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ATLIA STAFF BLOG
AIS12:vol.2 ぼくらはどんな「絵」に?:中心には、おっきな…
第12回アーティスト・イン・スクール(AIS12)、ミヤザキケンスケさん(ミヤケン先生)と川口市立東本郷小学校6年生33人の授業が進行中です。
コミュニケーションとしての「絵」を体得しながら、おっきく描く「ぼくらの絵」に挑戦!
学校のなかの様子をお伝えしている本ブログは随時更新、第2回目の授業をレポートします。

前回「オンリーワンゲーム」「誰が一番目立つかゲーム」で様々なお題に挑戦するなか、独自の視点を表明すること・ほかの人の視点を認めることを楽しく学んだ児童たち。
ミヤケン先生は「絵はコミュニケーションとオリジナリティ」という考え方を伝えました。

今回からはその視点を生かした「おっきな絵」に、いよいよ挑戦!
この授業に用意したのは3.5m×8mの大きな布。ミヤケン先生もよくつかっている、テントにつかうための布です。
学校のなかの「なかよしルーム」と呼ばれる多目的スペースの床、いっぱいにひろげられました。
さてさて、ここに何を描こうか?ミヤケン先生、これもオンリーワンゲームで決めようと提案しました。お題は「東本郷小学校」そして「6年1組」!
小学校で自慢できること、クラスで起きた面白いこと、思い出、学校生活で大切にしていること。
クラス全員の視点を持ち寄って、それをいっぱいに詰め込んだ絵を描こうというのです。




さっそく4分間のオンリーワンゲームがはじまりました。
今回は他の人に重ならないようにする以上に、お題について自分が一番伝えたいことを描く児童たち。
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2つのお題から、どんなものが集まったかな?
いつ行っても1年生から6年生まで一緒に遊んでいるという「校庭」。なかには「縄跳び」用のジャンプ台、「ドッジボール」の様子。特徴ある大きな「遊具」も目を引きます。
野菜がたくさん描かれているのは「学校ファーム」と呼ばれる畑のこと。天気が良い日には「校舎」のむこうに「富士山」が見えること。
クラスでのイベント「K-1」は、超盛り上がるお笑いバトルらしい?
さらに多かったのは、「ちいむ」を表す、大きな、ハート。
これらを併せて、ミヤケン先生、「おっきな絵」のための原画をつくります。
「じゃあ中心には「ちいむ」のハートがあってー」黒板にひろげた紙に、クレヨンで大きくハートを描きました。
「校舎があるでしょ、虹描いた人もいたね、その周りにはー…」と児童たちから出たアイディアを1枚に集めていきます。
そこで児童たちも、これは外せない!というものをゲームから出たアイディアの中から拾って、ミヤケン先生に伝えます。
「富士山あった方がよくない?」「K-1!K-1でしょ!」「ヒガシ先生も」「手をつないでたほうが、ほら、ちいむのポーズだから」
その声を聞きながら、ミヤケン先生はざっと下描きをまとめました。どんどん描かれていく様子に、目を奪われている児童も、ちらほら。
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原画が決まったところで、それをおおきなテント地に描く準備。
大きな画面に立ち向かうため、それぞれのモチーフが描かれるゾーンごとに係を決めて、まずは下塗りをします。
今回つかう絵具はテント地専用のもの。塗ったところが完全に乾いたら、別の色を塗り重ねてもキレイに布に定着するのだとか。
だけどそれを重ねる順番が重要、とミヤケン先生は言いました。虹はまず黄色、富士山は青で、学校ファームは緑など、係ごとに色をもらうように指示します。
絵具をもらった児童たちは、おおきな刷毛を手にして、いざ…
しかしここで児童たち、その絵具の特性を踏まえた「最初の1色を塗る」という作業に戸惑う様子も。
ハートや空を描いている係はメインの1色を塗ることに迷いなく進んでいるようですが、虹や遊具の係はまず大きく全体を塗ってしまうという指示にピンときません。ふつうは線で描いたり、色分けするよね…?
でも「ひとまず大きく、自分たちが描くところを分けると思って、背景を塗る感じで!」というミヤケン先生やスタッフの声に覚悟を決めて、最初の一筆!
作業が進んでいくにつれ、大きなテント地が狭くなっていくみたい?後ろ姿同士がぶつかりそうになったり、ゾーンが隣り合う場所をどっちの色で塗るか迷ったり。
いつの間にか絵具をちょっと踏んじゃったり…まではいいけど、塗るのに夢中になって周りを囲まれ布から出られなくなっちゃった!?なんて事件も。
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しかしそこは仲のいい児童たち、文字通り手を伸ばして助け合い。その度に笑い声が響くなかよしルームは終始賑やかです。
ちょっと迷ったところもあったけれど、大きなテント地は児童たちが塗った色で埋め尽くされ、余白はもう無くなってしまいました!
2時間分の授業でよくここまで進んだなぁ、ミヤケン先生も感心しています。
次回はこの色の上に、もう少し細かく描いていくことになりそう。
「おっきな絵」、下地は見えてきたぞ!
これが東本郷小学校6年1組ならではの「ぼくらの絵」に見えるまでには、もう少しかかりそうです。



photo: Kozo Kaneda

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第12回アーティスト・イン・スクール
発信!コミュニケーション・ペインターズ ―おっきく描こうぜ!ちいむ:ぼくらの絵
ミヤザキケンスケ×川口市立東本郷小学校6年生33人 
成果発表展@川口市立アートギャラリー・アトリア
2017年11月11日(土)~12月10日(日) 
10:00~18:00(土曜日のみ20:00まで開館)
観覧無料
※関連展示として講師作品展〈カラフル・ザ・ワールド!〉を先行公開 10月28日(土)~
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このプログラムの過去記事はこちら↓から
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by atlia | 2017-10-22 15:30 | 学校×アトリア