1月22日（土）と23日（日）に、ワークショップ「光であそぶ！カラフルアンブレラをつくろう」を開催しました。講師は美術家の塩川岳さん。寒い日が続いていますが、小学1年生～4年生が元気いっぱい取り組みました。

最初に、塩川さんが今日つくるものをイラストで見せてくれました。

透明なビニール傘を使うのはわかったけれど、まだ作業の全貌は見えません。

手探りで制作がスタート。A4サイズのシール状のシートと丸と四角の形のカッティングシートを、好きなかたちにはさみで切りながら、傘の表側に貼っていきます。

傘から浮いているところがないように、シートをぴったり貼るのがポイントです。

昆虫の傘、クリスマスの傘…それぞれがテーマを決めて、傘の8つの小間をうめていきます。

次に、真っ黒な絵具の登場。

せっかく貼ったシートも関係なく、刷毛で隙間なく傘を塗っていきます。

真っ黒な傘のできあがり！一生懸命つくったかたちが消える、衝撃の展開です。

ドライヤーで絵具をよく乾かした後、貼ったシートの場所を探しながら、そっとめくります。

シートと一緒に絵具が剥がれ、黒い傘のなかに透明なかたちが出てきました。

参加者は、自分でつくったかたちが現れ一安心。勢いよくめくるとシートの周りの黒い絵具も剥がれてしまうため、細かい作業で大変ですが、根気強くゆっくりと進めます。

いよいよ最終工程です。

傘の裏から透明な場所に、セロハンテープでカラーセロファンをつけていきます。モノクロだった傘がどんどんカラフルに。色とりどりの傘の完成です。

最後は、全員で鑑賞の時間。

足元の白いシートに傘をかざしてみます。透明だった場所のかたちやセロファンの色が投影されて、まるでステンドグラスのよう。

続いて、一人ずつ懐中電灯を手に持ち、塩川さんの合図で照明を消すと…

壁に巨大な傘の影が浮かび上がり、参加者からは歓声が！！

懐中電灯を近づけたり、遠ざけたりすると、影の大きさが変化することも発見です。

参加者は夢中で楽しみました。

身近な傘がアート作品に変わるワークショップ。広い空間をつかった幻想的な鑑賞も相まって、より印象深い体験になりました。