今回は、元鋳物工場であるKAWAGUCHI ART FACTORYで、市内の銭湯にスポットをあてた展覧会を開催しました。

1室目には、川口の銭湯のペンキ絵も数多く手掛けている中島盛夫さんのペンキ絵を展示。

その横には、昭和44年に町田忍さん(庶民文化研究家)によって撮影された川口の銭湯写真の数々と、今も入浴できる銭湯写真を展示しました。

現在の川口の鋳物工場数は約130件、そして今も営業している銭湯は約15件ですが、昭和44年には鋳物工場だけでも556件、銭湯は約70件あったと言われています。
工場とともに増え、そして今希少価値になりつつある川口の銭湯。そこには人々の美意識や文化が凝縮されています。
2室目には、昭和35年の川口の地図を展示し、工場と銭湯に色を塗って、川口の特徴を視覚的にご紹介しました。

3室目には、KAWAGUCHI ART FACTORYのあゆみが分かる写真や鋳物の道具などを展示。

そして4室目は、キューポラと銭湯の煙突写真を展示し、「鋳物と銭湯」そしてその中心にいた職人の姿を感じていただけるような展示です。


街の歴史や文化に触れ、また川口の魅力を再発見した展覧会でした。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!
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工場と銭湯 -川口へのオマージュ-
日 時:2011年10月5日(水)~10月10日(月・祝)
会 場:KAWAGUCHI ART FACTORY
協 力:町田忍(庶民文化研究家)
主 催:川口市立アートギャラリー・アトリア/Saitama Art Platform形成準備事業実行委員会
文化庁 平成23年度 文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業(ミュージアム活性化支援事業)
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