講師は前回に引き続き、庶民文化研究家の町田忍さんです。
今回は蕨駅西口を出発し「ぶぎん通り商店会」を通って、1つ目の銭湯「亀の湯」へ。ここは立派な唐破風屋根が特徴で同じ棟にはカフェも併設されています。外観を見学ながら銭湯の建築様式の特徴について町田さんにお話していただきました。
民家や路地を通り抜けて蕨城址公園、そしてその隣にある和楽備神社へ。
ここでは「狛犬」について見方やスタイルの違いなどについてお話いただきました。
中山道では、明治時代に織物の買継商をしていたという平屋寄棟造りの家(蕨市立歴史民俗資料館・分館)に入館しました。
館内では、蕨市立歴史民俗資料館学芸員の佐藤直哉さんに当時の様子や生活について解説していただき、蕨の歴史や産業について知ることができました。
次は中山道からすぐの「朝日湯」へ。ここは昭和5年創業の歴史ある銭湯です。
今日は定休日でしたが、特別に脱衣所や浴室を見学させていただきました。
女性の脱衣所のところには中庭があったり、生活用品の一部を販売していたり、おかみさんの優しさがあふれる銭湯でした。
そして街歩きの最後は「藤乃湯」へ。こちらは昭和20年代頃に建てられたと思われる銭湯で、浴室には富士山と桜のペンキ絵(中島盛夫作)がありました。
参加者はみんなで入浴し、今日1日の疲れを癒しました。
由緒ある蕨の街を散策し、歴史と文化そして人々のあたたかさを感じることがでた1日でした。