ATLIA STAFF BLOG
時間の位置の物語(6)―レポート!トーク[いとおしき「時間」たち]
平成28年秋の企画展/開館10周年記念事業第2弾〈河口龍夫―時間の位置〉をより楽しんでいただくべく、スタッフ目線で耳より情報をお届けする連載:「時間の位置の物語」。
第6回目は10月30日(日)に開催いたしました[トークセッション いとおしき「時間」たち]をレポート。

ご登壇いただいたのは、ご存知、作家の河口龍夫さん。
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さらに建畠晢さん(美術評論家/埼玉県立近代美術館館長・多摩美術大学学長)。第一線でキュレイター・美術評論家として活躍なさっている方で、河口さんとは旧知の仲。さらに当館は開館5周年記念事業〈彫刻家・建畠覚造―思考の一端と川口の職人たち〉でご一緒して以来お世話になっています。
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そして鞍田崇さん(哲学者/明治大学准教授)。
近年では工芸を中心としたアートを「いとおしさ(インティマシー)」というキーワードで読み解く著書などを発表している方で、今回のトークテーマである「いとおしき「時間」たち」もそこから頂戴したものになっています。
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最初の話題は「闇」について。
本展の機軸となった《DARK BOX 2016 -地下からの闇》を制作したワークショップを振り返りつつ、「見えないものを可視化する」という姿勢についてお話くださった河口さんの話を起点に、《DARK BOX》の連作についてのお話。
初日のワークショップで真っ暗闇を一緒に体験した建畠さんからは、その時の身体の感覚が「まるで浮遊しているような」感じであったという感想が述べられました(ワークショップの様子は連載第4回目で!)。闇の中では何も見えない、いやしかし、闇が見えている、という感覚に気付いた、というのはそれに対する河口さんの返答。

人にとっては見えないけれど身体・精神を拘束している稀有なものとしての、闇。そして、同じ特徴が時間にも挙げられる、と河口さんは述べました。闇の中で認識したのは、自分の身体であり、その「時間」ではなかろうか、と。
自分が持っている時間は有限です。それは全く公平にそれぞれの人に存在している、と河口さんは述べました。だから自分の時間を振り返ることもしてみたい、他者の時間に触れることもしてみたい。

特に話が盛り上がったのは、《「陸と海」からの時相》という作品について。自身が45年も前に撮影した写真作品に、2016年の今、続きを鉛筆で描いていった作品ですが(作品についての簡単なご紹介は連載第2回目で!)、これをご覧になった鞍田さんはゲーテのある詩を思い出していたそうです。
そのエピソードは、自身が若い頃に訪れた山小屋の壁に書いた詩が、約50年経って同じ場所を訪れた際に、まだそこに残っていたのを発見し読み直した、というもの。
振り返るからこそ、見出せることがあります。そして、新しい意味を自身の手によって見出すこと…芸術家としての生き方が、造形としてそれを提示させるのかもしれません。

建畠さんは《陸と海》そのものも素晴らしい作品だ、と続けました。それを見出した作家についてはもちろん、作品が発表された展示〈人間と物質〉についても言及しました。
それを企画し成功させたは、河口さんを世界的作家に導いたとされる美術評論家の中原佑介さん。残念ながらお亡くなりになりましたが、美術評論家と作家の関係として、大変稀有な、あるいは理想的なつながりが2人にはあったといいます。
中原さんも今日来ているかもね、と言った河口さんは、プレッシャーを感じると言いながらも、どこか楽しそうな表情。晴れ晴れとした態度からは言葉をつくる評論家への尊敬の念さえも感じるようでした。
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終始和やかなムードでありながらも、芸術家としての生き方や表現・哲学の問題、言葉の大切さといった問題まで語られた今回のトークセッション。
まだまだ聞きたいと思える内容ばかりでしたが、大変早く感じる1時間半となりました。この記事でも全部は紹介しきれなかったなー!申し訳ありません。

建畠さん・鞍田さんの河口作品への視点は、ぜひ展覧会図録で。加えて、河口さんのエッセイも掲載されていますよ。会場でぜひご覧ください(図録のお話は連載第5回目で!)。

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展覧会図録
特別価格:500円(税込)

編集:秋田美緒(川口市立アートギャラリー・アトリア)
翻訳:工藤亜由美
撮影:齋藤さだむ
   ※一部編集者撮影
デザイン:中新(Lallasoo Poopo Lab.)
印刷・製本:有限会社山北印刷所

※ご予約いただいているお客様への発送を完了しました!
 お手元にまだ届いていないよ、という方は申し訳ありません、お問い合わせくださいませ。

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川口市立アートギャラリー・アトリア
開館10周年記念事業第2弾/平成28年秋の企画展
〈河口龍夫―時間の位置〉

時間は、現場に掘り起こされる。

2016年10月8日(土)~11月26日(土)
10:00~18:00(土曜日のみ20:00まで開館)

休館日:月曜日(ただし10月10日(祝)は開館、翌11日(火)は休館)
※10月12日(水)、11月1日(火)に展示替え予定

観覧料:300円(高校生以下無料)
※開館10周年記念リピーター割:当館ロゴの入っているチケットやチラシ(本展のものを除く)を受付でご提示いただいた方は半額(他の割引制度と併用不可)

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# by atlia | 2016-11-11 09:54 | 企画展
第11回アーティスト・イン・スクールNo.4 中間発表会 ひびけ!伝われ!音宇宙
川口市内の小中学校にアーティストやデザイナーを派遣し、特別な授業を行う[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[ひびけ!ひろがれ!音宇宙]と題し、パフォーマーの尾引浩志(通称:ビッキー)さんと辻小学校3年生の82名が活動中!全6回中4回目の様子をレポートします。

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この日は学校公開日。広くて開放的な多目的ホールに3年生全員が集まり、それぞれの家族に囲まれての賑やかな授業です。どんなことが起こるのか、期待半分、緊張半分な児童たち。

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前回制作した「音のしおり」の振り返りから活動がスタートしました。3 人1 組のグループで交換し、書かれている内容を試してみます。言葉や絵に表した自分の「音」は仲間に伝わるでしょうか。お互いに確かめ合い、分かりにくいところは相談しながら書き直し、より確かなガイドに向けて更新していきました。

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すると「次は音宇宙の合奏をしよう!」とビッキーさん。自分の「音のしおり」が楽譜だと言いますがリズムも音階もない多種多様な「音」をどうやって合わせるのでしょう?クラス別に3種類の「音」のグループに分かれて並ぶ児童たち。指揮者のビッキーさんが指を1本立てると小さな「音」、2本で中くらいの「音」、3本で大きな「音」のグループが奏でます。

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ビッキーさんの手が頭に載ったら独奏の合図。もう1人加わると味わい深い二重奏になります。1クラスずつ練習し、出番を待つ間も身振りを真似て要領を覚えていきました。耳の感覚を開き、身体を動かし続けることで気分も高揚していくみたい。

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そして本番!といきたいところですがその前に小休止。各クラス数人ずつが家族の書いた本人が読み上げる内容を、きき役に立候補してくれた人が試します。ぜひとも素敵な「音」を奏でてみせようと意気込む先生の熱いパフォーマンスに大盛り上がり。様子を見守っていた児童たちの小さな兄弟も参加してくださり、会場があたたかな雰囲気に包まれました。我も我もと他のクラスからも手が挙がります。友達の見つけた「音」がずっと気になっていたんですね。

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合奏の構成要素を確認したところでいよいよ本番。ビッキーさんの指揮に意識を集中しながら重なり合う「音」の変化を楽しみ、練習のときよりも抑揚豊かな印象の演奏です。調理器具の鋭い「音」がメインを飾るクラスもあれば文房具や自然物の柔らかな「音」が心地良いクラスもあり、奏者の一体感が増すごとにそれぞれの特色が際立つよう。

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息を合わせて一旦音量を下げたところから徐々に上げていき、迎えたフィナ―レでは盛大な「音」を奏でながら一同満面の笑顔!これまでの積み重ねと即興が相まった「音宇宙」のオーケストラを高らかに響き渡らせたのでした。

活動の成果の一部を家族に披露して、次回はついに学校での最後の活動。成果発表展を見据えて「音のしおり」を完成させます。

このプロジェクトに関する過去の記事はこちら
第11回アーティスト・イン・スクールNo.1 はじめまして!音宇宙の音ガイド
第11回アーティスト・イン・スクールNo.2 音宇宙を旅して発見 音のかけらひろい
第11回アーティスト・イン・スクールNo.3 音宇宙を案内する 音のしおり
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# by atlia | 2016-11-08 19:04 | 学校×アトリア
第11回アーティスト・イン・スクールNo.3 音宇宙を案内する 音のしおり
川口市内の小中学校にアーティストやデザイナーを派遣し、特別な授業を行う[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[ひびけ!ひろがれ!音宇宙]と題し、パフォーマーの尾引浩志(通称:ビッキー)さんと辻小学校3年生の82名が活動中!全6回中3回目の様子をレポートします。

身のまわりから素敵な「音」を見つけ出し、その在りかやきき方を多くの人に伝える「音ガイド」を目指す授業。
前回までは身近な道具や場所から思い思いに「音」を探して記録することを活動の中心としてきましたが、今回は記録した内容を工夫して誰かに伝え、「音宇宙」に案内する第一歩を踏み出します。

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その前に耳の感覚を開く準備運動。何も道具を使わずに自分自身の身体から「音」を探り出してみようとビッキーさんが呼びかけました。まずはシンプルに手を叩いたり擦り合わせたり指を弾いたり。開いた口の間近で鳴らすとよく響きます。

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足を踏み鳴らすときは上履きを履いているのといないのとで「音」が違いますね。

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髪の毛からも「音」はきこえるでしょうか。思いつく限りのことを試しつつ微かな違いまできき分けるのがすっかり得意になった児童たち。
「両手の指を組んで手のひらの下の方を打ち鳴らす」
「舌を丸めて口の奥のほうを弾く」
「上下の歯を合わせてカチカチ鳴らす」
など、今回も多彩なアイディアが発表されました。

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身のまわりだけでなく自分の内側にも「音宇宙」を感じられたところでいよいよ授業の本題。これまで記録してきた「オトノオト」をもとに、素敵な「音」の在りかやききかたを伝える「音のしおり」を制作します。
「オトノオト」は発見したことを自分で覚えておくためのメモ。一方「音のしおり」は人に読んでもらう案内書。読み手のことを考えながら「音」をきくために必要なもの(音のかけら)やきき方の手順などを分かりやすくまとめます。

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これまでの発見が詰まった「オトノオト」。コピー用紙、調理器具、校庭にあるもの、自分の身体を起点に旅した「音宇宙」をそれぞれに振り返り、ぜひ人に紹介したいとっておきの「音」を選びました。

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そしてきき方の手順を説明しようと試みますが、これがなかなか難しい・・・!自分がその場に居なくても言いたいことが伝わるように書かなくてはならないのです。大事に保管しておいた「音のかけら」を取り出し、あるいは家庭科室から借りてきて何度も確かめる児童たち。読み手に分かってもらうのに必要な情報は?使うものの部位や細かな動作、「音」の微妙なニュアンスなどをどう表現したら良いだろう。ビッキーさんや先生と相談しながら懸命に取り組みます。

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それぞれの発想が深められ、まとめられた「音のしおり」。その内容はユーモラスだったりどこか哲学的だったり。精一杯尽くした言葉や絵に、伝えたい気持ちが溢れています。

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最後に数人が発表し、読み上げられた手順をビッキーさんが試してみました。素敵な「音」のきき方がイメージ通りに伝わり成果は上々。「音ガイド」に大きく一歩、近づけたに違いありません。

さて次回は学校公開の日。授業を参観する家族の前で「音のしおり」を紹介し、一緒に「音宇宙」を旅します。
授業は残すところあと3回。その様子を当blogで随時お伝えしていきます。今後の更新をお楽しみに!

このプロジェクトに関する過去の記事はこちら
第11回アーティスト・イン・スクールNo.1 はじめまして!音宇宙の音ガイド
第11回アーティスト・イン・スクールNo.2 音宇宙を旅して発見 音のかけらひろい
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# by atlia | 2016-11-03 14:52 | 学校×アトリア
時間の位置の物語(5)―物語を残すこと
好評開催中、平成28年秋の企画展/開館10周年記念事業第2弾〈河口龍夫―時間の位置〉。会期もそろそろ折り返し。
本展がより楽しめる情報をスタッフ目線でお届けする「時間の位置の物語」、連載第5回目となりました。
今回は、お待たせしました!本展図録のお話。

本展の図録は、当館会場でより意味を強くする作品や大型インスタレーションを記録してみなさまにお届けするため、会期中の発行というご案内をしておりました。現在は予約を承っております。
会場に作品が入ってからこれまで鋭意編集を続けてまいりましたが…いよいよ明日10月30日(日)より会場でみなさまにお手にとっていただけます!
今回は河口龍夫さんのエッセイのほか、建畠晢さん(埼玉県立近代美術館館長・多摩美術大学学長/美術評論家)や鞍田崇さん(明治大学理工学部准教授/哲学者)にもご寄稿いただいた豪華仕様、すべて日英併記です。

出品作品の撮影は作品が会場に並べられてからすぐ、展覧会公開の直前に行いました。
実は、当館で作品を撮影するのは、とっても難しいんです。それは、外からの光が入るから。
ガラス張りの空間は開放的な雰囲気で当館のひとつの特徴にもなっているのですが、アート施設ではちょっと珍しいつくり。
そういった場所で正確に色を判断するため、カラーチャートを手で持って撮影したりするのですよ。
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助手さんがお手伝いしてくれています。

フォトグラファーさんが撮りおろしの写真は、すぐにデザイナーさんの元へ送られます。
それをレイアウトした原稿のデータを印刷会社さんにお渡しすると、「色校」と呼ばれる試し刷りを出してくれます。印刷の状態を見て、作品の色がちゃんと再現されているか確認します。
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ここはもう少しコントラストを上げてはっきり黒っぽく…この部分は少し明るくして…など、デザイナーさんと打合せを重ねるのも展覧会担当のお仕事。少し調整が必要な写真はデータを修正してもらい、再び印刷会社さんへ。

本文の印刷の間には、表紙の準備が進められていました。
本図録は表紙もこだわりの仕様。チラシにも採用した銀色を箔押ししました。箔押しとは、その名のとおり、インクでなく薄い箔を紙に圧着させる印刷方法。箔を専門とする印刷関係の会社さんもあるくらいなんですよ。
紙と箔を専用の機械に挟み、がっちゃんと重みをかけます。
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すると重みがかかった部分だけに箔がくっつき、イメージが印刷されたように紙に残ります。
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艶消しの銀が灰色の紙に映える、渋いデザイン。更に銀色の部分には多少のエンボス加工(凸凹をつけること)を施しました。

更にその表紙に味を加えるのは、背景に印刷された白いインク。これはいったい何の模様かな…とすぐに判断はつかないかもしれません。
実は、これ、当館の床、なんです。…そう言われても、ぴんとこないかもしれませんね(当館の特別は床については連載第1弾記事で!)。
実は、これは河口さん自ら当館の床をフロッタージュしてくれたイメージを印刷しています。
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「フロッタージュ」は刷り取りとも呼ばれる絵画技法ですが、凸凹したところに紙を置き、その表情を鉛筆など固めの画材で写し取るもの。河口さんは、刷り取る対象が過ごしてきた「時間に触れる」行為ととらえています。
つまり、今回の図録の表紙はアトリアが過ごしてきた時間に河口さんが触れた、その痕跡を表現したもの。それを薄く白いインクでのせて背景にしているのですね。

そこに本文部分が印刷されたものが挟み込まれ製本されると、図録の完成!
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完成した図録は、またお手に取っていただいた方の元で、新たな時間を刻んでいくのを待っています。
色々な方にご協力いただき完成にいたった自信作です!ぜひ会場でご覧ください。

販売開始の10月30日(日)にはご寄稿いただいたお2人(建畠さん・鞍田さん)と河口さんのトークセッションもありますよ!お楽しみに。


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展覧会図録
特別価格:500円(税込)

編集:秋田美緒(川口市立アートギャラリー・アトリア)
翻訳:工藤亜由美
撮影:齋藤さだむ
   ※一部編集者撮影
デザイン:中新(Lallasoo Poopo Lab.)
印刷・製本:有限会社山北印刷所

※ご予約いただいているお客様には順次発送してまいります。もう少々お待ちくださいませ。
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2016年10月30日(日)16:00~17:30(開場15:30)
トークセッション いとおしき「時間」たち
登壇:河口龍夫(出品作家)、建畠晢(美術評論家/埼玉県立近代美術館館長)、鞍田崇(哲学者/明治大学准教授)
参加費:500円(展覧会観覧料込)
※当日のみ開館時よりチケットを販売いたします(事前申込不要)
http://atlia.jp/ws_lecture/

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川口市立アートギャラリー・アトリア
開館10周年記念事業第2弾/平成28年秋の企画展
〈河口龍夫―時間の位置〉

時間は、現場に掘り起こされる。

2016年10月8日(土)~11月26日(土)
10:00~18:00(土曜日のみ20:00まで開館)

休館日:月曜日(ただし10月10日(祝)は開館、翌11日(火)は休館)
※10月12日(水)、11月1日(火)に展示替え予定

観覧料:300円(高校生以下無料)
※開館10周年記念リピーター割:当館ロゴの入っているチケットやチラシ(本展のものを除く)を受付でご提示いただいた方は半額(他の割引制度と併用不可)

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# by atlia | 2016-10-29 16:06 | 企画展
第11回アーティスト・イン・スクールNo.2 音宇宙を旅して発見 音のかけらひろい
川口市内の小中学校にアーティストやデザイナーを派遣し、特別な授業を行う[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[ひびけ!ひろがれ!音宇宙]と題し、パフォーマーの尾引浩志(通称:ビッキー)さんと辻小学校3年生の82名が活動中!全6回中2回目の様子をレポートします。

身のまわりから素敵な「音」を見つけ出し、その在りかやきき方を多くの人に伝える「音ガイド」を目指す授業。前回はA4コピー用紙を材料にして発見した「音」を「オトノオト」に記録しましたが、今回は図工室を飛び出し、他の教室や校庭にまで活動の場を広げてのびのびと「音宇宙」を旅します。

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その前にまずは耳の感覚を開く準備運動。児童それぞれ、目の前にある机に耳を押し当てるようビッキーさんが呼びかけました。その姿勢のまま机の天面を手で叩いてみると、身体を起こしていたときよりも大きな「音」!指でなでたり爪でこすったりしたささやかな「音」もよく響いてきこえます。

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更に机の脚や床、水道や掃除用具入れなどに児童たちの興味は移っていき、思い思いに耳を当てながら「音」や響き方の違いを楽しみました。これから「音宇宙」をより奥深く旅するヒントになるでしょうか。

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「音」を味わう心と身体の準備ができたところでいよいよ「音宇宙」に出発!前半の舞台である家庭科室には様々な「音」を秘めた「音のかけら」として、たくさんの調理器具が並んでいます。
見たことはあるけど名前の知らないもの、初めて触るものなどに児童たちは興味津々。それぞれの鳴らし方や組み合わせによる変化を探りつつ、盛大に、あるいはそっと奏でてみるみんなの「音」が渦のように広がっていきました。

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面白い発見ができたらすぐに「オトノオト」にメモします。3冊目、4冊目に取り掛かる人もあれば、ひとつの「音」をじっくり吟味する人もあり、それぞれ異なるペースを示しながらも熱中している様子。

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そして今日1回目の発表の時間。今回も勢いよく、次々に手が挙がります。
「大量のおはしやスプーンをボウルの中に一度に落とすと、落とすものによって音の大きさや響きが変わる。」
「お好み焼き用のヘラをしっかり握って平たいところを叩くと澄んだ音がする。」
「水切りザルにスプーンや茶たくを入れて回すように振るとシャッシャツと鳴る。」
多彩なアイディアと実演をききながらなるほどと感心したり「自分も同じものを見つけた」と共感したり。思いがけず美しい音色が響いたときには、残響が消えるまでみんなでウットリとききいりました。机の上で実演されるときには寄り集まって一斉に耳を当てる場面もあり、準備運動の効果が見て取れます。

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授業の後半は校庭へ。広い空の下、3人1組のグループで相談しながら手探りで旅していきました。校庭には何があったっけ?面白い「音」がしそうな心当たりはいくつか思い浮かぶけど、それ以上に普段は気にしない足元や頭上、敷地の隅々にまで目がとまります。毎日遊んでよく知っているつもりの場所が「音」を通じて未知の世界へと変貌しているのです。

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この季節ならではの落ち葉や木の実も小さな「音のかけら」。場所が開けていている分、微かな「音」のひとつひとつが紛れずによくきこえるみたい。
一方フェンスの支柱は叩けば太鼓のように大きな音。「叩かなくてもきこえるよ!」との声があり驚いて耳を当ててみると、傍を車や風が通るせいでしょうか。管楽器のような不思議な「音」が確かに響いています。仲間と呼びかけ合うことで視野も発見も広がっていくようです。

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「音宇宙」を夢中で旅するうちにあっという間に時間が過ぎて、名残りを惜しみつつ図工室に戻りました。今日2回目の発表の時間です。
「木にたくさん茂っている葉っぱを揺らしたり枝でこすったりするとバサバサ鳴る」
「鉄棒の柱の部分を叩くと長く響く音がして、手で握る部分を叩くと短い音がする」
「半分埋まったタイヤの上に立って、正面のタイヤに跳び移ったときと斜め前に跳び移ったときとで音が違ってきこえる」
などなど、前半よりも更に多彩な「音」のきき方が紹介されました。木の枝や実、草や石など、ひろってきた「音のかけら」は名札をつけて大切に保管します。嬉しそうに見つめながら「宝物」と呼ぶ声もきこえてきました。

前回と合わせてたくさんの発見を得た「音宇宙」の旅。次回は自分が旅するだけでなく、誰かを案内するための「音のしおり」づくりに取り組みます。書きためてきた「オトノオト」からどのように発想が深められ表現されていくでしょうか。
授業は残すところあと4回。その様子を当blogで随時お伝えしていきます。今後の更新をお楽しみに!

このプロジェクトに関する過去の記事はこちら
第11回アーティスト・イン・スクールNo.1 はじめまして!音宇宙の音ガイド
# by atlia | 2016-10-25 22:35 | 学校×アトリア



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