AIS15:授業レポートvol.4 「線」、縦横無尽
今年は15回目、安部典子さんと川口市立並木小学校6年生96人が活動中!全5回の図工の授業が進行しています。
本ブログではスタッフ目線で学校のなかでの活動をレポート。今回は4回目の授業をチェック!
いよいよ大型作品はこの日で完成させねばなりません!前回のふりかえりを簡単に行ったら、児童たちはさっそく制作に入ります。
途中まで切り出したプラダンを新聞紙に包んで提出したものを、クラス全員に再配布…大きいから、これだけでてんやわんや!担いで図工室内を移動、協力しながら作者に渡していきます。
廊下で寝転がりながらやる方が、気持ちが解放的になって自由に制作できる感じ?図工室の机の上では、こまかな作業に没頭する人が多いようです。
安部さんは児童たちを信頼して制作をまかせている様子。指示などはせずに、積極的に進行状況を確認したり、相談にのりにいったり。
「それ、おもしろいね!」「切れちゃった?後からつないでいいよ」など、児童たちへ声をかけます。その途中で、パーツを接続するためのホチキスを渡したり、カッターの刃を新しくしたりと、図工室と廊下とを行ったり来たりで大忙し!
しかし、材料の扱いに慣れて自分なりの表現が探れるようになってきた児童たち。自然と、余った材料を上手に利用してつくったパーツを接続したり、思い切って細い線を切り出せるようになりました。立体的な部分ができたり、プラダンを重ね合わせる表現も生まれます。
いつの間にか、自分のカタチそのもの、さらにはその外側(プラダンが人体のカタチに抜かれたもの)、どちらもつかった制作ができるようになったようです。
児童たちが縦横無尽に行き来させる「線」によって、ただ1枚の板だったプラダンがすっかりそれぞれの作品に化けました!
児童たちは、作品の右下の裏側にサインを入れて提出。カッターなどの道具もささっと片付けます。
安部さんは特に「展示するときに気を付けてほしいことがあったら書いておいてください」と付け加えます(授業終了後には、安部さんとスタッフが作品をギャラリーへ運び、展示作業があるのです)。
最後の授業は、児童たちと安部さんの作品が並ぶアトリアで行います。展覧会も楽しみ!
児童たちの作品の展示方法は安部さんがプロデュース。
この展覧会はもちろん公開しますので、ぜひ読者のみなさまも足をお運びくださいませ!
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photo: Kozo Kaneda
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第15回アーティスト・イン・スクール
安部典子(美術家)×川口市立並木小学校6年生96人 〈線でみつける〉
授業期間:2021年10月~11月 全5回(予定)
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展覧会〈Drawing-線たちは出会う—〉
安部典子作品展〈発話する線〉 2021年10月30日~12月5日
〈線でみつける〉成果発表展 2021年11月6日~12月5日
by atlia
| 2021-11-02 16:47
| 学校×アトリア
川口市立アートギャラリー・アトリア スタッフのブログ
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