AIS13:vol.4 樹々はことなる-墨と和紙で制作2
アーティスト・イン・スクール(AIS13)、講師の浅見貴子さんと芝樋ノ爪小学校5年生29人が活動中です。本ブログでは、授業が行われるたびにその様子をレポートし、みなさまにお伝えしています。《校庭の樹-墨の点々で描こう》と題した授業、いよいよ4回目は学校内で最後の活動です。
この日は学校公開ということもあって、前回の授業で完成している作品を、担任の先生が廊下に貼りだしてくれていました。保護者のみなさま・ご近所の方々、興味を持ってくれたかも?アトリアでの発表展もますます楽しみ。
しかし今回で制作は最終回ということで、未だ作品が出来上がっていない児童たちはなんとか個人用・共同制作用を1枚ずつでも提出したいところ。

最後の頑張りどき、と、その前に、浅見さん、ちょっとお話し。
作品の裏に、名前だけでなく、作品の向きがわかるように右上になる方に〇マークを書いておくこと、と指示しました。
何故これを最初にお話ししたかというと、紙が濡れてしまうとできない作業だから。
鉛筆でいそいそと書き込む児童たち、はやく作品をつくりたい様子。
サインとマークが書けた人から、墨の入った梅皿をもらって、制作に入ります。道具の準備ももう慣れたもの、すぐにそれぞれの前回の続きに取りかかりました。
この間描いたところと墨の濃さがあんまり違ってしまわないように気を付けたり、乾いて初めて気づいた物足りないところを描き足したりなどなど、それぞれのペースで描いていきます。
ささっと何枚も描いて、そのなかから良いものを選ぶ人。じっくりじっくり、1枚の作品を仕上げていく人。取り組み方もそれぞれです。
浅見さんは前回同様、制作中は児童たちの机をまわってアドバイスを続けます。
ある程度描けてきて、次の一手をどうしようか考えている人を見つけると、「見下ろすみたいに描き続けているから、正面とかから見てみたり、離れて見たりすると良いよ」と、作品を持ち上げてみます。
「どう?」「うーん…」という何気ない会話にも、なんだか浅見さん、うれしそうな顔。
常ににぎやかに進む授業のなかで、お互いの距離もぐっと近くなった様子。
浅見さんに出会い、作品写真をいっぱい見せてもらって、点々を描く実験やわりばしペンのつかい方を学んだときから、本授業に常に前向きに取り組んできた児童たち。
恐れずに新しい表現を探す姿勢は、「失敗なんて無い」「自分の捉えたままで良い」という浅見さんの言葉にも重なって、本当にそれぞれまったく異なる作品へとつながっていきました。同じ樹をモデルにしても、それぞれの目が・手が、まったく異なる捉え方をして、和紙のなかで異なる樹を成長させていきます。それは、個となる、という感じでもありました。非常に仲が良い児童たちですが、友達の試みを認めつつも影響されすぎることなく、それぞれの作品を面白がり、自分の表現も大切にできる気持ちが表れたようです。
そうこうしているうちに、もう授業の終わりの時間が見えてきた!作品を提出して、片づけです。
出来上がったものはすべて、新聞をはさんだ画板にまとめて、乾燥棚へ。

最後のあいさつのとき、浅見さんは次の授業について予告をしました。
今日、完成した作品は、アトリアに飾って、たくさんの人に見てもらえること。そして、自分たちもそこに行って、最後のまとめの授業を行うこと。作品の前でもう一度みなさんに会えるし、少しゆっくりお話しできると思うので、楽しみにしています、と、お話しします。
そうだ、楽しみ!それと同時にちょっとどきどきするなぁ、という顔の児童たち。
その成果発表展のオープンももうすぐ!このブログにアクセスいただいているみなさまにも、作品をご覧いただける機会です。ぜひ会場にもアクセスを!
授業は残りあと1回。ブログ更新はまだまだ続きます!
photo: Kozo Kaneda
---〈樹々あそぶ庭々〉第13回アーティスト・イン・スクール校庭の樹-墨の点々で描こう 浅見貴子×川口市立芝樋ノ爪小学校5年生29人 成果発表展@川口市立アートギャラリー・アトリア2018年11月10日(土)~12月9日(日) 10:00~18:00(土曜日のみ20:00まで開館)観覧無料※関連展示として講師作品展〈日々の樹-生々を描く庭〉を先行公開 10月27日(土)~---
本事業に関する過去の記事↓