12月1日(日)に発表展が終了し、すべての授業も終了しました。
講師にファッションデザイナー:津村耕佑さんをむかえ、10月~11月の約2カ月、前川小学校6年生の皆さんが一緒にネット(網)をつかって色々な楽しみを身に付けられるファッションアイテムづくりに挑戦した今回のプログラム。
約2ヶ月の授業課程、長いようで短い特別な時間・体験となりました。
最後の授業は、学校ではなく、発表展の会場であるアトリアで行いました。
児童たちは特別に貸し切ったバスに乗り込み、どきどきわくわく、アトリアへ向かいます。
会場では、津村さんはもちろん、これまでに授業を手伝ってくれた人たちが待っていました。
ファッションショーからたった1週間半ですが、久しぶりに会った気持ち。
思いおもいに好きな場所から見学します。自分の作品を探したり、ファッションショーの記録映像を見たり。
いつしか映像の前に集まり、自分の出番のときも友達の出番のときも、歓声をあげる児童たち。
一通り見学をした後は津村さんとお話しします。
今回の授業でうれしかったこと・むずかしかったこと、展示を見ての感想など、それぞれに発言しました。
「津村さんたちが展示まで一生懸命考えてやってくれたのがうれしかったです」
「ファッションショーをもう一度見ることができて、みんなの色々な顔が見えて楽しかったです」
「最初は本当にできるかなと思っていたけど、津村さんにも手伝ってもらったりして、良い作品ができたと思います」
みんなの前でしゃべるのは緊張したけど、一生懸命に自分のことばで話してくれた児童たち。
津村さんは、今回の展示について、全員の作品がきちんと見えるようにしたかったということ、それがひとつの作品としても成立していることなどをお話ししました。
10月からはじめた授業の中、時間をかけて一人ひとりが作品「ネット・ワーク」を制作し、それがファッションショーで一堂に集まり、さらにこの展示会場でひとつの空間「ネットワーク」にまとまったのです。
授業中、何度も「楽しくやりましょう」とお話していた津村さん。最後の授業でも「全員で楽しいものをつくったことが何より良かった」と言います。
津村さんと児童たちはもちろん、更には学校の先生や他のスタッフの人たちも、全員が参加してつくった今回のプログラム。
このアーティスト・イン・スクール全体が、楽しいネットワークづくりだったのかもしれません。