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ATLIA STAFF BLOG
夏の展覧会〈あ、これ、ウチのことです。〉始動!
ようやっと春の陽気、と思っていたら、暑さを感じる日も増えてきた今日この頃。当館では夏の時期に行う展覧会の準備が始まっています!
出展アーティストを公募で選出する「新鋭作家展」、第8回の審査で選ばれた上坂直さん・蓮沼昌宏さんの発表である本展のタイトルは〈あ、これ、ウチのことです。〉。
地域のなかに取材に出たり、近隣の方と一緒に制作したり、さまざまな活動を経て新作を発表します。

上坂直(うえさか・なお)さんは、建築を学んだ経験のあるアーティスト。本展ではその技術をも生かして、「暮らしのミニチュア」をつくります。
衣装ケースを集合住宅の一室に見立てて様々な「暮らし」を収納した不思議な作品のなかには、家具や雑貨が配置されているだけでなく、動いている住人まで登場!
まちなかに並ぶ整然としたマンション、もちろん川口にもたくさんあります(ベッドタウンですので)。そのひとつひとつの部屋…同じような見た目の外観からは見えない「ウチ」ならではの暮らしを捉えます。
参考作品:《個人的聖域群》2018年
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一方で蓮沼昌宏(はすぬま・まさひろ)さんは多文化共生などに興味を持ち、川口市内にある団地を取材中です(報道などでも見かけます)。
そこは様々な国から来た人々が暮らす、小さな「まち」。でも、現代の都市では、おとなりの人とお話しすることもなかったりするし、ちょっとしたルールやマナーなんかも違ったりします。
それぞれの「ウチ」にある個人的な「物語」をパラパラ漫画や紙芝居に仕立てた作品を追っていくと、意外に身近に知らなかった暮らしの姿が見える、かもしれません。
参考作品:《豊島》2017年
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ちょっと変わった(?)印象の本展タイトルにある「ウチ」には、いろいろな意味が含まれています。私のこと、家族のこと、家(建物)のこと、仲間たちのこと、地域のこと、国内のこと…つまり「自分」のことであって、「周囲」のことでもあるのです。
でも、「ウチ」って本当はどんなもの?「ウチ」って言ったって、いったいどこまでそう言えるの?
上坂さん・蓮沼さんの作品のなかにも、一見は「ウチと全然関係ないじゃん」と、そう思うものがあるかもしれません。
だけど、少しだけ立ち止まって、ちょっと覗いて、考えてみてもらえませんか?
「これ、もしかして知ってる…?」「あ、ウチのことかも」と思える瞬間が、きっとあるはずです。
「ウチ」について考えることは、自分とその周囲、そして暮らしについて考えること。決して他人事ではない「暮らし」が、そこにあります。

身近な事柄がアート作品になるのも〈新鋭作家展〉の重要な視点。
「現代アートって難しいな…」と思っている方にこそご覧いただきたい、「今、ここで、生まれる作品」の展示です。


もちろん作品の制作に参加できたり、アーティストとお話しいただく機会も多数計画中!
詳細は公式webやfacebookなどでも随時お知らせいたします。
これからの活動をどうぞお楽しみに!


〈新鋭作家展 第8回優秀者 上坂直、蓮沼昌宏 「あ、これ、ウチのことです。」〉
2019/07/13(土)~08/25(日)
10:00~18:00(土曜日のみ20:00まで)
休館日:毎週月曜(ただし07/15・08/12は開館)07/16(火)、8/13(火)
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by atlia | 2019-05-03 15:39 | 企画展