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ATLIA STAFF BLOG
アトリアデビュー[色の中にとびこもう!]を開催しました
6月9日(日)、「アトリアデビュー[色の中にとびこもう!]」を開催しました。アトリアデビューは、はじめてアトリアに来てくれる子どもたちにアートに親しんでもらうワークショップです。講師は画家の伊藤 泰雅さん。今回は年中・年少さんの参加者が午前11人、午後15人集まり、大きな色画用紙に絵を描きました。

ワークショップのはじめに、講師の作品を鑑賞しました。今回の制作は子供たちが普段使っている白い紙ではなく、あえて濃い色のついた紙に描いていくもので、色の重なりが大きなポイントとなります。講師が「光が降ってくるようなイメージで描いた」と言うカラフルな作品を近くで見ていると、様々な色の重なりに
気づきます。
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続いて講師から色についてのお話しがありました。絵具を塗った透明なアクリル板を使い、その下に敷く紙の色を変えてみると…絵具の色が見えなくなったり、下の色と混ざって別の色に見えたり。その変化を子どもたちはじっと目で追いかけます。
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色のお話を聞いた後は、実際に描いてその違いを確かめてみます。午前に描く紙は黒と青の色画用紙だったので、大きな黒い紙の上に小さな青い紙を置いて同じ色で両方の紙に描いてみました。こちらにはきみどり色の絵具を使いましたが、緑色は青と色相が近く、青い紙よりも黒い紙の方が色が目立ちます。子どもたちにはその様子を確認してもらいました。
大きな紙に描く口火も切られたところで、参加者は黒い紙チームと青い紙チームの、二手に分かれて制作開始です!
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今回は大きな紙に大胆に描いていこうということで、アトリアではオリジナルのスタンプやローラーなどの道具を準備していました。絵具の色も12色準備して、スタッフは絵具屋さんのように道具に色を塗って子どもたちに渡していきます。それを受け取ってゴロゴロゴロっと大胆にローラーを走らせていく子、スタンプをじっくりと押し並べてみる子。それぞれの動きと選んだ色が、画面に収められていきます。
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大きな紙も元気な子どもたちの手にかかるとあっという間に埋まっていきます。終盤には特大ローラーが登場。これは2人で協力して転がします。一方では筆に持ち替えて一所懸命に何かのモチーフを描く子がいたり、一枚の絵の上で様々なタッチが共存しています。こうしたいきいきとした共同制作は小さい子どもたちならではかもしれません。
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途中、黒い紙チームと青い紙チームは入れ替わり、最後は好きな場所に描こう!と講師が声を掛け、時間いっぱいいっぱいまで描いて、大きな絵は完成!
制作終了後は絵を引っ張り上げて縦にして、鑑賞の時間。講師は講評として、「いい色」になった部分や「面白い形」などを見つけ、参加者に知らせました。絵が立ち上がった時には子どもたちから歓声も上がりました!

午後は、メンバーが替わり新たに制作を開始。講師作品の鑑賞と色のお話から活動に入る工程は午前と同じですが、今度は大きな黒と赤の色画用紙に描きました。
紙の色が変わると、また雰囲気も違ってきます。違う色の紙のを並べて描いてみるのを、今度はオレンジ色の絵具を使って行ってみました。道具をすぐに使いこなす子どもたち!
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色の重なりを観察した後は、二手に分かれて黒・赤の紙に描いていきます。道具を試したり、色で遊んだりしているうちに画面は一気ににぎやかに。道具も絵の具も午前と同じものですが、全く違った表情が出来ていきます。また午後は午前に比べ人数が多かったため、色の重なりもさらに進みました。

今回のワークショップでは色をしっかりと重ねながら描くことができるよう、乾燥が早く、乾くと耐水性になるアクリル絵具を使いました。制作中には乾きながら絵具が重なっていく部分と、乾く前に混ざる部分とができ、複雑で美しい色がたくさん生まれました。

また同時に、色画用紙に描いたときによく目立つ色(黒い紙に対して白の絵具、赤い紙に対して黒の絵具 など)が徐々に人気が出ていきました。紙の色と絵具の色の重なりに子どもたちが気がついて、選んでくれていたのかもしれません。
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体をいっぱいに使って、色画用紙に手を加えていく様子はまさに「色にとびこむ」よう。どんどん、どんどんと変化を経て、元気いっぱいに描き重ねられた作品は完成!
制作終了後は、やはり絵を立てて作品鑑賞。一生懸命絵具と格闘して作り上げたものは子どもたち自身にも意外で、面白い様子。自分たちで描いた絵のあちこちを眺めていました。
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出来上がった作品は、午前・午後を合わせて計4点。お互いにまったく異なる表情となり、気になるディテールやどうやって描いたんだろう?と思う箇所などなど、どの絵も見所がいっぱいです。今回の成果物は7月7日まで館内に展示しています。小さな子どもたちが描いたとは思えないほど、大きくてパワフルな絵をぜひご覧下さい。
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by atlia | 2019-06-14 15:33 | ワークショップ