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ATLIA STAFF BLOG
たのしい実技講座[竹を編む]を開催しました②
竹に親しみながら籠をつくる実技講座の2日目。「竹ひごづくり」に挑戦した前回に続いていよいよ「竹を編む」回です。
材料として参加者に配られた竹ひごは皮付きが8本「身(み:皮の内側の部分)」だけのものも8本で計16本。全て講師の石山さんのお手製でまるでリボンのように薄くしなやかです。思わず指で撫でながらその幅と厚みの均等さに目を見張る参加者たち。前回苦労した分なおさら職人の技術の高さが分かる様子です。
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制作に入る前にまず石山さんが籠を編む手順を通しで実演しました。15分足らずでてきぱきと編み上げてしまう手際の良さに感心しつつ、参加者一同食い入るように見つめます。





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竹ひごを十字に交差させ、等間隔の隙間をあけながら格子状に編み重ねていく「四ツ目編み」が制作の基本。丈夫な皮と柔軟な身を交互に重ねることで緑と茶の美しいコントラストが生まれ、竹の節がひごの下に隠れるようにすれば更に強度が保たれます。手順をひとつずつ慎重に追いますが、ひごを取り違えていないか、編み目が狂っていないか、節はちゃんと隠れているかなどの確認事項が多く、黙々と編む参加者たちから静けさと緊張感がただよいました。
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編み目が連なり面になってきたところで石山さんから「ひごの隙間は7mm以内、面の外周は10cm以内の正方形に収めてください。」と更に具体的な指示が。全てのひごは一晩水に漬けてありますが、乾くとひごの表面が滑って正確に編みにくくなります。けれども霧吹きで水分を加えると摩擦が戻るのが不思議なところ。定規をあてながら編み目を整え、それをキープするための細いひごを入れてようやく籠の底面ができました。
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次は籠の側面をつくる段階。底面から四方に8本ずつ伸びているひごを4本ずつ束ね、両手につまんだ2束を結び合わせると側面に大きな輪ができます。ひごの束ね方や結び方を間違えないよう、同じ動作を4回繰り返すことで全体が丸くなり籠の形が見えてきました。底面に入れた細いひごはここでお役目御免。切断して取り除きます。
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側面で結ばれているひごの片端を底面の裏側から編み目に差し入れると、籠を置いたときの安定を保つ足ができます。左右のどちらの端をどの編み目に入れるのか混乱しがちですが間違えてもやり直しOK。しなやかな竹は割れることなく、編み合わされたひご同士の反発作用で接着せずとも形が保たれるそうで、合理的な籠のつくりに参加者たちは感心しきりです。
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もう片方のひごの端を今度は底面の内側から編み目に差し入れ、全体の形を整えたら完成!参加者全員分の籠が展示台に勢揃いしました。全員同じ手順で編んだはずが、きりっとした小ぶりな籠もあればふんわりと大きな籠もあり、参加者それぞれの手の形や人柄までが見えるよう。

1人ずつ作品を紹介いただくとともに
「籠を材料からつくることの大変さを体験できた。一筋縄ではいかないことが楽しかった。」
「自分でものをつくり出すことが生活の一歩だった昔の人々の暮らし方に少し近づけたようで嬉しい。」
「身のまわりにある竹細工を見る目が変わりそう。」
などの感想をいただきました。
ものづくりのプロセスを第一歩から丁寧に辿ってきた2日間。竹ならではの感触や美しさを味わいながら日本文化の魅力を再発見できたのではないでしょうか。
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by atlia | 2018-01-17 13:51 | 鑑賞講座・実技講座