講師は新恵美佐子(日本画家)さん。習字とは異なる筆の運びや墨の使い方などを学びながら、鳥や魚などを描きます。
![ワークショップ[水墨画にチャレンジ!]を開催しました。_c0222139_10493227.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201404/01/39/c0222139_10493227.jpg)
参加者は10代から60代と、幅広い年齢層の12人。受付を終えた順にまずは墨摺りに取り掛かりました。かなりの手間ですが固形からきちんと摺ることで既成の墨液では得られない味わい深い滲みや濃淡が生まれるのだそう。
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墨の準備ができたら次は気持ちの準備。「うまく描こうとせずにのびのび、思いきりよく!」と水墨画初体験の心得が講師の実演とともに伝えられました。各々描きたいモチーフを選んでいざ、制作開始です。
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使う筆は、空(太筆)、如水(中筆)、面相(細筆)、の三種類。 初めはモチーフの形を探り探り、均質な細い線で輪郭を描こうとする参加者たちでしたが、「端を追うのではなく面を捉えて、内側から外に向かって膨らませるような気持ちで。」 「形ばかりではなく墨の濃淡も意識して。」との講師の呼びかけを聞くうち、手の動きが大きく滑らかになっていきました。
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描き方が分からないときは講師が個別にアドバイス。桜や小鳥、朝顔などの描き方を数人で教わる場面もありました。八大山人(17世紀中国の画家・書家・詩人)などの絵葉書をお手本に、先人からも学びます。
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ひと筆ひと筆の勢い、柔らかさ、量感などを意識するうち、描かれる鳥や魚たちが生き生きとしてきました。何度かモチーフを替えてみながら、大きな宣紙(滲みの美しい中国の紙)の余白が埋まるくらい、納得いくまで描き、一番気に入った部分を切り抜いて作品にします。
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奥深い水墨画の世界に全員が没頭。 うららかな春の日に相応しい、ゆったりとした時間が流れていきました。
![ワークショップ[水墨画にチャレンジ!]を開催しました。_c0222139_12275194.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201404/01/39/c0222139_12275194.jpg)
そうして生み出された作品はどれも傑作!同じモチーフも、描く人によって全く違う味になるのが興味深いところです。
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作品はひとつひとつ和紙に裏打ちされ、額装できる状態にしてから参加者の手に戻ります。思い思いに過ごした時間がこれからの生活をどのように彩るのか、楽しみですね。