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ATLIA STAFF BLOG
カテゴリ:鑑賞講座・実技講座( 34 )
9月8日(日)、鑑賞講座[建築をみるために]の第1回目「江戸東京×建築 前川國男を中心に」を開催しました!

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今回は江戸東京たてもの園の学芸員、早川典子さんに来ていただきました。


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江戸東京たてもの園には、江戸時代から昭和初期までの文化的価値の高い歴史的建造物が建ち並んでいます。
そのうちの一つである前川國男邸は、日本の近代建築の発展に貢献した建築家:前川國男の自邸として建てられた住宅。吹き抜けのある居間や前川夫妻がくつろいでいる姿など、スライドで当時の邸宅の様子を振り返りました。

前川國男は近代建築の巨匠ル・コルビュジェの直弟子で、県内では埼玉会館や埼玉県立歴史と民俗の博物館などの設計を行っています。前川建築について早川さんは、外壁の個性的なタイル張り、ガラスの使い方、周囲の環境と調和させるための工夫など、いくつかのポイントを紹介してくださいました。


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講座の後半では、日本の洋館を見るときの3つのポイントを教えていただきました。
日本は明治時代に西洋様式が一気に普及したため、ローマ時代の建築物に由来する柱飾りやギリシャ神殿を模した装飾など、様々なスタイルが一つの建築に混在している場合があるそうです。川口にある旧田中家住宅にも、西洋風のデザインが多く用いられています。


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また、日本の和風住宅(町屋)を見るときのポイントとして、出桁造(だしげたづくり)と看板建築と呼ばれる様式についてお話を聴きました。どちらも関東圏で流行した建築様式で、当時のままの姿で現存しているものはとても貴重だそうです。

前川國男建築の特徴や日本近代建築鑑賞のポイントについて知ることができ、
建築を見るために街あるきしてみたくなるような講座となりました。
by atlia | 2013-09-11 13:01 | 鑑賞講座・実技講座
少しずつ秋の空気になってきたこの頃。
9月のアトリアでは、一般の方に貸しギャラリーとして会場をお貸出ししています他、
やさしい鑑賞講座[建築をみるために]を開催いたします。
テーマを変えながら、全2回の開催。1回だけでも、お気軽に参加いただける当日受付
第1回目は、今週末の開催です!

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やさしい鑑賞講座[建築をみるために]
第1回 江戸東京×建築 -前川國男を中心に
9月8日(日)13:30~15:30

         13:00より受付開始

建築家:前川國男の作品は、東京や埼玉に数多く残されています。
身近に見られる例を中心に紹介いただきながら、近代建築を観賞するポイントをお話いただきます。

講師には江戸東京たてもの園から、学芸員の早川典子さんにきていただきます。
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                  江戸東京たてもの園にて公開中の前川國男邸

皆さまお誘い合わせのうえ、ぜひご来場ください。



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第2回は、こちら!
第2回 アート×建築 -空間をつくるということ
9月21日(土)13:30~15:30

         13:00より受付開始
講師:保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)

詳しい情報はアトリアのホームページ、やさしい鑑賞講座のページでもご案内しています。




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by atlia | 2013-09-06 17:05 | 鑑賞講座・実技講座
5月19日(日)、現在開催中の展覧会〈反芻 篠原有司男展〉関連イベントとして、鑑賞講座「篠原有司男を反芻する 第2回 日本の前衛-マンガ、ウキヨエ、チョウジューギガ」を開催しました。第1回に引き続き、日本美術史家・山下裕二さんを講師にお招きしました。
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もともとは古美術を専門としていた山下さん。その後前衛芸術に出会い、60~70年代の美術に関心を持ったことをきっかけに、篠原さんと交流するようになったそうです。赤瀬川原平の「千円札裁判」やベストセラーとなった岡本太郎の美術評論書「今日の芸術」など、篠原さんと接点のある芸術家についてお話してくださいました。


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また、雪舟や伊藤若冲などの画家、鳥獣戯画や百鬼夜行絵巻などと篠原さんの作品との共通点を、画像を見せながらお話してくださいました。「篠原さんは雪舟でもマンガでも、どんなジャンルのものでもフラットに見て、自分の中に取りこんでしまう」という言葉通り、今回の展示作品にも様々なモチーフが画面の中に取り込まれています。


最後に、山下さんが日本前衛芸術の原点と捉えている、つげ義春のマンガについて、初めてページをめくったときの感動を交えながらお話してくださいました。
講演を通して、日本の前衛芸術の一端に触れ、篠原さんの制作の根底にある様々な人物や作品について知ることができました。
ご来場の皆さまありがとうございました。


〈反芻 篠原有司男展〉も残すところあと1週間!魅力あふれる篠原さんの作品を、是非ご鑑賞ください。
by atlia | 2013-05-19 18:51 | 鑑賞講座・実技講座
4月14日(日)、現在開催中の展覧会〈反芻 篠原有司男展〉関連イベントとして、
鑑賞講座「篠原有司男を反芻する 第1回 芸術×反芸術」を開催しました!

今回は出品作家・篠原有司男さんと日本美術史家・山下裕二さんをお招きし、対談形式で語って頂きました。

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「あえて打ち合わせはしなかった。その方が何が飛び出すか分からなくて面白い」と言ってトークを始めたお二人。
その言葉通り、篠原さんのニューヨーク生活や学生時代の思い出、過去の作品や活動、そしてネオダダイズム・オルガナイザーズ(ネオ・ダダ)や他のアーティストと繋がりなど、様々な方向へと話題が展開していきました。


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作品を実際に見せたり、ホワイトボードに絵を描いたりしながら、篠原さんのお話はどんどん進んでいきます。
今回の出品作品にも登場するカエルの写真やワンダーウーマンなどのアメリカンコミックも資料として提示。
山下さんも絶妙なあいづちと突っ込みを入れ、会場に笑いがあふれるシーンも。


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ロバート・ラウシェンバーグの作品のコピーとして有名な≪コカコーラ・プラン≫も、会場に持って来て下さいました。
「実際に組み立ててみてよ。」という山下さんの提案で、おもむろに電動ドライバーを取り出す篠原さん。目の前で手早くパーツを組み合わせます。手を動かしながらも話は絶えず、作品の背景にあるラウシェンバーグとのやりとりなども聞かせてくださいました。


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最後に、篠原さんと妻・乃り子さんのドキュメンタリー≪Cutie and the Boxer≫について、映画作成のいきさつや裏話を語ってくださいました。
この映画は、第29回サンダンス映画祭(アメリカ)にてドキュメンタリー部門の最優秀監督賞を受賞し、日本でも公開される予定だそう。


お二人の掛け合いに所々で笑いの渦が巻き起こる、楽しいトークとなりました。
対談を通して、アーティスト・篠原有司男の人がらや世界観に触れることが出来たのではないでしょうか。


次回の鑑賞講座は、「日本の前衛-マンガ・ウキヨエ・チョウジューギガ」というテーマで、山下さんに再びお話して頂きます。
こちらも、ぜひご参加くださいませ。

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平成25年度春の展覧会〈反芻 篠原有司男〉関連
やさしい美術鑑賞講座 「篠原有司男を反芻する」
「第2回 日本の前衛-マンガ・ウキヨエ・チョウジューギガ」
5月19日(日)15:30~17:30
講師:山下裕二(日本美術史家、明治学院大学教授)
定員:50名 当日先着順(開始1時間前より整理券を配布します)
参加費:300円(観覧料別途)
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by atlia | 2013-04-16 08:07 | 鑑賞講座・実技講座