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ATLIA STAFF BLOG
ワークショップ[不思議な「きかい」をつくろう1.2]を開催しました。
8月2日(土)、開催中の企画展〈アーティスト・ラボ「つくられる」の実験〉関連ワークショップ[不思議な「きかい」をつくろう1.2]を開催しました。
全2回の開催、1回目は小学生14名、2回目は中学生以上の5名に参加いただきました。

講師は出品者の安西剛さん。
本展では日用品とモーターを組み合わせて不思議な動きをする「きかい」を展示しています。
しかも、その周りには「指示書(つくり方)」が併せて置かれており、遊びにきてくれた皆さんが「きかい」そのものをつくれるようになっているのです!
安西さんの制作を受けて、今回のワークショップでは「きかい」はもちろん、誰かにそれをつくってもらうための「指示書」をつくることにも挑戦しました。

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まず第1回、小学生の皆さんに参加いただいた回。

安西さんはホワイトボードをつかって、丁寧なイラストを描きながら「きかい」づくりのポイントを説明します。
材料として用意されているのは、どこにでもありそうなバケツ・ボールペン・たわしなどの日用品と、結束バンド・青いテープ。そして動力となるモーター。安西さんが日頃の制作でつかっているものと全く同じ。
ハサミなどの道具は一切与えられません!すべてその中で工夫しながら制作せねばならないのです。
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テープのつかいかたを丁寧に教わった後、気になる日用品をチョイス。モーターにテープや結束バンドで固定していきます。
固定できたら少し実験。どんな動きをするのか、電源がきているコードにつなげて確かめます。
そうすると、あらら?思ったより強いモーターの回転で接着がとれてしまったり、部品自体が重くて回らなかったり。
単純な作業に見えていたのに、思ったより難しい!試行錯誤の繰り返しです。
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でも、制作時間には制限があります。次に他の人にその「きかい」をつくってもらうための「指示書」を書かねばならないのです。
今まで自分が夢中になってつくっていたものを客観的に説明するのは案外難しいもの。
完成形を想像しながら、そして今までの自分の作業を思い出すのに苦労しながら、言葉で説明したりイラストを描いたり。
安西さんの「直してほしいポイントや壊れやすいところも教えてあげよう」というアドバイスに応えるのにも四苦八苦。

しかしここで終わりじゃありません!
実際にその「指示書」で他の人がどうやって制作するか、それも実験してみます。
今まで自分がつくっていた「きかい」と「指示書」を、名残惜しくもその場に残し、席替えタイム。他の参加者がつくっていたものの前に座ります。
まったく違う「きかい」を前に、「指示書」を一生懸命に読み解こうと、ここでも一苦労。
それでもこれをより良くするにはどうしたら良いか、長い時間考える人、ひとまず手を動かしてみる人などなど、様々な反応が。
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続いて第2回目の一般の部。

小学生の部と同じようにモーターとテープの説明の後に「きかい」をつくります。
モーターを付ける土台からつくり始める、モーターを回してみて動き方からつくるなど、つくりかたに個性が表れます。ときおりコードに部品が絡まったり、取り付けた部品が飛んでいったりとアクシデントの連続で戸惑いつつも、試行錯誤しながらきかいをつくり上げていきます。
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「きかい」制作の後は絵や文章で「指示書」をつくります。次の人に「こんなことをしてほしい!」と希望を託す指示書や「あとはお任せします」と自由な発想を期待する「指示書」もありました。

そして席替えの時間!他の参加者が作成した「指示書」を読んで続きをつくり、壊れたところを直します。部品をつけ足したり、テープで補強したり…こうした方がいいのでは?というアイデアを膨らませてきかいをつくりかえていきます。中には自分がつくったきかいの変貌ぶりに思わずツッコミを入れる場面も。完成したきかいを見た参加者からは「指示書」を的確に読み取ったという表情、新たな組み合わせに対する驚きの表情、様々な反応が。
「指示書」に託した意図とそれを受け取る人の解釈の間で起きた捉え方のズレを参加者のみなさんが感じられたワークショップになりました。
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今回制作した作品は会期中展示空間に展示され、毎週木曜日の午後には来館者の手が加えられます。「きかい」たちがどのようにつくらりかえられていくか、その様子をぜひアトリアでご覧ください。
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by atlia | 2014-08-08 10:22 | ワークショップ