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ATLIA STAFF BLOG
ワークショップ「立体造形に挑戦」を開催しました
9月21日(土)、小学1年~4年生を対象に、空間を意識して立体造形をするワークショップを開催しました。講師は彫刻家の奥村拓郎さん。立体とは?難しいテーマですが、参加者17名で取り組みました。

最初に、それぞれのテーブルに、2種類の長さの木の棒が12本並んでいます。それをボンドで接着し組み立てることから制作開始。奥村さんの説明を聞きながら、棒を順番にくっつけます。丁寧にやらないとくずれてしまう作業にとまどっていたのは序盤だけで、徐々に組み立て方が予想できてしまう人も。立方体が順調に完成しました。
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次に、自分でつくったものに色を塗ります。用意された色は、赤・青・黄・緑・白・黒の6色。ここで、奥村さんから提案です。



「今日使う色は1色のみです」
会場からは不満の声も聞こえます。そこで再び説明が。今回の色は1色しか使えませんが、部分的に木の色をそのまま残しておいてもいいこと。1色しか使えない理由は、この後の工程が重要で、立方体にさまざまな色のひもを結んで作品を完成させること。あくまで、今つくっているのは立体造形の外枠みたい。
奥村さんが見本を取り出すと、参加者たちもイメージがわいた様子。好きな色を選び、思い思いに塗っていきます。

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カラフルな外枠ができたところで前半が終了。後半は、メインのひもを使った制作です。
まずは実演。奥村さんは、立方体を転がしながら、木の棒の角にひもを結んでいきます。
「木の枠の内側に、絵を描くようにひもを結びます」
参加者たちは、多方向から結ばれていくひもを食い入るように見つめます。
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そしていよいよ、各自で挑戦!細いひもを結ぶ手順は難しく、みんな真剣そのもの。最初は1方向から作業していた人も、奥村さんの転がしながらすべての方面に目を配るというアドバイスで、ひもを電車の路線に見立てる・角度によって見える形をつくる等の発見もあり、どんどん手が動きます。 
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最後は、じっくりと講評会。まずは、すべてを並べてながめます。枠づくりでは全員同じだった立方体が、色を塗りひもを結ぶことで、表情豊かな作品となり、ひとつとして同じものはありません。
続いて、ひとりずつ発表です。注目されることに恥ずかしがりながらも満足そうな参加者。奥村さんからの感想を嬉しそうに耳をかたむけます。
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多方面から見て作業するという平面ではできない制作を通し、立体造形の基本的な考え方を体感する今回のワークショップ。新しい見方に発想が刺激されたのか、個性的な作品がうまれました。
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by atlia | 2019-10-14 10:07 | ワークショップ