
講師は上島明子さん(美篶堂)。「美篶堂」は長野県伊那市に工場を、東京(神保町)にショップを構えている手製本会社で、手製本をはじめ本づくりの魅力を分かりやすく丁寧に伝える活動もしています。

今回つくるのは、布表紙の角背ハードカバー(二つ折、天糊無線綴じ)のノート。
表紙カバーには、埼玉の伝統織物「双子織」を使いました。縞模様が特徴的なこの生地は、蕨で開発された後川口へも広がり明治末期には需要の拡大に合わせて多くの反物がつくられたと言われています。

先ずは布の裏打ち作業。布を厚く丈夫にするため布の裏側に糊で和紙を付けていきます。次はノートの中面になる紙を折り、背面に糊を付けてプレスする作業。今回は無線綴じなので中面の紙が外れたりしないよう、背面を揃えてしっかりと糊を付けていきます。

製本の作業は、糊や水の乾き具合も出来上がりに関係するため、丁寧かつ素早く進めていくのがポイントです。

参加者も講師の実演をしっかりと目に焼きつけていきます。中には、手順やポイントなどをメモしながら学んでいる熱心な方も。

最後に、裏打ちした布表紙をしっかり貼り込み、1日プレスしたら完成です。

完成したノートからは、なんとも言えないあたたかさと愛おしさを感じ、手製本の魅力を改めて体感することができた講座でした。


