精たちが踊ったり、はしゃいだりしています。妖精たちは入室した参加者に駆け寄り、壁のピンアートにご案内。一緒になって壁に毛糸で冬の情景を描いていきます。「今日は寒かったね」「雪が降りそうだね」と妖精たちとおしゃべりをしながら毛糸を掛けていきます。
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ピンアートが終わったら、みんなスタジオの中心にある紙の輪の中に入ります。身を寄せ合って、冬自慢をします。「冬のにおいがすき」「雪だるまをつくったよ」「霜柱を踏んだよ」冬のエピソードがどんどん出てきます。ここで今日何を行うか発表。「今日はトレーシングペーパーを使っておうちをつくります!」トレーシングペーパーって氷に似ています。白くて透けてて、冷たい雰囲気。それを使っておうちをつくろうというのです。
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トレーシングペーパーに触って少しなれてきたらおうちをつくります。妖精もお手伝いして3人でおうちをつくっていきます。まず大きなトレーシングペーパーを線に沿って切ることから。お父さんやお母さん、妖精と力を合わせて切っていきます。切り終わったらテープで貼ってテント型に…2人で出来ない作業は隣のペアに手伝ってもらって制作。ちょっぴり難しいけれど、みなさん真剣な様子。仕上げに窓穴を空けて完成!!
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おうちにもぐったり、動いてみたり、中に入った人を驚かせたりしておうちで遊びます。紙でできたおうちの入り心地はどうですか?あったかくて心地よくてなかなか出てこない子もいました。しばらく遊んでいると新生さんがみんなを集めます。「懐中電灯にセロハンを貼ってね」とみんなに指示します。これを使って何をするのでしょうか?
突然電気が消えました。懐中電灯のカラフルな光が部屋を照らします。おうちに当てたり壁に当てたり、とってもきれい。おうちの中に懐中電灯を持っていくと光が透けておうちが光り始めます。
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新生さんの声を合図に、黒い紙筒を持った妖精が踊りながら登場。室内をぐるぐる回ります。妖精たちは子どもたちの手を取って踊り始めます。室内を横切るように紙筒が広げられ、冬の夜道が出現。この上でぶるぶる震える動き、冷たい床を歩く動きなど様々な冬の踊りを披露します。しばらくすると紙の端を妖精が持ち、突然ばっと紙から顔を出し、みんなを驚かせます。勇気をもって紙に近づいて、妖精たちを驚かせようとしますが、妖精たちの大きな声に子どもたちはびっくり!冬の道を何度も行ったりきたりします。
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電気がつくと新生さんは冬を味わいに行こうとみんなを外へと誘い出します。少し雨が降っていましすが、冬の空気を肌で感じます。寒かったね、と話しながらスタジオへ戻ると雪が降っています!妖精たちが雪のしたで遊んでいるのをみてたまらず子どもたちが駆け出します。雪は紙でできていて、冷たくなくて、溶けないのでみんなで集めて降らせて何度もくり返し遊びます。
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最後にみんなで写真をとってワークショップはおしまいです。
名残惜しそうに雪遊びをする子どもたちもいました。

みなさんの冬の素敵な体験になれたでしょうか?
冬の「賑やかな静けさ」に気付いていただけたら幸いです。
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by atlia | 2014-12-25 14:16 | ワークショップ
12月14日(日)、12月21日(日)全2回のたのしい実技講座[版画表現入門「木口木版の世界」]を開催しました。参加したのは18歳以上一般の9名です。
講師は版画家の高松久子さん。木口木版の制作を中心に活動し、木口木版と紙版画を融合した表現も試みています。今回は木口木版に挑戦。10cmにも満たない小さな版木の中に世界を表現していきます。
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まず高松さんから木口木版についてのお話を伺います。木口木版は西洋で発展した版画技法で、細密な表現が可能であり、版木自体が硬くて丈夫であることから、書物の挿絵として使用されてきた歴史があります。板目木版とは材料の板の切り出し方が異なり、木を輪切りにした版木を使用します。「バームクーヘンのような状態です」という高松さんからの説明に、参加者も合点がいった様子。説明の後、高松さんの作品を鑑賞します。
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ため息が出るほど繊細で、物語の世界を垣間見るような作品に参加者はびっくり。モノクロの世界につい見惚れてしまいます。次に高松さんが版木の表面を磨く作業を見学。木とは思えないほどつるっと滑らかな感触に参加者も驚きの表情。
版木は虫食いや節などひとつひとつ異なったかたちを持っています。表現したいものに合わせて版木を選んだり、版木から表現したいものを決めたりします。みなさんはどのような版木で、どのようなものを表現するのでしょうか。
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制作はまず表現する題材を決め、下絵を描くことからはじまります。それぞれ写真や図鑑を参考にしながら下絵を描いていきます。版木が小さくて、細かいところまで表現できるので、下絵も悩みます。「下絵の段階でしっかり描きこむことが大事」と高松さんのアドバイスを受け、参加者はより細かく下絵を制作します。
下絵を版木に転写したら、いよいよ彫りの作業に。今回は彫刻刀の中でもビュランという変わった道具を使います。版木がとても硬いため、彫りだすということが難しい木口木版。版木にビュランやニードルなどとがった道具で傷をつけるように表現していきます。ビュランの扱いになかなか慣れない参加者たち。高松さんが適宜アドバイスをしていきます。
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掘り進んだら試し刷り。インクを版木に乗せて紙に写し取ります。版木が小さいためバレンの代わりにスプーンの背を利用してくるくると擦っていきます。非常に細かい彫り跡は目で確認するのは難しいため、試し刷りで進行状況を確認。どう彫れば刷った際にどんな線になるのかを参加者は実感した様子。ここで1日目の制作は終了。来週は制作を続けて完成させていきます。木口木版は特殊な道具は不要で、スプーンなど身の回りの道具で制作出来ます。尖ったもので版木を刺すことで点が表現できるので、参加者は版木を持ち帰り、目打ちなど思い思いの道具を使い、家で制作を続けました。
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2日目は、家で制作をした人を中心に試し刷りし、中間講評を実施しました。参加者の制作も順調なのか、1日目の最後の試し刷りの時より彫った部分が明確に表現できています。高松さんも完成に向けて細かい部分をアドバイス。それを元に参加者は制作を開始します。完成に向けて彫り、刷りを行います。
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ひとりひとり作業の進度が異なるため、高松さんは会場を回り様子を見ていきます。どこを彫り進めればよいか悩む参加者に対して、高松さんは声をかけます。「版画は一度彫ったら元には戻せません。進めるだけではなく途中何度も同じものを刷るのもとても大事なんです。」その声に参加者は進むだけでなく、たくさんの枚数を刷っておく大切さに気付きます。制作していると熱中して気付かなかったことを高松さんが優しく教えてくださいます。
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「刷っただけでは実は完成ではないのです」と高松さん。「台紙に貼って、タイトルやサイン、エディションを書き込んで完成になります」というお話の後に実際に台紙に作品を貼り付ける貼りこみという作業を実演していただきました。刷った版画を版木の形にくり抜いて、台紙にのりで貼り付けていきます。「額に入れる前の段階を想像していただけると分かりやすいです」とお話しながら、高松さんは手際よく貼り付けていきます。貼りこみの後にタイトルやエディションのお話しを伺いました。版画はひとつの版木から何枚も刷れるので、何枚刷ったうちの何枚目ということをエディションという形で記載します。これで作品の完成です。
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みなさんの作品を囲んで、作品や制作についての感想を発表します。タイトルやモチーフに込めた想いを話してもらいます。木口木版はみなさん初めてで、苦労した点もありましたがとても充実した時間を過ごせたようでした。
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作品は高松さんが張り込みを行い参加者に返却します。
どのような仕上がりになるのでしょうか、お楽しみに!
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by atlia | 2014-12-25 14:15 | 鑑賞講座・実技講座
厳しい寒さが続き、年末の足音が聞こえてきます。
さて、少し早いですが、アトリアでは公募〈第5回 新鋭作家展〉のお知らせを開始しました!

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この公募展は、文化芸術の振興と新鋭作家の発掘・育成を目的としています。
優秀者には翌年の〈新鋭作家展〉において約1か月半の活動・発表の機会と、そのための制作補助費が贈られます。

第5回目を迎える今回は、アートプロジェクト・ワークショップなど作品展示にとどまらない様々な活動を展開するアーティストを募集します。開放的で幅広い年代の方が訪れるアトリアの空間は、意欲的に活動をしたいというアーティストとって大きな可能性のある場所。
ぜひスタッフと一緒に、良い展覧会をつくりましょう!

詳細はアトリアweb内「展覧会」ページ内の「第5回 新鋭作家展」の項目をご覧ください。
応募要項・申込み用紙のダウンロードも可能です。

申込受付は2015年1月20(火)~3月20日(金)となります。
これからのアートシーンを担う新鋭作家のみなさまのご応募をお待ちしています。
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by atlia | 2014-12-23 16:08 | お知らせ
現在アトリアでは手づくりの「アートな年賀状」を募集しています。
1枚のはがきに気持ちを込めて新年の挨拶を送る年賀状。手づくりの年賀状をアトリアへ送ってください。
ご応募いただいた年賀状はすべて新春企画<アートな年賀状展2015>で展示いたします。オリジナリティあふれる年賀状をお待ちしています。


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【応募期間】
12月2日(火) ~2015年1月4日(日)必着
【展示期間】
2015年1月8日(木) ~25日(日)
【募集要項】
・ハガキサイズ(107×154mm、厚さ5mm以内)でつくったオリジナルのものに限ります。
・出品無料(郵送代自己負担)、どなたでも参加可能です。
・差出人欄に出品者の氏名・住所・電話番号、返却希望の場合はその旨も記入してください。
 (作品面には個人情報を記入しないでください)
・展覧会主旨または公序良俗に反する表現主催者が判断した場合、公開をお断りする場合があります。
・返却希望の方の作品は、3月1日(日)までアトリアの窓口でお預かりしています。直接お受け取りください。
・応募に関する個人情報は主催者で適切に管理し、第三者には公表いたしません。
なお、返却期限を過ぎた作品については、適正に処理を行います。
【応募方法】
川口市立アートギャラリー・アトリア「アートな年賀状係」宛に郵送いただくか、アトリアの受付カウンターまで直接お持ちください。


たくさんの皆さまのご応募、お待ちしております。

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by atlia | 2014-12-17 17:19 | 企画展
12月13日(土)、ワークショップ 季節の創作[和紙でつくるオリジナルカード]を開催しました。参加したのは小学生と保護者のペアの6組です。

講師は和紙作家の森田千晶さん。森田さんの作品の特徴は、和紙でつくられたレースです。日本に古来の紙である和紙とヨーロッパ古来の手芸であるレースが合わさり、ふんわりと優しい雰囲気の作品をつくっています。今回は森田さんのレースを使い、和紙の持つ独特の温かさで冬の寒さを和らげるようなオリジナルのグリーティングカードをつくりました。

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まずは和紙の原料について、実際に触りながら説明してくださいました。和紙の原料は楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)といった植物の皮です。今回持ってきてくださったのは楮で、枝からつるんと皮が剥けているもの、茹でて柔らかくなったものなどなど。

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和紙づくりに必要なものは3つ。1つ目は植物の皮、2つ目は冷たい水、そして3つ目はとろろあおいの根っこです。湿度や温度が高い夏だとろろあおいの粘液が溶けてしまうため、和紙づくりは冬におこなうのだそうです。

次に、パルプが入った大きな舟(たらい)の周りに集まり、材料を簀桁(すげた)という道具に溜めて落とすことからこの名前になった「溜め漉き」という技法でそ土台をつくります。あらかじめつくりたいカードのサイズの枠をはめ、一度に一気に水を汲んで揺らし、板の上にひっくり返します。

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さっそく溜め漉きにチャレンジです。思わず「重い~」と呟く参加者。たとえ失敗しても大丈夫。漉いたものを舟に戻せばやり直しができます。
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枠を外したら土台のできあがりです。水をたっぷり含んでいるので厚みがあり、見た目はまるで食パンです。

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次に、土台の上に色紙や布、リボンや糸など、様々な素材を使ってコラージュしていきます。画用紙にペンで好きな絵を描いたものも漉き込めます。中には、拾ってきた色づいた落ち葉をコラージュする参加者もいました。

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次に楮、三椏、とろろあおいが入ったもう一つの大きな舟の中にレースの型を簀桁に敷き、「流し漉き」をおこないます。先ほどの溜め漉きと違い、何回も汲んだり揺らしながら漉く方法です。土台よりも薄く漉くため失敗してしまう参加者も。ですが回数を重ねていくうちにコツを掴んだのでしょうか、どんどん上手になっていきました。
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漉いたら簀桁の簀を外し、コラージュした土台にそっと乗せます。

流し漉きを終えたら、食パンのように厚い和紙をどのように乾かしていくのかを説明してくださいました。板を上から重ねて絞ったあと、板に張り付けて天日干しをします。残念ながら今回は乾かすところを見ることができませんでしたが、自然の力が和紙を温かくて丈夫な紙にしてくれるのだと学びました。

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最後につくった作品の観賞会。誰に送るのかを聞くと、「友達にクリスマスカードとして」「一緒に参加したお母さんのバースデーカードとして」など、送る相手を思いながらつくったようです。きっとその温かい気持ちは相手にも伝わりますね。

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今回つくった作品は、後日お渡しです。どんな作品に仕上がっているのか、楽しみにしててくださいね。

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by atlia | 2014-12-16 11:39 | ワークショップ
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に9月中旬から今まで、長きにわたり活動しました。

先週末12月7日(日)をもって、アトリアで行った成果発表展が終了。
その会場の中で行われた最後の授業も終了し、生徒が参加するプログラムもすべてが終了いたしました。
このブログでは、普段はなかなか見えない学校の中の様子をレポートしてまいりましたが、それも今回で最後の更新!

最後の授業では、発表展会場の見学とまとめのお話を行いました。
元郷中学校からバスに乗り込みアトリアへ!普段とは違う学外での授業にわくわく。
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アトリアでは、土屋さんが待っています。まずはあいさつ。
学校での最後の授業からおよそ1か月経ってからのこの授業、随分久しぶりな気分です。
見学の前に、土屋さんは「せっかく他のクラスの作品も一緒に飾ってあるので、お気に入りの『変』をみつけてみよう」と投げかけました。
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発表展の会場では、作品それぞれにキャプションなどがついていません。
観にきてくださるお客様にも配られた、おおよその展示位置がかかれたマップがあります。
それをもらって、さっそく「変」を探しにいく生徒たち。
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自分でつくったものはどこ?お、全然知らない「変」もあるぞ。
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今まで班活動していた中で、自分たちの作品をなんとかつくりあげ、
クラス内発表会ではじめて知った作品もあったのですが、他のクラスで出来た作品を見たことはありませんでした。
発表展会場では、中学校の建物そのものにくっついていて本物を持ってこられなかった作品もあったけれど、自分たちの班では思いつかなかったたくさんの「変」に出会えました。

自分の作品を確かめてみると、意外な変化をしているものもありました。
映像作品では、土屋さんが編集でテロップをつけてくれたり。写真作品は大きく引き伸ばされて並べられたり。
立体作品も学校の机でなく、展示台に乗っていたりするだけで、今まで見ていたものとはちょっと違う印象に。
学校の中から飛び出した「変」は、また新しい存在感を持って、生徒たちの前に現れたようです。
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ひととおり見学が終わったところで、土屋さんは全員に集まるように指示します。
会場で見つけた「変」について、どんなものが見つかったか、それが良かった理由などを質問しました。
やっぱり全員の前で話すとなると少し緊張するけれど、他の作品の良いところをお話した生徒たち。
最初は「変」もぴんとこなかったのに、とっても細かいところまで気が付くようになりました。表情も随分柔らかくなった気がします。
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そこで土屋さんは、こんな質問も。
「マップに載っていなかった『変』を見つけた人はいる?」
おっと、そんなものあったのか?しかし、ここでも手は早速あがりました。
「時計がさかさまになってる!」「写真にうつっていたヒヨコが会場の中にもいた!」
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これらは土屋さんが会場内に展開させたもの。生徒たちの作品に関連していたり、こっそり遊び心でつくったものたちです。
作品として「変」をつくる以外にも、「当然のように」そこにあるものをじっくりみてみる。疑ってみる。この授業で身につけたかったのは、そんな姿勢でした。

今回の授業の目的は、日頃「当然だよね」「ルールだから」と思いこんでしまっていることを見直し、自身の視点・視野や価値観を「補正」すること。
ルールから少し外れている状態を「変」と定義しそれらを発見する・制作することから、学校生活の中にも新しい世界を見出だすこと。
土屋さんは最後に、生徒たちにプリントを1枚配りました。
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ここには、今回の授業で土屋さんが最も伝えたかったメッセージが書いてありました。
今まで笑いながら・驚きながら作品を鑑賞し常に笑顔だった生徒たちも、一転して真剣な顔で話を聞きます。

わたしたちは、「ルール」に合わせていつも都合よく世界を見ている。
都合よく見てさえいれば、それでいいのだろうか?
ルールとは、経験・知識・常識で出来ている。
「変」とは、ルールに照らし合わせて考えると、ちょっとだけズレていること。
「変」とは、半分ルールを守って、半分ルールを外れていること。
そして、「変」を考えるとは、
わたしたちがこの世界とどのように関わっているのかを
見直す作業

それは、美術の授業の中だけの話ではありません。
色々なことを、見ながら・触れながら・学びながら、歩いていく上で、もしかしたら、役に立つ。
これから多くのことに出会う生徒たちに、土屋さんは「世界へのかかわり方」をどう捉えるか、自分を見直す作業の一端を、この授業で伝えたのでした。

およそ3カ月に及ぶプログラムも、この授業で終了。
最後、バスに乗り込む前に、土屋さんは今までの授業の記録として、撮っていた写真をたくさんプリントしてプレゼントしました。
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でも、それ以上に、生徒たちがこれから、この授業で学んだ「補正作業」を少しでも振り返ってくれたら良いな、という気持ちをこめて。
さみしい気持ちもするものの、今までにない挑戦をし、自身を「補正」する作業に触れた生徒たちが、これからどういう成長をするのか、とっても楽しみ。


成果発表展には、1,164名のお客様にご来場いただきました。
会場ではマップをお配りし作品を探しながらご覧いただくとともに、生徒たちが実際に取り組んだ『「変」分析シート」も配布。
その「『変』分析」には、のべ282名様にご参加いただきました。
いただいたご意見・ご感想、また分析結果は、この授業の記録として生徒たちに届きます。今後にきっといかされていくことでしょう。
多くのお客様のご来場、またご協力、ありがとうございました!

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第9回アーティスト・イン・スクール
〈補正作業-新しい「世界」のみつけ方〉
土屋貴哉(現代美術家)×川口市立元郷中学校2年生107名

授業期間:2014年9月18日(木)~12月4日(木)、全10回
成果発表展:2014年11月22日(土)~12月7日(日)、全15日間

主催:川口市教育委員会
企画:川口市立アートギャラリー・アトリア

撮影・協力:Naomi Negishi

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by atlia | 2014-12-12 10:23 | 学校×アトリア
冬の寒さも本格的になってきました、12月。
今月は貸しギャラリー月間にて、お客様の展示が続きます。
1週間ごとに展示が変わりますので、いつでもお楽しみいただけます。


開催中~12月14日(日) 最終日16:00まで
亀井政子と仲間たち展
開催中~12月14日(日) 最終日16:00まで
第5回 銀の虹展

12月17日(水)~21日(日) 最終日16:00まで
時・人・時

12月23日(火・祝)~25日(木) 初日13:00から/最終日15:00まで
図工教室∞infinito作品展
12月23日(火・祝)~28日(日) 初日13:00から/最終日16:00まで
木村俊介個展 -Drag and Draw-
12月24日(水)~28日(日) 最終日16:00まで
ハラタミ 1st

各展示の紹介はアトリアweb、貸しギャラリーのページでご確認くださいませ。
http://www.atlia.jp/rental/future.html


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by atlia | 2014-12-11 10:29 | お知らせ
ワークショップ 季節の創作[和紙でつくるオリジナルカード]追加募集を行います。

ユネスコ無形文化遺産に登録された日本伝統の和紙。その和紙でつくられたレースを使い、グリーティングカードをつくります。和紙独特の優しい温もりが冬の寒さを和らげ、送る相手にも伝わるようなオリジナルのカードをつくりましょう。
たくさんのみなさまのご応募、お待ちしております!

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ワークショップ 季節の創作[和紙でつくるオリジナルカード]

日時:12月13日(土)
   13:30〜16:30
定員:15組(小学生とその保護者)
講師:森田千晶(和紙作家)
参加費:500円(1組)
申込締切日:12月10日(水)
※申込はお電話(048-253-0222)または窓口にて直接受付致します。
受付時間 8:30~18:00(月曜休館)

http://www.atlia.jp/ws_lecture/

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by atlia | 2014-12-03 15:38 | ワークショップ