川口市立の小・中学校にアーティストやデザイナーを講師として派遣し、特別な授業を行うこのプログラム。
普段はなかなか出会えない講師と一緒に活動することで、児童・生徒の想像力・創造力・コミュニケーション力を伸ばすことを目的としています。
1~2か月かけて学校の中で行うことで児童・生徒にとって身近な場所で充実した内容を実現するだけでなく、その成果はアトリアで発表展として公開し多くの方にご覧頂いています。
第8回となる今回のテーマは〈楽しみを着よう!「マイ・ねっと・ワーク」〉
講師にファッションデザイナー:津村耕佑さんをむかえ、10月~11月の約2カ月、前川小学校6年生の皆さんと一緒に特別な図工の時間を過ごします。
今回はその授業初回、オリエンテーションの様子をレポート。
津村さんと前川小学校6年生、初対面でどきどきです。
まずは津村さんの自己紹介から。
全身がポケットのようになっているこの服は、色々なものを服と一緒に着ることができます。
「なんでも着られる」服に、児童たちも興味深々。今まで知らなかった服のかたちを発見しました。
津村さんは、ファッションを「かっこいい」「流行の」「服づくり」だけではないと言います。
その例として、世界の様々なファッションを、写真を見せながら紹介してくれました。
世界各国の民族衣装、スポーツウェア、全身に付けられたアクセサリーのほか、中にはバナナや巨大な魚を頭や肩に載せて運ぶ人たちの画像などもあり「これってファッション?」と思うようなものも。
しかし、津村さんから見たら、「こんなものも身につけられるってすごくない?」ということに。
「確かに!」と児童たちは頷きながら聞いています。津村さんの自由な発想に触れられた様子。
ファッション、といっても、難しい服をつくらなくて良いのです。
そこで、今回の課題は、「マイ・ねっと・ワーク」。
ネット(網)を素材に、色々な楽しいものを身に付けられるファッションアイテムづくりに挑戦します。
津村さんはネットを取り出しながら、これに色々なものを取り付けて、つなげて、面白いものをつくろうと投げかけました。
この素材は、ひっかけるだけで様々なものを取り付けられるだけでなく、ひもを通してひっぱる・くしゃっと丸める・ぐるぐる巻きつけるなど様々な方法で整形していくことができます。
FINAL HOMEのコートにも通じる、「様々なものをとりこめる」という特徴がありますね。
ネットを渡された児童たちは、まずはそれだけで色々とかたちをつくる実験をしてみます。
これにどんなものをつけてみようかな?どういう風につけられるかな?
津村さんは、次回からの制作に向けて、何かネットに付けてみたいものを考えてくるようにと宿題を出しました。
児童たちの中には、もう何か思いついた顔の人も。
これからどんなファッションアイテムが生まれるか、楽しみです!