12月18日（土）、19日（日）はワークショップ<「サンタさん、ここだよ！」絵本作家とお家をつくろう＞を開催しました。講師は子ども向け絵本「たべるのだあれ？」の著者、すぎはらけいたろうさん。コラージュを用いたイラストや空間デザインなどを手掛けています。年中・年長と保護者のペアでお家にある身近なものを使い、大きなお家づくりに取り組みました。

今回は講師がワークショップのためにクリスマスのお話をつくって来てくれました。

「毎年サンタさんは街の一番高い塔を目指してやってきます。けれど、この街のお家はどこもそっくりで間違えてしまいます。サンタさんが間違えないようにする方法はないかな？」

サンタさんが分かるように自分たちだけのお家を親子で想像しながらお話を聞きます。

お話の後は、まっさらなお家に煙突や窓を付けます。

どこを窓にしようかな？煙突はどこがいいかな？相談しながら場所を決めていきました。

続いて、講師から道具や材料の使い方のレクチャー。ここでは講師が普段、絵本を作る時に行う方法を紹介して貰います。

スポンジに絵具を付けてポンポンと叩いて色をつけたり、新聞紙を貼った上から絵具を塗ったり、どこのお家にもある身近な道具や材料を使った方法を見せてくれました。子どもたちも次々と現れる表現に興味津々の様子。

そして、レクチャーの後は早速お家作りスタート！

大きなお家は一人ではなかなか色で埋めることはできません。二人で協力しながら色をつけていきます。

刷毛やローラーだけでなく、手の平を使って絵具を付けるなど、様々な方法を試しました。

絵具の次は、アルミホイルやカラーセロファン、綿などの素材を貼って、ツルツル、デコボコ、ふわふわ、異なる質感の材料を貼り合わせてお家を仕上げていきます。

どんな表現ができるか実験しながら、二人で協力しながら手を動かしました。

お家が完成したら、最後はみんなのお家をぐるぐる回って鑑賞会です。

自分のお家のお気に入り、友達のお家の好きなところ、それぞれの良いと思う部分を見つけながら鑑賞をしました。

普段はなかなかつくることの出来ない大きな作品を目の前に、子どもだけでなく大人も夢中になれるワークショップとなりました。講師が紹介してくれた表現は身近にあるものを活用したものばかりなので、これからお家で過ごす時など、ちょっとした制作に活かせて貰えると嬉しいです。

作品は12月22日（水）～26日（日）までアトリア内で講師の絵本原画と共に展示をし、たくさんの来館者に楽しんで頂きました。