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ATLIA STAFF BLOG
第11回アーティスト・イン・スクールNo.3 音宇宙を案内する 音のしおり
川口市内の小中学校にアーティストやデザイナーを派遣し、特別な授業を行う[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[ひびけ!ひろがれ!音宇宙]と題し、パフォーマーの尾引浩志(通称:ビッキー)さんと辻小学校3年生の82名が活動中!全6回中3回目の様子をレポートします。

身のまわりから素敵な「音」を見つけ出し、その在りかやきき方を多くの人に伝える「音ガイド」を目指す授業。
前回までは身近な道具や場所から思い思いに「音」を探して記録することを活動の中心としてきましたが、今回は記録した内容を工夫して誰かに伝え、「音宇宙」に案内する第一歩を踏み出します。

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その前に耳の感覚を開く準備運動。何も道具を使わずに自分自身の身体から「音」を探り出してみようとビッキーさんが呼びかけました。まずはシンプルに手を叩いたり擦り合わせたり指を弾いたり。開いた口の間近で鳴らすとよく響きます。

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足を踏み鳴らすときは上履きを履いているのといないのとで「音」が違いますね。

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髪の毛からも「音」はきこえるでしょうか。思いつく限りのことを試しつつ微かな違いまできき分けるのがすっかり得意になった児童たち。
「両手の指を組んで手のひらの下の方を打ち鳴らす」
「舌を丸めて口の奥のほうを弾く」
「上下の歯を合わせてカチカチ鳴らす」
など、今回も多彩なアイディアが発表されました。

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身のまわりだけでなく自分の内側にも「音宇宙」を感じられたところでいよいよ授業の本題。これまで記録してきた「オトノオト」をもとに、素敵な「音」の在りかやききかたを伝える「音のしおり」を制作します。
「オトノオト」は発見したことを自分で覚えておくためのメモ。一方「音のしおり」は人に読んでもらう案内書。読み手のことを考えながら「音」をきくために必要なもの(音のかけら)やきき方の手順などを分かりやすくまとめます。

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これまでの発見が詰まった「オトノオト」。コピー用紙、調理器具、校庭にあるもの、自分の身体を起点に旅した「音宇宙」をそれぞれに振り返り、ぜひ人に紹介したいとっておきの「音」を選びました。

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そしてきき方の手順を説明しようと試みますが、これがなかなか難しい・・・!自分がその場に居なくても言いたいことが伝わるように書かなくてはならないのです。大事に保管しておいた「音のかけら」を取り出し、あるいは家庭科室から借りてきて何度も確かめる児童たち。読み手に分かってもらうのに必要な情報は?使うものの部位や細かな動作、「音」の微妙なニュアンスなどをどう表現したら良いだろう。ビッキーさんや先生と相談しながら懸命に取り組みます。

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それぞれの発想が深められ、まとめられた「音のしおり」。その内容はユーモラスだったりどこか哲学的だったり。精一杯尽くした言葉や絵に、伝えたい気持ちが溢れています。

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最後に数人が発表し、読み上げられた手順をビッキーさんが試してみました。素敵な「音」のきき方がイメージ通りに伝わり成果は上々。「音ガイド」に大きく一歩、近づけたに違いありません。

さて次回は学校公開の日。授業を参観する家族の前で「音のしおり」を紹介し、一緒に「音宇宙」を旅します。
授業は残すところあと3回。その様子を当blogで随時お伝えしていきます。今後の更新をお楽しみに!

このプロジェクトに関する過去の記事はこちら
第11回アーティスト・イン・スクールNo.1 はじめまして!音宇宙の音ガイド
第11回アーティスト・イン・スクールNo.2 音宇宙を旅して発見 音のかけらひろい
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by atlia | 2016-11-03 14:52 | 学校×アトリア