
もともとは古美術を専門としていた山下さん。その後前衛芸術に出会い、60~70年代の美術に関心を持ったことをきっかけに、篠原さんと交流するようになったそうです。赤瀬川原平の「千円札裁判」やベストセラーとなった岡本太郎の美術評論書「今日の芸術」など、篠原さんと接点のある芸術家についてお話してくださいました。

また、雪舟や伊藤若冲などの画家、鳥獣戯画や百鬼夜行絵巻などと篠原さんの作品との共通点を、画像を見せながらお話してくださいました。「篠原さんは雪舟でもマンガでも、どんなジャンルのものでもフラットに見て、自分の中に取りこんでしまう」という言葉通り、今回の展示作品にも様々なモチーフが画面の中に取り込まれています。
最後に、山下さんが日本前衛芸術の原点と捉えている、つげ義春のマンガについて、初めてページをめくったときの感動を交えながらお話してくださいました。
講演を通して、日本の前衛芸術の一端に触れ、篠原さんの制作の根底にある様々な人物や作品について知ることができました。
ご来場の皆さまありがとうございました。
〈反芻 篠原有司男展〉も残すところあと1週間!魅力あふれる篠原さんの作品を、是非ご鑑賞ください。


