今年は、第2回審査で選ばれた優秀者が1年の制作準備期間を経て作品を展示します。
優秀者のひとり、美術家の青木聖吾氏を紹介します。

青木氏は、切り詰められた最小限の要素で描くことで現れる「気配」をテーマに作品を制作しています。
〇△☐など記号の集合体によって描き出された残像や夢想を思わせる作品は、存在の儚さと相反する強さをしなやかに描き出しており、その独自の世界観は観る者を小さな宇宙へと誘います。

アトリエは埼玉県日高市(写真)。
室内の壁面も作品の背景色と同じ「白」に塗られており、そこから青木氏の鋭敏な色彩感覚と空間構成に対するこだわり、そして真正面から制作に向かう熱意が伝わってきます。
今回は「認証の森」と題し、1年をかけて制作した150号の大作や新作のドローイングなどを展示します。
作品に包みこまれるようなダイナミックな展示も、見どころのひとつです。どうぞお楽しみに。


