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ワークショップ[光る門松をつくろう]を開催しました
12月23日(土)、街はクリスマスムード一色ですが、お正月を先取りして家族で楽しく迎えるためのワークショップを開催しました。講師は塩川岳さん。全国各地で参加者同士のコミュニケーションに主眼を置いたワークショップを精力的に行っています。アトリアでは2015年に実施した[キラキラ光る蛇をつくろう!~安行原の蛇造りから~]が記憶に新しいところですが、今回は未就学児とその保護者が対象。親子ペアで協力してオリジナルの「光る門松」を一対(2つ)ずつ制作しました。

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そもそも「門松」ってどんなもの?ピンとこない表情の子どもたちは実物をあまり見たことがないようです。お正月に建物の門前に飾られる門松は、一年の福を願って神様を招き入れるもの。本来は常緑樹の竹と松でつくることを説明しながらも「今日つくるのは色々な工作用の材料とLEDライトでカラフルに光る門松。あまり常識にとらわれず、ぜひそれぞれのアイディアを発揮してください」と塩川さんは呼びかけました。

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門松の中で一番目立つ竹筒の部分はLEDライトの色が映えるよう、緑色ではなく白い画用紙でつくります。一対の門松に必要な6本分の画用紙を、まずはガイドに沿ってハサミで切り抜きました。子どもたちもなかなかの手さばきで協同作業は快調な滑り出し。それを筒型に丸めて接着する作業も2人がかりで、1人が形をキープしている間にもう1人がセロテープでとめるなど役割分担しながらてきぱきと進めていきました。

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きれいな竹筒の形が6本揃ったら、3本ずつまとめて薄い段ボールを巻き付けます。藁などで竹と松をくるむ「袴(はかま)」の部分を見立てたものですが、更にもう1枚段差をつけて巻き付けることで最後にLEDライトをセットするための土台にもなります。竹筒を押し潰してしまわないように力を加減しながら組み立て、一対の門松の形が整いました。

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そして次からが親子ペアそれぞれのアイディアの見せどころ。色とりどりの千代紙やセロファン、しなる竹ひごやふさふさしたモールなど、門松を飾り付けるための材料が塩川さんの前に並んでいます。紙粘土で繭玉(小さく丸めた餅を柳などの枝にさして飾り、作物の豊作を祈るもの)をつくる方法も教えてもらい、それぞれお気に入りの材料をテーブルに持ち帰りました。

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紅白の紙粘土は本物のお餅のよう。感触を楽しみながら丸めるうちに鏡餅や雪だるま、雪うさぎもつくってみよう!とアイディアがふくらんでいきます。テーブルのお向かいさんともお互いに刺激を受けながらキラキラ光るホログラムフィルムで折り紙をしたり、タイルのように細かく切って張り付けたり、うずまきやハートの形に折り曲げたモールを生け花のように差し込んだり。大人も子どもも夢中になって、ときに相談しながら自分たちならではの飾りを施していきました。

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そして完成した10対の門松が展示台に勢ぞろいしました。全員同じ形から出発したはずが、お城のように力強いもの、生き物ののように有機的なものなどどれも個性的でアーティスティック!お互いの作品を興味深そうに見比べ、あるいは自分の担当した部分を得意気に指さし伝える参加者たちの姿から作品への思い入れが伝わります。

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気が付けば窓の外が暗くなってきて、いよいよLEDライトの出番。1つずつ門松の下にセットしてスイッチを入れました。会場が暗転した瞬間「きれー!」と大歓声!きりっと立つ竹筒と多様な飾りのシルエット、カラフルにまたたく光を親子で寄り添いうっとりと見つめました。来年も家族みんなハッピーでありますように!

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参加者たち力作のユニークな門松たちは〈アートな年賀状展2018〉会場に展示されます。1月7日(日)~21日(日)の開館中、毎日16時からライトアップ!公園に面した大きな窓に沿って、新年を祝う光のプロムナードが来場者や道行く人の目を楽しませてくれることでしょう。

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by atlia | 2017-12-28 15:41 | ワークショップ
「『ほんわか村の星まつり』光を生かしてつくろう・あそぼう」を開催しました
12月17日(日)、クリスマス間近で街中が賑わう頃。この季節にぴったりの、華やかなワークショップを開催しました。講師は美術家・舞踊家の新生呉羽さん。毎年当館でオリジナルの物語に基づいた即興演劇のようなワークショップを企画いただいています。

今回のタイトルは「ほんわか村の星まつり」。
ほんわか村って何?星まつりってどんなことをするんだろう?
やってきた参加者は、これからどんなことが始まるのかワクワクしながら新生さんの元へ。
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全員が大きな布にくるまると、新生さんはこんなお話を始めました。

「今の時期は空気が澄んでいるから、星がたくさん見えるよね。あのね、『ほんわか村』っていう心の優しい人たちが住んでいる村があってね、そこでは星が綺麗に見える夜に『星まつり』をするの。『雲母(うんも)』っていう透き通った石で飾りをつくって、それを持ってお祭り会場まで歩いて行くんだよ。その日だけは、子どもも特別に夜遅くまで起きても良いことになっているの。だからみんなで大はしゃぎ!」


おとぎ話のようなストーリーに、少し不思議そうな表情の参加者たち。新生さんは参加者たちに、この「星まつり」をみんなでやってみよう!と提案しました。

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新生さんいわく、「星まつり」には、光に透ける「うんも飾り」が欠かせないのだとか。まずはその準備をすることにしました。カラーセロファンを細かく切って土台となるパーツに貼り、新生さんに教えてもらいながら組み立てていきます。ちょっと難しい作業もありましたが、他の参加者がパーツを押さえて手伝ってくれるといった、ほんわか優しい場面も。どんな形にセロファンを切るか悩んだり、色の組み合わせ方を吟味する参加者も見られました。

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できた「うんも飾り」に懐中電灯の光を当てて、壁や床を照らしてみます。すると、色とりどりの幻想的な光があちこちに浮かび上がりました!大勢で飾りを手に会場を歩き回る様子は、ちょっとしたパレードみたい。

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ここで一旦、場面転換。窓に貼られていた黒い画用紙に、指で穴を空けていきます。少しずつ穴を広げるはずだったのですが、勢い余って一気にビリビリ。でも参加者はとっても嬉しそうな表情。こんなハプニングも「星まつり」を盛り上げるエッセンスのように感じられました。

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画用紙をビリビリしている間に、星の精に扮したスタッフたちがスクリーンを組み立てました。いよいよ「星まつり」の山場です。全体のバランスに注意しながら、全員の「うんも飾り」をスクリーンに吊るしていきます。そして、拍手とともにライトアップ!セロファンでつくった絵や模様が、息をのむほど鮮やかに写し出されました。見とれてしまったのか、一言も発せず、身動きすらしない参加者たち。その瞳も、キラキラと光り輝いて見えました。

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ライトアップした「うんも飾り」をじっくり眺めた後は、グループごとに影絵のパフォーマンスを披露しました。最初は恥ずかしがってなかなか前に出られなかった子も、他の参加者が元気よく踊ったり、保護者の方の飛び入り出演があったりするうちに、勇気を出して前に出てきてくれました。クライマックスは、全員でセロファンの雪を降らせて大はしゃぎ。まさにお祭り騒ぎとなりました。

参加者たちのアイディアが集まってできた、今回の「星まつり」。次から次へと何が起こるか分からないワクワク感と、だんだん一つの大きな舞台ができあがるようなドキドキ感、その両方を堪能できるワークショップとなりました。


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by atlia | 2017-12-27 10:21 | ワークショップ
非常勤職員(学芸員/美術専門補助員)を募集します ※1/21(日)まで受付
川口市非常勤職員として、美術専門補助員(学芸員)を募集します。

【業務内容】 川口市立アートギャラリー事業の企画・運営・事務など
【募集人数】 3名
【採用期間】 平成30年4月1日~平成31年3月31日まで(更新あり)
【応募受付】 1月21日(日)まで(郵送及び窓口にて受付)

【お問合せ】 川口市立アートギャラリー・アトリア
       〒332-0033 埼玉県川口市並木元町1-76
       電話 048-253-0222(直通)※開館時間内のみ対応

by atlia | 2017-12-27 10:00 | お知らせ
〈発信!コミュニケーション・ペインターズ〉トークを開催しました
2017年12月3日(日)、企画展〈発信!コミュニケーション・ペインターズ〉の関連イベントとしてアーティストトークを行いました。
お話いただくのは、このスタッフブログではもうおなじみのミヤザキケンスケさん。
本展の出品作を中心に、これまでの作品や活動をご紹介いただくほか、アーティスト・イン・スクールでの取り組みについて振り返りを行いました。
まずは関連展示として先行オープンした〈カラフル・ザ・ワールド!〉と題したミヤザキさんの作品が展示されているゾーンでは描かれているモチーフについてはもちろん、特徴的な色使いやアクリル絵の具の使い方などを中心に、それぞれの作品について一言ずつ解説。
原色そのままだったり補色の組み合わせを好んで使うのは、パワフルでハッピーな気持ちになることを目指すという姿勢において、色の強さが重要であると考えている、という一言が印象的でした。
確かにミヤザキさんの作品は目に飛び込んでくるような色彩のインパクトがありますね。
今では少し小さめの作品も細い筆で上手に描けるようになってきたというミヤザキさんですが、色々なものを細かく描きたいという気持ちを実現させるために作品がどんどん大きくなっていった時期があったとか。大きくやればできる!という勢いも、発想の柔軟さも感じられるエピソードを聞くことができました。
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大きな作品、また協働制作や子供たちとの活動に可能性を感じているミヤザキさんは、複数人で作品をつくるときの方法についても言及しました。
色の使いかたや描くものにルールを決めることで、はじめの一歩が踏み出せること。そこから少しずつはみ出したものが表現のポイントになって、より味わい深いものができることなど、実践を重ねながら少しずつブラッシュアップしてきたそうです。

特にオーバー・ザ・ウォール世界壁画プロジェクトでは、言葉も通じない環境で協働制作してきたミヤザキさん、描くことでならコミュニケーションしながら気持ちを解放していくことができる経験をしてきたと言います。
展示室内にあるプロジェクトの紹介ゾーンで、これまでの3つのプロジェクトについてもお話をしました。
子供たちとの絵画ワークショップでは、自由に描いて良いというと、その土地によっても個性が出て興味深い作品にが生まれ、自分もはっとするような経験をしてきたのだとか。
アーティスト・イン・スクールでの取り組みは、それらの経験を踏まえたうえで、長期的に同じメンバーで一緒に行うプログラムがどうあったらいいかをよく考えたと言います(授業レポートはこちらの記事一覧から!)。
一緒に授業を行うクラスの特徴を生かしながら制作をしたかったというミヤザキさん。それを引き出すにはどうしたらいいか仕組みを考え、ゲームを取り入れたりといった工夫をしました。
過ごした時間がたくさんあったことで子どもたちの色々な表情に触れ、これまでにない名残惜しさを感じてちょっとほろりときそうになった、と思わぬ本音も。
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参加者からも活発に発言をいただき、積極的にご参加いただきました。ご来場のみなさま、ありがとうございました!


企画展〈発信!コミュニケーション・ペインターズ〉は、いよいよ2017年12月10日(日)まで!
終了間際になりますので、ぜひお見逃しなく、足をお運びくださいませ。

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発信!コミュニケーション・ペインターズ
川口市立アートギャラリー・アトリア
2017年10月28日(土)~12月10日(日) 
10:00~18:00(土曜日のみ20:00まで開館)
観覧無料

by atlia | 2017-12-09 15:15 | 企画展



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