本年も、皆様に興味を持っていただける施設として活動していけるように
頑張ってまいりたいとおもいます。
さて、今年新たに始まる展覧会の第一弾は、
『アートな年賀状展2010』です。
会期:1月13日(水)~1月24日(日)
応募いただいた537枚のオリジナリティあふれる年賀状を
現在アートサポーターの方々と一緒に、いそいそと展示の準備しております。
会期が始まりましたら、展示の様子をブログで紹介いたします。お楽しみに。
さてさて、担当者として、もう一つ触れておきたかったことをここで紹介させてください。
アトリアの活動の中でも定着してきた企画展の中に
『アーティスト・イン・スクール』があります。
詳細はコチラ→http://www.atlia.jp/news/Education.htmlで紹介しています。
昨年は、新型インフルエンザの影響で、多くの学校が学級閉鎖になりました。
この事業でもその影響で予定していたアトリアでの講評会が中学校の部では残念ながら
学年閉鎖のため行なうことができませんでした。
そこで、担当アーティスト池田一氏の志願で、12月の中旬に最後のまとめの授業が
学校の講堂にて行なわれました。
―水はどこからきてどこへ行くのか?
―なぜ水は不足するのか?
―16年後、またはそれに向けて自分はなにができるのか?
制作に向けたこの3つの質問を、最後にもう一度確認する授業となりました。
生徒たちは、この「アーティス・イン・スクール」を通じてどのような思いが生まれたのでしょうか・・。
全ての授業の後に、アーティスト池田一氏との話題の中で私がとても印象に残った会話があります。
「表現すること」とは、
相手に伝えるということを通じて、改めて自分で考えることである。
表現しようとしている人と共に表現(制作)する機会は、自分にとっては非常に珍しい機会で、貴重な体験
だった。そして今回良かったことは、実施校の先生方の「向き合おう」という姿勢が伝わったことである。
そして、なによりも素晴らしいことは、「膨大な可能性をもっている子供たち」と共にできたことだ。
小学校を担当した中津川浩章氏も同じようなことを話しておられました。
毎年、全力でこの事業に取り組んでくださる、アーティストの方々、そして、教員の方々・・
作品を制作する授業の内容ももちろん大切ですが、このような全力を注ぐ姿や、「人間性」にこそ、
アーティスト・イン・スクールの意味があると、私は感じています。