講師の福島絃峰先生は、文字を書くとき、古代の人のエネルギーを感じ、自分の中にあるエネルギーに代えて身体をつかって作品を生みだしていると言います。

古代文字ってどんなもの?まずは文字の成り立ち、そして古代の文字にはそれぞれの意味があることを教えてもらいました。
昔は亀の甲羅や動物の骨などに彫りつけられ、占いに使っていたとか。自然や動物などを崇拝し、生活の中から生まれてきた文字を知るために、文字あてクイズをして遊びました。
「友」は人と人が出会い、握手を交わすことの形から成り立ってきたことなど面白い発見や知らなかったことをたくさん学びました。

さて、制作本番。筆の運びや身体を動かして書くことを教えてもらい半紙で練習します。
少し慣れてきたところで、今度は4尺の半分(大よそ70×70cm)の和紙に自分が気に入った古代文字を選び、2枚書きました。
書いている友達の文字を見るのも大切。「人間文鎮」と先生が名づけて、書きやすいように手や足で紙を押さえてあげて、書いているひとのエネルギーも感じました。




書き終わった後は作品に押す落款(らっかん)を消しゴムや発泡スチロールで彫り、つくりました。

一人ひとりの文字が出来上がったところで、最後に全員で10m以上の紙に来年の干支の「巳」を古代文字で書きました。人のエネルギーを借りて、一本の筆を使ってバトンタッチ。
人から人へ気持ちを伝え、隣の人のエネルギーを受けて、蛇という古代文字を書いていきます。


3文字の字を書きあげた参加者たち。
いきいきとエネルギーを発散して少し疲れた様子でしたが、作品からその成果が溢れ出ています。

そのエネルギーを来年に繋げようと、アトリアでは年明けの企画展〈アートな年賀状2013〉にこの作品を展示します。
是非、参加者のこどもたちのエネルギーを感じに来て下さい。
〈アートな年賀状展2013〉 1月8日(火)~27日(日)
