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ATLIA STAFF BLOG
やさしい鑑賞講座「現代美術超入門―風景をみる。アートに出会う。」を開催しました
9月27日(日)やさしい鑑賞講座「現代美術超入門―風景をみる。アートに出会う。」を開催しました。
身近な彫刻や日本各地のアートを例に、さまざまな場所へ「旅」をするような気持ちで、現代に生まれた作品について学ぶ講座です。

講師には、東京造形大学准教授の藤井匡(ふじい・ただす)先生をお迎えしました。


藤井先生は、2007年まで山口県宇部市役所学芸員として〈現代日本彫刻展〉などの展覧会を担当し、その後も各地での展覧会やアートプロジェクトに携わっています。






前半は、藤井先生が携わった日本各地のアートプロジェクトを滞在時の写真とともに紹介。先に挙げた〈現代日本彫刻展〉をはじめ、大地の芸術祭の〈枯木又プロジェクト〉(新潟県)、瀬戸内国際芸術祭の〈高見島プロジェクト〉(香川県)、対馬アートファンタジア(長崎県)などを振り返り、実際に藤井先生がみた風景や出来事のお話とともに日本各地を巡りました。
壁に映し出されるのは、アート作品のみならず、島の港とフェリー、お祭りに集う人々など、コロナ禍ではなかなか見ることのできない風景。見ていくほどに、さまざまな風景の要素がアートに繋がることが感じられます。このような風景との関わりのなかで生み出されるアートの面白さ、アートの作り手と見る側の両方の目線が伝わってくる前半のお話でした。

休憩を挟み、後半は、歴史を交えたお話に移ります。
17世紀のオランダにおける風景画の登場にはじまり、風景写真、風景彫刻の歴史について順に話が進んでいきます。さまざまな国内外の作品が紹介され、熱心にメモを取る参加者の姿も多くみられました。
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川口駅西口ペデストリアンデッキ上にある野外彫刻も登場。この彫刻の作者である建畠覚造と、草間彌生の作品を比べながら、アートの日常性/超越性について考えました。

最後は「野外彫刻」「パブリックアート」「アートプロジェクト」をキーワードに、日本における現代アートの変遷をみていきました。アートをみる場所やその立地環境の移り変わりは、どうやら現代アートの変遷とも繋がっているようです。

参加者からは、「このようなアートが今後どう変化していくのか」といった、未来についての質問も。「時間軸上に、自分のいる現実・日常生活までつなげられたのが興味深くてよかった」という感想も寄せられました。
このように、現代に生まれた作品を学びながら、過去から現在、そして未来のアートについても考える時間となりました。
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by atlia | 2020-10-13 17:28 | 鑑賞講座・実技講座