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ATLIA STAFF BLOG
春の企画展関連「やさしい美術鑑賞講座」終了しました!
春の企画展〈きらり、ふわり -想いをのせて-〉も、公開期間あとわずか。
5月19日・20日の連続で、イベント「やさしい美術鑑賞講座」を開催しました。

今回の講師は、[ハンカチアートプロジェクト]主宰の藤原洋次郎さん。
テーマは、何とバロックのレンブラントから現代アートまで!?ということに!
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藤原さんは、現在の企画展で見られる《ハンカチアート》を制作することはもちろんなのですが、実は油絵画家。
ご自身の研究対象はレンブラントをはじめとしたバロック美術の油絵画家たちなのです。
油絵の制作、バロック美術の研究、更にハンカチアートプロジェクト主宰。
一見つながりがなさそうな、多岐に渡る活動についてお話いただきました。
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まずはルーベンスとレンブラントの作品を概観します。
同じ時代に生まれながらも、全く違う背景を持っている2人を比較することで、画家の表現や技法について探っていきます。
バロック美術の美しい光の表現や、レンブラントの暗いながらも力強い筆致など、藤原さんが画家として注目するポイントを教えてくれました。
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しかし、ここから現代アートにつながるにはまだまだ遠い道のりが。
近代美術を中心に、ターナー、モネ、セザンヌなど、藤原さんが注目する作家について取り上げました。
少々急ぎ足でしたが、この選択肢があることで、藤原さんの視点が見える結果に。
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それら藤原さんの研究を踏まえて、ハンカチアートのお話に。
藤原さんは最初のきっかけとなった兵庫県明石市とイギリス・ロンドンをハンカチで結ぶプロジェクトを皮切りに、様々な作例を見せてくれました。
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バロック美術とハンカチアートに共通する点は、藤原さんによれば、「光の表現」。
バロック美術に見られる舞台表現のようなドラマチックな光は、ハンカチが外で風に揺れることでできる影と光に共通しているとのこと。
これは、ハンカチを絵画の表面(マチエール)としてとらえる、藤原さんの新しい発想です。
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およそ2時間、参加者さんの前できちんと立って話をしてくれた藤原さん。
参加者のみなさんには、積極的に質問もいただき、新しいお話も聞けたのでした。

参加していただいた皆さま、ありがとうございました!
やさしい美術鑑賞講座は、秋の企画展でも素敵なゲストを迎える予定です。
お楽しみに。


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by atlia | 2012-05-23 19:30