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ATLIA STAFF BLOG
アーティスト・イン・スクール2012 ②制作開始!
アーティストやデザイナーを特別講師として市立小・中学校へ派遣し、2~3ヶ月間、特別な図工・美術の時間を一緒に過ごすプログラム、アーティスト・イン・スクール。
今年度は版画家のタイダ・ヤシャレヴィチさんを講師にむかえ、芝園中学校全校規模で授業を展開中!

9月末にオリエンテーションを終え、今週から早速制作に入ります!
クラスごと、美術室での授業開始です。
まずは最初のご挨拶。
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タイダさんは、日頃から様々な版画技法をつかって表現するアーティスト。
今回、芝園中のみんなと挑戦するのは「モノタイプ」という技法です。
透明な樹脂版に直接絵具で絵を描いて刷り取ります。
平らな板に絵具をのせるので、複数枚刷ると色が薄れていくこの技法は、世界で1枚しかない版画が刷れるのです。樹脂版を下準備し、絵具で図となる絵を描いて、紙に刷り取るまで、一つ1つの過程をタイダさん教わりながらの作業です。
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まずは版の下準備から。洗剤を塗って絵具が紙に写りやすいようにします。
うまくできているかな?一緒にチェック中!
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絵具の使い方を教わるところでは、一緒に実験してみます。
用意したのは版画用の水性インクとポスターカラー。
どんな違いがあるか、ひとつの作品にして見てみました。
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絵具の違いがわかったら、早速版をつくります。
柔らかなに広がるインクと、はっきり色がでるポスターカラーを駆使して、考えてきた下絵をもとに樹脂版に描いていきます。
少しずつ乾かしながら、色をのせていきます…すーっと、うまく筆が動くように…
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版が完成したら、紙に刷りとります。大きな白い版画用紙にスプーンで刷り取っていきます。
ヨーロッパには、バレンはないんだとお話したタイダさん。芝園中のみなさんにはマイ・スプーンを持参してもらいました。
くるくると円を描くように、中心から圧力をかけていきます。思ったより力がいる作業。
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全体にくるくるしたら、上手く刷れているいるか、どきどきしながらチェックします。
まずは少しめくってみて、様子をうかがいいます。
色が十分に写っていたら完成!版から思い切ってはがします。
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今回の授業で、モノタイプの技法をしっかり学んだ生徒の皆さん。
次回はもっと自由な制作を目指します!


過去の記事
2012年度 アーティスト・イン・スクール 始動!
アーティスト・イン・スクール2012 ①オリエンテーション


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by atlia | 2012-10-07 20:10