ワークショップ「固まれ石膏!つくってみよう自分の島!」を開催しました
8月7日、8日に「固まれ石膏!つくってみよう自分の島!」を開催しました。2日間あわせて小学1年生~6年生の19名が参加してくれました。
今回の講師は第4回新鋭作家展優秀者の對木裕里さん。對木さんは木や紙、粘土を使い立体作品を作る彫刻家として活躍しています。ワークショップでは對木さんと一緒に石膏を使って自分だけのオリジナルの島を作ります。
まずは作業を始める前に講師からレクチャー。粘土に穴を掘って型を作り、石膏を流し込むと、穴の形に合わせて立体が現れるということを説明してくれました。
型作りに使うのは5kgの粘土。
大きな粘土の塊を前に躊躇してしまわないよう、それぞれが一斉にヘラで刺したり、叩いてみたり、縄で切ったりと粘土の扱いに慣れていくところからスタートです。
少しずつ手が動くようになったところで縄で切った小さい粘土で人差し指と親指の型をつくります。
作った型に石膏を流していくと、、自分の指の形ができあがります。

石膏の仕組みも分かったところで今度は粘土で島を作っていきます。どんどん粘土を彫り進めていく中、文字を入れてみたい!という参加者も。文字を入れるには反転させて、逆さまに書いて…
目の前にない完成を想像しながら手を動かすのが型取りのおもしろいところ。難しい装飾も試行錯誤しながら再現を目指します。
石膏を流し込む前に1人1人の型を講師がチェックします。
粘土に傾きのある参加者さんには型が壊れないよう粘土で支えをつくると石膏を入れた時に重みに耐えられるよ!とアドバイス。

粘土の型が完成したらお待ちかね、石膏を流します!型が壊れないようにゆっくりゆっくり流し込んでいきます。
石膏の量と粘土の強度のバランスがなかなか難しく、思いもよらないところから石膏があふれ出てしまうことも。修正しながら作り直すことが新しい発見に繋がったり、失敗だと思ったことが思いもよらない表現になったりします。
石膏が固まるまでの時間はワークシートで自分の島への想像を膨らませていきます。
「つくった型からどんな島ができると思う?」という質問に絵や文章で工夫した点を書き込んでいきます。
それが終わったら、今度は島にいる住人や動物などを粘土で作ります。手を動かしていくうちにさらに島のストーリーが生まれていきます。
ここからは最後の工程、粘土から石膏を取り出す作業。
早く出来上がった石膏を見てみたい!気持ちが焦りますが、粘土をきれいに剥がすのはなかなか簡単ではありません。表現に凝った分だけ粘土を剝がすのにも工夫が必要です。少しずつゆっくりと作業するのがポイントです。細かい部分にはヘラも使います。
型から取り出したら、またワークシートの出番。
「型をとって出てきた島は思いどおりの形になった?ちがった?」という問いに最初のイメージと実際に出てきた島の違いをふり返ってみます。
想像よりも大きくなった!でこぼこになった!おもしろい形になった!
そして「どんな島になったか、特徴を考えてみよう」という質問では、自分の島を観察しながら特徴を考えていきます。
島が完成したら、みんなで台の上に並べて鑑賞会です。自分の島の名前やどんな島なのか1人1人お話してもらいます。
個性豊かな島の物語にわくわくしながら鑑賞会がすすんでいきます。
今回のワークショップでは大きな粘土の塊と石膏で自分だけのオリジナルの島をつくりました。出来た島と粘土はお家に持って帰って磨いたり、絵具で色を付けたり、新しい住人を作ったり、それぞれの完成を目指して残りの夏も楽しめそうです。