太陽がまぶしい快晴の空の下、22名にご参加いただきました。
![アートさんぽ[アーティストと行く富士塚めぐり]を開催しました_c0222139_23531195.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201506/08/39/c0222139_23531195.jpg)
まずは有坂さんから富士塚についてのお話と、鑑賞のコツを伺いました。
富士塚とは、富士山を信仰の対象としていた人々が気軽に・簡便に富士登山を体験するために造った、いわば富士山のミニチュア。登ることで、本物の富士山に登ったのと同じ御利益を得られるとされています。
人々の願いを込めて造られた「聖地」ですが、よく見ると、独特なこだわり・センス・美学が詰まっているのだとか。
昔の人々はどのような思いで富士塚を造り、登り、そして現在へと受け継いだのでしょうか。それらを想像し紐解くことが、今回のアートさんぽのコツです。
お話を聴いた後は、さっそくバスに乗って出発!
![アートさんぽ[アーティストと行く富士塚めぐり]を開催しました_c0222139_23583788.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201506/08/39/c0222139_23583788.jpg)
富士信仰の歴史やその中心人物についての展示を鑑賞すると、当時の富士信仰の隆盛が伺えます。
![アートさんぽ[アーティストと行く富士塚めぐり]を開催しました_c0222139_23542222.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201506/08/39/c0222139_23542222.jpg)
南側にある階段を降りていくと、塚の中腹と西側に入口のようなものがありました。それぞれ富士山の人穴と胎内を模して空けられているそうで、1つの塚に2つの洞窟があるのは珍しいのだそうです。2つがかつて繋がっていたというのも面白いです。
![アートさんぽ[アーティストと行く富士塚めぐり]を開催しました_c0222139_23592146.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201506/08/39/c0222139_23592146.jpg)
ここでは、通常非公開となっている「浅間神社参拝図絵馬」を特別に見せていただきました。富士塚があった当時の境内の様子が描かれた貴重な奉納品です。
![アートさんぽ[アーティストと行く富士塚めぐり]を開催しました_c0222139_2359391.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201506/08/39/c0222139_2359391.jpg)
実は、富士塚が現在に姿を残せているのは、倒壊を防ぐために手入れをし尽力してくれる誰かがいるからこそ。史跡というと古くからずっと変わらないイメージがあるかもしれませんが、富士塚はちょっとずつモデルチェンジしているものも少なくないそうです。
身近な「聖地」として造られたからこそ、そのときの人々の生活に合ったかたちにして末永く受け継がれてきたのですね。
富士山から遠く離れた川口ですが、今でも富士信仰の名残りをいくつも見つけることができます。きっと当時の人々にとって、富士塚はとても大切な存在だったのでしょう。アートの視点から市内を文化探訪し、当時の人々の様子に思いを馳せるアートさんぽとなりました。
![アートさんぽ[アーティストと行く富士塚めぐり]を開催しました_c0222139_0092.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201506/08/39/c0222139_0092.jpg)
参加者さんの体験がどんなアート作品になるのか、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
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夏の企画展 〈アーティスト・ラボ2 シミュレーションゲーム〉
会期:2015年7月18日(土)~8月30日(日)
その他、詳細はアトリアweb、展覧会ページをご覧ください。
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![アートさんぽ[アーティストと行く富士塚めぐり]を開催しました_c0222139_15876.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201506/09/39/c0222139_15876.jpg)