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ATLIA STAFF BLOG
第9回アーティスト・イン・スクール No.5 クラスで発表会
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に活動中!授業は9月中旬から11月中旬まで。
今回の授業の目的は、日頃「当然だよね」「ルールだから」と思いこんでしまっていることを見直し、自身の視点・視野や価値観を「補正」すること。
ルールから少し外れている状態を「変」と定義しそれらを発見する・制作することから、学校生活の中にも新しい世界を見出だし、より暮らしを豊かにする発想力・問題解決力を育てます。

レポートも残りわずか、第5弾の更新。
いよいよ、学校で行う最後の授業です。

これまで班ごとにそれぞれの「変」を制作していた生徒たち。
班活動の中で、意見をぶつけあい、試行錯誤して、なんとか作品を完成させました。
自分の班の制作に没頭していたので、他の班がつくった「変」がどんなものなのか、まだよくわかっていません。
そこで、今日はクラス内での発表会。いったんまとめとしようというのです。

まずは前週もらったまとめのプリントについて、残りを書き込む作業。土屋さんが前週集めたものを返却します。
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タイトルは迷うけれども、なんとか話し合って決めていきました。これが発表の準備にもなり、さらに制作活動を振り返る良い機会になったよう。

そしていよいよ発表に。写真や映像の作品をつくった班は、画面で。実物を発表できる班は、机にそのものをひろげます。
土屋さんが順不同に発表する班を当てていくので、生徒たちはどきどき。発表となるとやはりちょっと緊張してしまいます。
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班の番号が呼ばれると、その代表者が立ってそのタイトル、設置場所、制作方法についてお話ししました。
さらに土屋さんから、「どんなところを見てほしい?」と質問も。ネタばれしない程度にね、と言われると、何を話して良いやらこれも悩みますが、振り返って答える生徒たち。

いよいよ作品をお披露目!
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生徒たちの中から驚き・笑い・感嘆など、様々な声がひっそりと聞こえだします。やがては納得したような顔をしてうなづく様子。
どうやら制作を終えて、「変」を捉える視点も少し変わったようです。
ぱっと見た印象をメモして、分析シートに書き込みます。
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この分析シートは最初の宿題発表を聞いていたときもつかったもの。自分の班の作品と比べながら、経験を踏まえながら、書き込みます。

お披露目が済むと、改めて土屋さんは制作のときの裏話やこだわりポイントを聞き出します。
「わざとやったように、線を手描きっぽくガタガタと残しました」という班もあれば、逆に「いかに日常っぽく自然に見せるかに苦労しました」「表情がわざとらしくならないように演技しました」という班も。
作品によって魅力的な見せ方はさまざま。探りながら制作を行ったことが、それぞれの「変」の特徴につながりました。
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「実験のとき、濡れちゃって大変だったんですよ!それ聞いたらまたちょっと違って見えると思うんですけど!」「俺のテストの点数に注目です」と熱い思いを吐露する生徒も。
どの作品に対する情熱か、ぜひ展示でお確かめください。

最初は「変」を見つけるのにも苦労した生徒たちが、それぞれの考え方・制作方法で自ら「変」をつくりだし、さらに他のクラスメイトたちがつくりだした「変」を共有し認め合う。
今まで気づけなかった小さな「変」が、生徒たちの視野を大きくひろげていったようです。

しかし、これで終わりではありません!展覧会期間中、生徒たちはアトリアで最後のまとめの授業を行います。
学校で見ているときとはまた違う「変」が見つけられる、かも。


この事業に関する過去の記事はこちら。
学校の中で展開している授業の様子を随時お伝えします。次の更新が最後のレポート!
No.0 授業がはじまりました
No.1 オリエンテーション&最初の宿題
No.2 制作の下準備
No.3 制作、実験中
No.4 本番の制作
extra 成果発表展のお知らせ
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by atlia | 2014-11-19 10:29 | 学校×アトリア