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ATLIA STAFF BLOG
AIS15:授業レポートvol.3 「線」と「カタチ」
当館がコーディネイトをつとめる学校×アーティスト×美術施設の取り組み「アーティスト・イン・スクール」。
15回目の今年は安部典子さんと川口市立並木小学校6年生96人が、図工の授業で一緒に活動中!
本ブログではスタッフ目線で授業をレポートしています。記事も3回目の更新です!
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前回はノートとプラダンでカッティングを練習した児童たち。今回から自分の等身大の大きな作品に挑戦します!
まずは安部さん、これから児童たちが行うのと同じ方法で制作した作品を例示します。ポイントとなる部分やそれをどのように切ったかなどをお話ししますが、しかしこれを真似するのではなく、あくまで自分らしい線を表現するように念押し。自分らしいポーズ、自分らしいカッティング、そして自由に、というキーワードをくり返しました。
初回からさまざまな線を練習し身に着けてきた児童たち、うなずきながら聞きます。





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続けて安部さん、大きなプラダンにどのように等身大の自分をうつしとるか、今度は作業のお手本を見せます。お手本手伝い役のスタッフ、机にのせた180×90cmのプラダンにポーズをとって寝そべります…その周囲を安部さんが白いクレヨンでぐるりとなぞっていきます(前回はこれを手でやってみたのですね)。
定規のようなプラダンをくっつけたクレヨンも、安部さんのオリジナル。これを身体に沿わせるようにして動かしていくとうまくできると説明しました。
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では児童たちもプラダンと特製クレヨンを受け取り、さっそくやってみます。感染症対策にフェイスシールドも着用です。
3人程度のグループになって、まずは1人目が机においたプラダンの上へ乗って静止、残りのメンバーがクレヨンでなぞります。しかし、(そりゃそうなんですが)プラダン上の人は動けません!少し変わったポーズをとると身体が地味に辛かったりして…あぁ動かないでよ!線がずれちゃったー、などなど、教室が一気ににぎやかに。
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指の部分や着ている服などは、プラダン上の人の特徴になるので、特に丁寧になぞっていきます。クレヨンがななめになってしまうとやたらと細いシルエットになったり、逆に太くなったりするので、細かい部分ほどゆっくり慎重に…。
しかし、ここでプラダン上の人、これがくすぐったい!ふふふっ笑いが止まらなくなる児童も。はやくしてーなどと言ったりしますが、だから動かないでって!と怒られたりで、さらに大盛り上がり。
これを2人目、3人目…とくり返し、全員のシルエットをとっていきました。
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この作業の最後には、どうしてもうまくいかなかった部分を書き足しておきます。
フェイスシールドがひっかかってしまったところ、指のカタチ、髪型など。光に透かしてみたり、ちょっと離れて見てみたり、出来栄えをチェックしながらの仕上げ。
また、シルエット以外に切りたい線を下描きしておく人もいます。おっと、全部切るのか、そのままクレヨンのの線を残すのか?
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自分のシルエットと下描きができたらカッティングへ!前回覚えた鋭角のカッターで線を切っていきます。
ただし、これは180cmのプラダン…だいぶ大きいので、ある人はそのまま机の上で、またある人は廊下まで出て床に寝そべりながら、カッターマットがわりの板や新聞紙・段ボールを敷いて作業開始します。
先程までかなりにぎやかだった図工室が、すっと静かになりました。鋭いカッターを握る児童たちは真剣な表情…集中して制作に没頭している様子。刃物を慎重につかうのはもちろん、頑張ったクレヨンの線、いい感じに切りたいところです。
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小さな部分から切りはじめた人も、等身大の自分をそのままにカットしはじめた人も、だんだんカタチができてきました。
自分のシルエットがぽこっと取り出されたような状態になると、うわ切れたぜイエーイ!テンションがあがり、再びにぎやかになる児童たち。足や腕の角度や隙間がうまく個性になって、良い感じになってきました。

さぁ次回で制作の授業は最後!安部さんは、アトリアでの展示もすぐだよ、と児童たちに声をかけました。
細かい線を下描きした人は、カッティングが間に合うか?もうシルエットを切り出せた人は、それをどう進化させるか?
さらにクレヨンやカッターでの制作をつづけて、自分らしい線やカタチに仕上げていきます。



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photo: Kozo Kaneda

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第15回アーティスト・イン・スクール
安部典子(美術家)×川口市立並木小学校6年生96人 〈線でみつける〉
授業期間:2021年10月~11月 全5回(予定)

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by atlia | 2021-10-27 17:14 | 学校×アトリア