この講座は、昨年の同時期に予定されていたものでしたが、震災のために延期になった内容。
今回、1年越しの実現となりました。
「仏像のいろは」の講師は、木彫りの仏像をてがけていらっしゃる義村幸さん。
ご自身の制作活動はもちろんですが、各地で仏像教室として彫りを教えていらっしゃる経験から、
仏像の彫刻ができるまでのこと、そして制作にむかう心構えなども交えてお話いただきました。

目の前でとてもわかりやすくご紹介いただきました。
それをつくるための道具もたくさん見せていただいたことで、制作者の視点を肌で感じることができました。

義村さんは大きな彫刻刀を巧みに操り、荒削りしてあった細い木材から、10分ほどで仏像の右の掌を彫り出します。
するすると削れる木、無駄のない手の動きが大きな画面に映し出されると、来場者のみなさまからため息が…。
やさしい美術鑑賞講座では、スライドをつかってお話する機会が多くありますが、ときどき本物も登場します。
こういった現場のことがわかる内容も、講師の方が制作者であってこそ。
より身近に仏像を感じられる機会となりました。
本日は祝日・お彼岸ということもあって、本当にたくさんのみなさまにご来場いただきました。
満員御礼、ありがとうございました!

明日は、仏像編の第2回目、「川口の仏像めぐり」講義編です。
講師は仏像コラムニストの宮澤やすみさん。ぜひお楽しみに。
※第3回「川口の仏像めぐり バスツアー」は申し込みを締め切りました。
たくさんのご応募をありがとうございました。
