ここまでこの「型ハマりぽーと:1~6」では、担当スタッフ目線で展覧会の準備の様子などについて辿ってきました。
今回は、この展覧会タイトルに込めたメッセージについてご紹介!
型にハマってるワタシたち。
ちょっと突飛に感じられるかもしれないこのことばに、「型って何?」「ワタシたちって誰?」そんな疑問が浮かんだかもしれません。
実はこのことばにはいくつかの意味を込めています。

1.「型」にハマってるアーティストたち
大石さんは動物のマスク・スーツという「型」で人の外見をパターン化し、野原さんは「型」紙をつかってパターンで絵を描く。それぞれに作品の印象は全く違うのに、これって偶然!?と思ってしまうような共通点が、2人にはあるのです。
「型」をつかった制作に可能性や魅力を感じている=「型」にハマってる
と言い変え、2人の若手女性アーティストを「ワタシたち」と表しました。

2.、「型」にハマった参加者たち
本展の出品作は、イベント・ワークショップの参加者とともに「型」をつかって制作しています。例えば何人もがおそろいのマスク・スーツを着て写真撮影したり、型紙をつかってお絵かきしたり。そのなかで制作することの面白さはもちろんのこと、アーティストの方法論自体にも「ハマって」いただきました。
「ワタシたち」とは、「型」をつかった制作に「ハマってる」参加者たちのことでもあるのです。
3.鑑賞者も、「型」にハマる!
型にハマる、型にハメる、型からハミだす、などなど…単なる道具にとどまらない「型」。多様な意味合いがあることばだからこそ、受け手それぞれに幅広い解釈をすることができるのではないでしょうか。
本展ではアーティストが仕掛けた「型」が、作品として鑑賞者へも受け渡されていきます。それぞれが自由な捉え方で「型」を受け取り、その可能性を広げ「ハマって」いただきたいとの思いを込めました。
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たくさんの人が「型」を通じてかかわり、見方を広げていく展覧会。
鑑賞者となるみなさまも「型」から広がるアートな体験に、ハマっちゃうかも!
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新鋭作家展 第5回優秀者 大石麻央・野原万里絵
型にハマってるワタシたち
型をつくることにハマってしまったアーティストとたくさんの人たちが一緒に制作するアートプロジェクト。
窮屈な日々も隠せない差異も、全部浮き彫りになるアートな体験に、アナタもハマってしまうかも!
7月16日(土)~8月31日(水)
10:00~18:00(土曜日は20:00まで開館)
※月曜休館(祝日の場合は翌平日休館)
http://www.atlia.jp/exhibition/
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