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ATLIA STAFF BLOG
ワークショップ[楽しみを型どろう!]を開催しました。
10月18日(日)、開催中の企画展〈川口の匠vol.5 信頼をつなぐ〉に関連したワークショップ、[楽しみを型どろう!]を開催しました。木型をつくる匠の仕事を一部体験。木材を好きな形に彫って原型をつくり、シリコンで型どります。
講師は60年以上の経験を持つ木型職人、川上豊さん。普段から公民館などで、小中学生に木を使ったものづくりの楽しさを伝えています。

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活動に入る前にたくさんの木の種類を教わりました。川上さん自慢のコレクションは100以上!木の性質について知り尽くしています。 今回材料とするのは木型づくりに最も多く使われているヒメコマツ。木目が細かいけれども柔らかく、加工に適しているのです。

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材料の大きさに合わせて下絵を描きます。とにかく正確さが求められる木型づくりは最初が肝心。小さく尖ったところや細い部分をつくらないことが後の作業で失敗しないコツです。川上さんのアドバイスを受けながら慎重に絵を直していく参加者たち。それぞれの個性がありつつ、型に適した形に整っていきました。

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電動糸のこぎりで絵の輪郭を切り抜きます。小学6年生はさすがの手つき。
側面のがたつきをノミで整えた後、模様などの細かなところを彫刻刀で彫っていきました。角や表面を滑らかにすることも重要。紙やすりで整え、ラッカーでコーティングしたら木型の完成です。

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木型をシリコンで型どりします。気泡が入らないよう側面を先に覆い、小さく切ったガーゼを張り付けて補強していきます。木型の凹んだ部分には入念に押し込み隙間をつくらないように。なかなか根気の要る作業です。

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シリコンの硬化を待つ間、みなで展覧会を見にいきました。川上さんの解説を聞きながら、プロの仕事に興味津々の参加者たち。自分の手でつくった実感から、作品のすごさ・面白さが見えてくるようです。

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そしていよいよ型抜きです。木型から少しずつはがして、うまく抜けるでしょうか・・・

結果は全員大成功!!丁寧に作業を積み重ねた甲斐がありました。さっそく石膏を注いで、複製も試してみます。

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石膏の硬化を待つ間、川上さんが特別な体験を用意してくれました。クギ打ち名人を目指しての練習と初めてのカンナ掛け。お手本を見せる川上さんのあざやかな手つきに参加者からため息が漏れます。

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二度目の型抜きもうまくいきました。作業工程の多いワークショップでしたが、参加者たちの集中力抜群!じっくり手を動かしてものづくりを楽しむ充実した時間となりました。
型を使えばオリジナルの形をいくつでも増やせます。石鹸やろうそく、はてまたバレンタインのチョコレート?次は何で型どりしようか、楽しみが広がりますね。

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by atlia | 2015-10-23 10:00 | ワークショップ