今年度は版画家のタイダ・ヤシャレヴィチさんを講師にむかえ、芝園中学校全校規模で授業を展開中!
9月末にオリエンテーションを終え、今週から早速制作に入ります!
クラスごと、美術室での授業開始です。
まずは最初のご挨拶。

タイダさんは、日頃から様々な版画技法をつかって表現するアーティスト。
今回、芝園中のみんなと挑戦するのは「モノタイプ」という技法です。
透明な樹脂版に直接絵具で絵を描いて刷り取ります。
平らな板に絵具をのせるので、複数枚刷ると色が薄れていくこの技法は、世界で1枚しかない版画が刷れるのです。樹脂版を下準備し、絵具で図となる絵を描いて、紙に刷り取るまで、一つ1つの過程をタイダさん教わりながらの作業です。

まずは版の下準備から。洗剤を塗って絵具が紙に写りやすいようにします。
うまくできているかな?一緒にチェック中!

絵具の使い方を教わるところでは、一緒に実験してみます。
用意したのは版画用の水性インクとポスターカラー。
どんな違いがあるか、ひとつの作品にして見てみました。

柔らかなに広がるインクと、はっきり色がでるポスターカラーを駆使して、考えてきた下絵をもとに樹脂版に描いていきます。
少しずつ乾かしながら、色をのせていきます…すーっと、うまく筆が動くように…

版が完成したら、紙に刷りとります。大きな白い版画用紙にスプーンで刷り取っていきます。
ヨーロッパには、バレンはないんだとお話したタイダさん。芝園中のみなさんにはマイ・スプーンを持参してもらいました。
くるくると円を描くように、中心から圧力をかけていきます。思ったより力がいる作業。

まずは少しめくってみて、様子をうかがいいます。
色が十分に写っていたら完成!版から思い切ってはがします。

今回の授業で、モノタイプの技法をしっかり学んだ生徒の皆さん。
次回はもっと自由な制作を目指します!
過去の記事
2012年度 アーティスト・イン・スクール 始動!
アーティスト・イン・スクール2012 ①オリエンテーション
