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ATLIA STAFF BLOG
ワークショップ[あるいてえがく/絵のなかをあるく]を開催しました
2022年4月16日(土)・17日(日)、ワークショップ[あるいてえがく/絵のなかをあるく]を開催しました。
新学年はじまって間もなくのこのプログラムには、新年中~小学2年生+保護者のペアが参加してくれました。
講師は船井美佐さん。平面作品を中心にさまざまな作品を発表してきたアーティストです。
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会場は最初からなんだかにぎやかな雰囲気。壁には、参加者のみなさまを出迎えるために、船井さんが自身の作品やカラフルな紙を展示してくれていました。
「絵を描く」と言ってもさまざまな方法があるという船井さんは、変わったかたちに切った鏡で周囲の景色や人を空間の中に取り込んできた自身の作品などを見せながら自己紹介します。
さらに、絵具をつけた筆や刷毛をはじいて描く・足で絵具をぐるぐると伸ばして描くといった方法を編み出した歴史的アーティストの作例を紹介し、今回はこんなこともできちゃうような大きな紙で思いきって制作しよう、と言いました。




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ではではさっそく制作へ。まだちょっと緊張している感じも残る参加者ですが、それぞれ好きな色の紙を2枚選びました。
1つは90cm角、もうひとつは3m。さっそく床にひろげて準備します…こりゃ思ったより大きいかも?
ここに船井さんが配ったのは白い絵具。まずは筆や刷毛をつかって、点々を打ってみよう、と言いました。
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点なら簡単かな…最初はどきどきしますが、はじめてみたら、大きいと感じた紙がすぐに埋まっていきます。
いっぱい点が描けたら今度はそれらをつなげていきました。どんどん様々な線が生まれてきました…ジグザク、いったりきたり。もっと勢いよく、あるいは慎重に。
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そしてもう1つの道具、ながーいローラー!絵具をつけて持ったまま歩くだけで、自分の歩いた後が線になって現れます。
いつの間にか紙の上を歩きはじめる参加者もいるなか、船井さんはさらに、絵具を足につけて歩いてみましょう、と言いました。
ちょっと滑るので慎重にやってみる人も、思い切ってぱたぱたと少し走るようにしてみる人もいて、動きがより作品に反映してきたようです。

お互いのつくったものを見てみると、同じ道具・同じ絵具でつくったのに、ペアごとに全然違う作品ができました!
最初は少々緊張気味だった参加者も、身体を動かしての制作で少し気持ちもほぐれたでしょうか。

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次はもう少し大変だ、もっとながーい5mの白い紙が配られました!道具の使い方をおさらいしながら、船井さん、今度はさまざまな色の絵具で描こうと言いました。
色見本を配って赤・青・黄の三原色について簡単にお話し、赤と青を混ぜると紫・青と黄を混ぜると緑など、混色についても説明します。
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さっそくその3色をもらって制作をはじめます。
すぐに紙に絵具をひろげる人は、立ったまま描けるローラーを気に入った人が多いみたい?まずは勢いのある線が登場します。
一方で、最初から色を混ぜてみようという人は、じっくり考える派もいる様子。かっこいい紫はどうしたらいいかな…オレンジが欲しい…と、さまざま実験しています。

船井さんは、ながーい紙と紙の間をぴょこぴょこと歩きながら、その色かっこいいね!いっぱい描けたすごいじゃん!と声をかけます。
赤いエプロンのボランティアスタッフも絵具を補充したりお皿を持ったりしながら制作をフォロー。
白い紙はいつの間にか作品になり、会場はどんどんにぎやかに!
手や足のカタチや動き、刷毛や指をパっとはじいた飛沫、自然と紙の上で混じり合う色…自分なりのスピードで試行錯誤すれば、その跡が自然と作品になっていきます。
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およそ1時間で白い紙の制作は終了、最後に参加者同士で見せ合いっこします。
船井さんにマイクをむけられるとちょっと緊張もしたけど、子どもも大人も、自身の作品のお気に入りのポイント・どんな風に制作したか、一言ずつお話ししてくれました。

およそ2時間半のプログラム、それぞれのペアが3~4枚の作品をつくり、短時間でたくさんの作品ができました!
そのどれもが似ているようでまったく違う、身体の動き・色の好み・思わぬ重なりが現れている作品たちです。

これらの作品は、成果展示で公開されます!お近くの方はぜひ会期中にご覧ください。
春のはじまりに賑やかな作品で、きっと気分もアガります!


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春のワークショップ成果展示
2022年4月27日(水)~5月8日(日)10:00~18:00
※会期中5月2日(月)は休館
観覧無料・事前予約等不要

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by atlia | 2022-04-22 14:40 | ワークショップ