11月に入り、展覧会〈川口の匠vol.2 美しきフォルム〉も、会期終盤です。
11月4日、お天気のよい行楽日和に、展覧会関連イベント
やさしい美術鑑賞講座美しい自転車のデザインを行いました。
講師としてお迎えしたのは、蓮見孝さん。
蓮見さんは、車のデザイナーとして第一線で活躍なさった後、大学で教鞭をとらえているプロダクトを中心としたデザインの専門家です。
自らもオーダーメイド自転車を注文した経験がおありということで、今回は乗り物としての機能性もさることながら、見た目も美しいTOEI自転車について、経験を交えながらお話いただきました。
今回は、展覧会タイトルである「美しきフォルム」にあわせて、まず、
「もののかたちとは?それがあるべきフォルムとは?」という視点で、プチワークショップを行います。
蓮見さんが参加者のみなさんにお願いしたのは、「さかな」「人」「車」「自転車」のかたちを、さっと描いてみること。
みなさん言われるがまま、鉛筆を動かしてみます。
みなさんが描いたものは様々あれど、正確にものの「かたち」を捉えるのは、案外難しいもの。
そう考えると、自転車のかたちというのは、一体どんなものか?
蓮見さんは、設計図や写真を見せながら、考察を加えます。
そこからお話は、自転車の歴史に移ります。
戦後、自転車はどんな風に広がっていったのか?
「光風ケンコー号」という自転車が写ったときは、「おっ」と声を上げる方も。当時は広く広告された、流行の自転車です。
レジャーの道具として、自転車が普及しはじめた時代ですね。
後半は、レジャーとして旅を楽しむ自転車をつくる、TOEIの社長、山田博さんとのトークセッションでお話は進みます。
TOEIの新たな魅力を知る、2時間となりました。
時間が足りなかったというくらい、まだまだ深い世界がありそうです。
TOEIファンの皆さんや自転車を普段から愛用するサイクリストの方々はもちろん、自転車のお話は初めてという方にもご参加いただき、お楽しみいただきました。
ご来場、ありがとうございました!
次回の鑑賞講座は、欧文書体とデザインについて!
こちらも、ぜひご参加くださいませ。
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平成24年度秋の展覧会〈川口の匠vol.2 美しきフォルム〉関連
やさしい美術鑑賞講座 欧文書体とデザイン
11月11日 13:30~15:30
講師:立野竜一(グラフィックデザイナー)
展覧会に出品いただいている立野竜一さんを講師に、欧文ロゴタイプやフォントができあがるまでの過程をお話します。
立野さんの実演もあります!美しい文字のデザインについて、その一端を知る講座です。
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