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ATLIA STAFF BLOG
「『ほんわか村の星まつり』光を生かしてつくろう・あそぼう」を開催しました
12月17日(日)、クリスマス間近で街中が賑わう頃。この季節にぴったりの、華やかなワークショップを開催しました。講師は美術家・舞踊家の新生呉羽さん。毎年当館でオリジナルの物語に基づいた即興演劇のようなワークショップを企画いただいています。

今回のタイトルは「ほんわか村の星まつり」。
ほんわか村って何?星まつりってどんなことをするんだろう?
やってきた参加者は、これからどんなことが始まるのかワクワクしながら新生さんの元へ。
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全員が大きな布にくるまると、新生さんはこんなお話を始めました。

「今の時期は空気が澄んでいるから、星がたくさん見えるよね。あのね、『ほんわか村』っていう心の優しい人たちが住んでいる村があってね、そこでは星が綺麗に見える夜に『星まつり』をするの。『雲母(うんも)』っていう透き通った石で飾りをつくって、それを持ってお祭り会場まで歩いて行くんだよ。その日だけは、子どもも特別に夜遅くまで起きても良いことになっているの。だからみんなで大はしゃぎ!」


おとぎ話のようなストーリーに、少し不思議そうな表情の参加者たち。新生さんは参加者たちに、この「星まつり」をみんなでやってみよう!と提案しました。






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新生さんいわく、「星まつり」には、光に透ける「うんも飾り」が欠かせないのだとか。まずはその準備をすることにしました。カラーセロファンを細かく切って土台となるパーツに貼り、新生さんに教えてもらいながら組み立てていきます。ちょっと難しい作業もありましたが、他の参加者がパーツを押さえて手伝ってくれるといった、ほんわか優しい場面も。どんな形にセロファンを切るか悩んだり、色の組み合わせ方を吟味する参加者も見られました。

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できた「うんも飾り」に懐中電灯の光を当てて、壁や床を照らしてみます。すると、色とりどりの幻想的な光があちこちに浮かび上がりました!大勢で飾りを手に会場を歩き回る様子は、ちょっとしたパレードみたい。

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ここで一旦、場面転換。窓に貼られていた黒い画用紙に、指で穴を空けていきます。少しずつ穴を広げるはずだったのですが、勢い余って一気にビリビリ。でも参加者はとっても嬉しそうな表情。こんなハプニングも「星まつり」を盛り上げるエッセンスのように感じられました。

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画用紙をビリビリしている間に、星の精に扮したスタッフたちがスクリーンを組み立てました。いよいよ「星まつり」の山場です。全体のバランスに注意しながら、全員の「うんも飾り」をスクリーンに吊るしていきます。そして、拍手とともにライトアップ!セロファンでつくった絵や模様が、息をのむほど鮮やかに写し出されました。見とれてしまったのか、一言も発せず、身動きすらしない参加者たち。その瞳も、キラキラと光り輝いて見えました。

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ライトアップした「うんも飾り」をじっくり眺めた後は、グループごとに影絵のパフォーマンスを披露しました。最初は恥ずかしがってなかなか前に出られなかった子も、他の参加者が元気よく踊ったり、保護者の方の飛び入り出演があったりするうちに、勇気を出して前に出てきてくれました。クライマックスは、全員でセロファンの雪を降らせて大はしゃぎ。まさにお祭り騒ぎとなりました。

参加者たちのアイディアが集まってできた、今回の「星まつり」。次から次へと何が起こるか分からないワクワク感と、だんだん一つの大きな舞台ができあがるようなドキドキ感、その両方を堪能できるワークショップとなりました。


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by atlia | 2017-12-27 10:21 | ワークショップ