ATLIA STAFF BLOG
AIS12:vol.4 重なりあう色いろ:「ぼくらの絵」とその時間
ミヤザキケンスケさん(ミヤケン先生)と川口市立東本郷小学校6年生33人が取り組む、第12回アーティスト・イン・スクール(AIS12)。
ミヤケン先生が学校に通っておよそ1か月、いよいよ校内最後の授業です。
おっきな作品、完成なるか!?クラス全員がそれぞれの役割を持ちながら「コミュニケーションとしての絵」を学びます。

前回の授業では下塗りのうえから細かなものを描いていく作業が徐々にかたちになっていました。
その進捗を確かめつつ、今日のお仕事をどのように進めようか考えながら、絵を囲む児童たち。ここから今回の授業開始です。
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今日は頑張って作品を完成させよう!まずはミヤケン先生、モチーフを描く係ごとに次のお仕事を確認していきます。
「遊具には人が登って遊んでいる様子を描く予定だったね」「花の係はもう少し細かい部分を描きたいかな」
「富士山はもう人がたくさんいるから、顔を書き足そう」「空と虹は結構もういいよね、他のものを描く場所を手伝って」などなど。
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そしてミヤケン先生、画面全体でたくさん登場する「人の顔」を描くコツをレクチャー。
肌となる色が乾いた上に、まず鼻をすっと線で描き、続いて目・眉を同じ色で、口は赤で描き足します。最後に髪、これでわりと個性が出せるのだとか。
さっと描いたミヤケン先生の早ワザ!でも決して難しくはなさそうです。なんだかいっぱい描けそうな気がしてきたぞ!
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それぞれのお仕事に入ると、もう児童たちも慣れたもの。今回のコツを教わってからは、より絵具の使い方が上手になったみたい。
顔を描くのはもちろんだけれど、濃い線で服に輪郭をつけてよりはっきり見せるワザ、花びらの上にこれも濃い線を描いてかわいくするワザ、
薄い色をわざと載せてハイライトにするワザなどなど、いつの間にか多くのワザが編み出されています!
乾いた絵具に重ねてもはっきり色がでる、前回の授業でわかったことも存分に生かしたお仕事が進んでいきました。
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よしよしこれなら安心、と思ったミヤケン先生、自分もしっかり描くことで協働制作に加わることにしました。
中心に描かれたおっきなハート、その上にクラス全員の似顔絵を描いていくことにしたのです。
一人ひとり名前を呼んで、顔をみながら描いていきます。改めてまじまじと見つめられるとちょっと緊張…
その中心になっていた担任のヒガシ先生の顔は、児童代表に任されました!これもいい感じに描かれていきます。
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1枚の布が「ぼくらの絵」になる過程は、それぞれが手をいれた時間の重なりそのものです。
全員が出したアイディアが集まって、誰かが塗った下地に、他の誰かの色が入って、また別の誰かが線を重ねていく。
そこに描かれたもののなかに、誰かが一人だけで描いたものはひとつも存在しません。
ずっとまとまりの良かったクラスではありましたが、それぞれのお仕事を見て、お互いを意識する瞬間がより多くあったのかも。
同じような姿勢で床に這いつくばって描く様子を見ていると、画面が変化していくのと同時に今まで見えなかった児童たちの「顔」も見えてくるように感じます。
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授業終盤、もう一度全員で作品のまわりを囲みます。おっと、楽しそうな授業に川口市マスコット「きゅぽらん」も様子を見にきた?
ミヤケン先生が「本当にみんなよく頑張りました!完成!」と言うと、自然と拍手が起こります。
今日、完成するかは不安だったけれど、全員がそれぞれの役割を果たしつつ譲り合いながら、1枚の作品ができたこと。
一人ひとりの顔には、ちょっと疲れも見えますが、達成感と充実感が溢れています。
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「でも、これが絵として完成したからって、最後じゃない。本当にみんなのことが伝わるかも重要だからね」
この日の授業の終わり、ミヤケン先生は次回の予告をしました。
そう、この「ぼくらの絵」はアトリアに展示されるのです!そこで多くのお客様に見てもらうことができます。
そしてミヤケン先生と児童たち、展覧会が行われる会場でまとめの授業を行うことになりました。
次が本当に最後の授業、ちょっと寂しくはありますが、どんな風に展示されるか・どんな人が見に来てくれるか、確かめるのは楽しみです!
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2017年11月11日(土)から、ミヤケン先生と東本郷小学校6年生たちが描いた作品を当館で公開します。
「おっきなぼくらの絵」、その全貌を確かめに、ぜひご来館ください!
また、会場で配布する「アートウォッチングカード」にメッセージを記入いただくと、彼らのもとへと届けられ、授業に役立てられます。
ぜひ彼らのコミュニケーションに加わって、お楽しみいただけましたら幸いです。




photo: Kozo Kaneda

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第12回アーティスト・イン・スクール
発信!コミュニケーション・ペインターズ ―おっきく描こうぜ!ちいむ:ぼくらの絵
ミヤザキケンスケ×川口市立東本郷小学校6年生33人 
成果発表展@川口市立アートギャラリー・アトリア
2017年11月11日(土)~12月10日(日) 
10:00~18:00(土曜日のみ20:00まで開館)
観覧無料
※関連展示として講師作品展〈カラフル・ザ・ワールド!〉を先行公開 10月28日(土)~
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このプログラムの過去記事はこちら↓から
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# by atlia | 2017-11-07 13:54 | 学校×アトリア
残席わずか!11/11ワークショップ追加募集のお知らせ
10月28日(土)よりオープンしております〈発信!コミュニケーション・ペインターズ〉に関連して、
ペインター:ミヤザキケンスケさんと一緒に大きな花火の絵を描くワークショップ「世界へ発信!絵のプレゼント」を行います。
現在、残席わずかですが、参加いただけるみなさまを追加募集中!お早めにお問い合わせください!


「世界へ発信!絵のプレゼント」
2017年11月11日(土)
Aコース:年中・年長対象 10:30~12:00
Bコース:小学生対象 14:30~16:00
参加費:500円(お一人さまにつき)
申込方法:先着順!お電話のみにて受付しています 048-253-0222(アトリア代表)
※定員となった時点で追加募集は締切とさせていただきます
※定員に満たない場合でも11月10日18:00時点で受付終了とさせていただきます


このワークショップでは日本の打ち上げ花火を大きなキャンバスに描いていきます!
ミヤザキさんの花火の作品は、会場でもご覧いただくことができますよ。
《佐賀の花火》(一部)…子どもたちとの協働制作の作品

できあがった作品はミヤザキさんが代表をつとめる、世界中に現地の人と壁画を描き残すプロジェクト「Over The Wall」の、
次の目的地:エクアドルへ届けられる予定!現地で壁画の原画として役立てられます。
日本との国交100周年を記念する事業の一環でもあるこのプロジェクトに参加できる、またとない機会です!
大きなキャンバスへの挑戦、ワークショップならではの協働制作も体験できますよ。

日本の花火を描いて、大きな世界へ打ち上げよう!多くの方のご参加をお待ちしております。



※締切日11月1日(水)までにご応募いただきました皆さまには、間もなく参加通知はがきが届きます。
 お手元にはがきが届かない場合にはお問い合わせください。



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発信!コミュニケーション・ペインターズ
2017年10月28日(土)~12月10日(日) 
10:00~18:00(土曜日のみ20:00まで開館)
観覧無料
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# by atlia | 2017-11-03 09:47 | ワークショップ
AIS12:vol.3 それぞれの役割:いっしょに、つくること。
第12回アーティスト・イン・スクール(AIS12)、ミヤザキケンスケさん(ミヤケン先生)と川口市立東本郷小学校6年生33人の授業が続いています。
コミュニケーションとしての「絵」を体得しながら、おっきなぼくらの絵に挑戦する1か月間。
今回の授業レポートも3回目、折り返し地点です。

前回、下塗りまでが終わった大きなテント地、その上にもっとたくさんの要素を描いていこうというところ。
すでに授業に慣れた様子の児童たちは授業開始時間前にきちんと集合、言われずとも上履きと靴下を脱いで早々にスタンバイ!
ミヤケン先生とスタッフも絵具だらけの作業着で迎えます。
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授業の最初に、ミヤケン先生、前回の振り返りとともに「協働制作」について少しお話をします。
「みんなでひとつのものをつくるってことは、楽しいことばっかりじゃないかもしれない」と切り出しました。
描きたいものやそれに対するイメージが違うかもしれない。
スペースの取り合いになっちゃうかもしれない。
アイディアが採用されなかった人もいるかもしれない。
でも、今までに生まれなかったものや見えなかったことに、近づけるかもしれない。
そういえば前回の授業でも33人全員が作業している間、後ろ向きにぶつかりそうになったり係がそれぞれに迷ったりといったことも、もう起きていたのです。
「ちょっとしたトラブルや行き違いがあったら、みんなが譲り合うことが必要。そうすると作品が見えてきます」とミヤケン先生は言いました。
真剣に話を聞いていた児童たち、納得の顔で「はい!」と良い返事!
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全員での制作についてを意識しつつ、下塗りがキレイに乾いたテント地にむかいます。
まずはミヤケン先生、少しだけガイドになるような線を引いていきました。係ごとにモチーフを確かめながら相談し、チョークでざっくり描きます。
「この辺にみんなの顔があるはずだね、ここに輪郭を描こうか」「虹は黄色の上に違う色の線を重ねていこうね」
「空には白い雲があった方がいいかな」「ファームにはまず、野菜がほしいよね」
係ごと、33人それぞれに作品のなかでの仕事が見つかっていきます。
東本郷小学校6年1組を表すモチーフたち、黒板にはイメージをさらに細かくした設計図が貼られました。
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それぞれの役割を果たすべく絵具をもらった児童たちは、任されたものに最適な刷毛や筆を選びとって、さぁお仕事開始!
オレンジ一色のままだった校庭に縄跳びしている人が登場、その上では黄色だけだった虹が変化していきます。
校舎はびっくりするほどカラフルに?学校ファームの真ん中には立派な稲穂を抱いた校章が見えてきました。
すっかり乾いた下地の上、塗り重ねてもはっきり線や色がつくれるから面白い!どんどんお仕事が進んでいきます。
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短い休憩をはさんで、ミヤケン先生、いったん手をとめて絵を少し見てみるようにと指示をしました。
3.5×8mを囲んで集まる児童たち、自分たちの仕事を離れて他の係の仕事を進捗を確かめます。
「大分描けてきた感じがするけど、細かいものがあるから、隣同士は特に気を付けて」
隣同士にくる色は混ざりやすいから乾くのを待っている間に他の場所を手伝ったり、相談するのに時間をつかったり、絵具を混ぜて色を準備しておいたり。
つまり「譲り合いながら」につながるポイントをさらに具体的にお話ししたミヤケン先生。
「迷ったら相談するんだよ!じゃ、もう少し頑張ろう!」
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富士山に降る雪の上には人が登っていきます、白に混ざってしまわないように気をつけながら…。
遊具は細かい線がたくさんあるから、係のなかで反対向きに描いていく人を自然に決めたみたい。
学校ファームの上ではトマトについて相談している模様、ミヤケン先生にアドバイスを求めることにも慣れてきました。
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夢中になってお仕事を進めていると、今日も時間が早く過ぎていきます。
比べてみると、どうかな?授業中盤の時点と同じように、少し絵から離れて見渡してみます。おっと、随分描けている気がするぞ!

絵具の扱いにも少しずつ慣れ、譲り合いも覚えてきた児童たち。いよいよ制作は終盤に!果たして完成なるか!?

その日の授業終了後、次回のためにと、ミヤケン先生は児童たちを導くための線を少し描き足しました。
これまでたくさんのワークショップを経験してきたミヤケン先生ですが、こんなに何度も足を運んで時間をかけたプログラムはなかったと言います。
次は学校のなかでは最後の授業、完成するかという不安もあり、もちろん作品が生まれてくる高揚感もあり。
その筆は、これまでの時間をなぞるみたいに少しずつ、ちょっとだけ迷いながら、進んでいくようでした。
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photo: Kozo Kaneda

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第12回アーティスト・イン・スクール
発信!コミュニケーション・ペインターズ ―おっきく描こうぜ!ちいむ:ぼくらの絵
ミヤザキケンスケ×川口市立東本郷小学校6年生33人 
成果発表展@川口市立アートギャラリー・アトリア
2017年11月11日(土)~12月10日(日) 
10:00~18:00(土曜日のみ20:00まで開館)
観覧無料
※関連展示として講師作品展〈カラフル・ザ・ワールド!〉を先行公開 10月28日(土)~
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# by atlia | 2017-10-27 16:31 | 学校×アトリア
AIS12:vol.2 ぼくらはどんな「絵」に?:中心には、おっきな…
第12回アーティスト・イン・スクール(AIS12)、ミヤザキケンスケさん(ミヤケン先生)と川口市立東本郷小学校6年生33人の授業が進行中です。
コミュニケーションとしての「絵」を体得しながら、おっきく描く「ぼくらの絵」に挑戦!
学校のなかの様子をお伝えしている本ブログは随時更新、第2回目の授業をレポートします。

前回「オンリーワンゲーム」「誰が一番目立つかゲーム」で様々なお題に挑戦するなか、独自の視点を表明すること・ほかの人の視点を認めることを楽しく学んだ児童たち。
ミヤケン先生は「絵はコミュニケーションとオリジナリティ」という考え方を伝えました。

今回からはその視点を生かした「おっきな絵」に、いよいよ挑戦!
この授業に用意したのは3.5m×8mの大きな布。ミヤケン先生もよくつかっている、テントにつかうための布です。
学校のなかの「なかよしルーム」と呼ばれる多目的スペースの床、いっぱいにひろげられました。
さてさて、ここに何を描こうか?ミヤケン先生、これもオンリーワンゲームで決めようと提案しました。お題は「東本郷小学校」そして「6年1組」!
小学校で自慢できること、クラスで起きた面白いこと、思い出、学校生活で大切にしていること。
クラス全員の視点を持ち寄って、それをいっぱいに詰め込んだ絵を描こうというのです。

さっそく4分間のオンリーワンゲームがはじまりました。
今回は他の人に重ならないようにする以上に、お題について自分が一番伝えたいことを描く児童たち。
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2つのお題から、どんなものが集まったかな?
いつ行っても1年生から6年生まで一緒に遊んでいるという「校庭」。なかには「縄跳び」用のジャンプ台、「ドッジボール」の様子。特徴ある大きな「遊具」も目を引きます。
野菜がたくさん描かれているのは「学校ファーム」と呼ばれる畑のこと。天気が良い日には「校舎」のむこうに「富士山」が見えること。
クラスでのイベント「K-1」は、超盛り上がるお笑いバトルらしい?
さらに多かったのは、「ちいむ」を表す、大きな、ハート。
これらを併せて、ミヤケン先生、「おっきな絵」のための原画をつくります。
「じゃあ中心には「ちいむ」のハートがあってー」黒板にひろげた紙に、クレヨンで大きくハートを描きました。
「校舎があるでしょ、虹描いた人もいたね、その周りにはー…」と児童たちから出たアイディアを1枚に集めていきます。
そこで児童たちも、これは外せない!というものをゲームから出たアイディアの中から拾って、ミヤケン先生に伝えます。
「富士山あった方がよくない?」「K-1!K-1でしょ!」「ヒガシ先生も」「手をつないでたほうが、ほら、ちいむのポーズだから」
その声を聞きながら、ミヤケン先生はざっと下描きをまとめました。どんどん描かれていく様子に、目を奪われている児童も、ちらほら。
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原画が決まったところで、それをおおきなテント地に描く準備。
大きな画面に立ち向かうため、それぞれのモチーフが描かれるゾーンごとに係を決めて、まずは下塗りをします。
今回つかう絵具はテント地専用のもの。塗ったところが完全に乾いたら、別の色を塗り重ねてもキレイに布に定着するのだとか。
だけどそれを重ねる順番が重要、とミヤケン先生は言いました。虹はまず黄色、富士山は青で、学校ファームは緑など、係ごとに色をもらうように指示します。
絵具をもらった児童たちは、おおきな刷毛を手にして、いざ…
しかしここで児童たち、その絵具の特性を踏まえた「最初の1色を塗る」という作業に戸惑う様子も。
ハートや空を描いている係はメインの1色を塗ることに迷いなく進んでいるようですが、虹や遊具の係はまず大きく全体を塗ってしまうという指示にピンときません。ふつうは線で描いたり、色分けするよね…?
でも「ひとまず大きく、自分たちが描くところを分けると思って、背景を塗る感じで!」というミヤケン先生やスタッフの声に覚悟を決めて、最初の一筆!
作業が進んでいくにつれ、大きなテント地が狭くなっていくみたい?後ろ姿同士がぶつかりそうになったり、ゾーンが隣り合う場所をどっちの色で塗るか迷ったり。
いつの間にか絵具をちょっと踏んじゃったり…まではいいけど、塗るのに夢中になって周りを囲まれ布から出られなくなっちゃった!?なんて事件も。
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しかしそこは仲のいい児童たち、文字通り手を伸ばして助け合い。その度に笑い声が響くなかよしルームは終始賑やかです。
ちょっと迷ったところもあったけれど、大きなテント地は児童たちが塗った色で埋め尽くされ、余白はもう無くなってしまいました!
2時間分の授業でよくここまで進んだなぁ、ミヤケン先生も感心しています。
次回はこの色の上に、もう少し細かく描いていくことになりそう。
「おっきな絵」、下地は見えてきたぞ!
これが東本郷小学校6年1組ならではの「ぼくらの絵」に見えるまでには、もう少しかかりそうです。



photo: Kozo Kaneda

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第12回アーティスト・イン・スクール
発信!コミュニケーション・ペインターズ ―おっきく描こうぜ!ちいむ:ぼくらの絵
ミヤザキケンスケ×川口市立東本郷小学校6年生33人 
成果発表展@川口市立アートギャラリー・アトリア
2017年11月11日(土)~12月10日(日) 
10:00~18:00(土曜日のみ20:00まで開館)
観覧無料
※関連展示として講師作品展〈カラフル・ザ・ワールド!〉を先行公開 10月28日(土)~
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# by atlia | 2017-10-22 15:30 | 学校×アトリア
アートさんぽ「絵になる工場風景」を開催しました。

1014日(日)、市内の鋳物工場を中心として「絵になる」風景を訪ね歩くまち歩きツアーを開催しました。

講師は建築画家の大渕澄夫さん。8年ほど前から市内の町並みや古い建物を数多くスケッチしてきました。取材の際は道という道を自転車で走り、絵になりそうな場所を探し回るそうです。

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参加者は鋳物工場を描いた作品や昭和時代の川口の様子についても紹介していただきながら、今回のアートさんぽにとって大切な「風景鑑賞のコツ」について学びました。正解や不正解を気にせず何にでも興味を持つこと・常に新鮮な気持ちを持つこと・視覚だけでなく五感をフル活用すること…。それから、大渕さんならではの視点である「絵に描きたいなと思う場所を見つける」ことも。

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訪問先の矢澤工場は、キューポラを使って鋳物製品を製造している工場です。川口といえば川口を舞台にした映画『キューポラのある街』のイメージが今でも広く知られていますが、実は現在ではほとんどの鋳物工場が電気炉を導入し、キューポラが稼動する工場は非常に少なくなっています。

「何てったって、川口といえばキューポラと言われるんだ。やっぱりその風景を残していきたいじゃないか。」

と語る、社長の矢澤さん。何としてもキューポラを守り抜いてやると言わんばかりの、プライドと愛情が伝わってきます。参加者は神妙な面持ちで耳を傾けていました。

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工場の中は仄暗く、窓から筋のように光が差し込んでいました。その光を受けてキラキラと輝く地面の砂、無造作に積み上げられた製品の型、無駄の無い手つきで作業に勤しむ職人の方々の横顔。その全てが、心に染み入る風景として感じられました。

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もう一つの訪問先は喜楽湯。2012年にもアトリアのアートさんぽ「銭湯のある街歩き」で伺ったことがある銭湯で、今も昔と変わらず薪を使って湧き水を沸かしています。今回はその薪置き場と風呂釜の焚き口を見せていただきました。

焚き口蓋を開けるとほのかな暖かさが参加者を包み込み、煌々と輝くオレンジ色の炎が。燃料となる薪は廃屋の建材をリサイクルしているため、ボイラーを導入するよりも低コストで済むのだとか。その代わり、営業時間中はずっと火の番をするそうです。

「ボイラーで沸かす湯よりも、薪で沸かす湯の方がやわらかく感じる、という方もいますよ。」

と、中橋さんからのコメント。当日の気温は16℃、温かいお風呂への恋しさが募りました。

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訪問先に向かう途中や帰り道では、大渕さんおススメの「面白いもの」「気になるもの」を沢山ご紹介いただきました。その一つが、かつてアトリア周辺にあったサッポロビール工場の記念マンホール。近くにお住まいの参加者も「知らなかった!」と驚かれた様子です。ほんの少し注意深く見たり、見方を変えたりするだけで、新鮮な発見があることに気づかされました。


普段見られない鋳物工場や銭湯の裏側といった場所も楽しみつつ、普段何気なく通り過ぎていた場所も楽しむことができた今回。終了後も大渕さんは、「このまちにいる人、ここにある建物、それが全部重なって『風景』になるんだよ」と感慨深げでした。そういった視点で見れば、きっとまだまだ多くの「絵になる風景」が身のまわりにあることでしょう。歩き慣れた道でも今一度じっくり眺めてみたい、そんな気持ちになるまち歩きとなりました。


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# by atlia | 2017-10-18 15:46 | アートさんぽ



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