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第9回アーティスト・イン・スクール extra2 成果発表展、オープンしました!
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に9月中旬から11月中旬まで活動しました。
今回の授業の目的は、日頃「当然だよね」「ルールだから」と思いこんでしまっていることを見直し、自身の視点・視野や価値観を「補正」すること。
ルールから少し外れている状態を「変」と定義しそれらを発見する・制作することから、学校生活の中にも新しい世界を見出だし、より暮らしを豊かにする発想力・問題解決力を育てます。

ブログでは随時授業の様子をお知らせしていましたが、いよいよ本日よりその成果を当館で展示します!
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第9回アーティスト・イン・スクール成果発表展
〈補正作業 - 新しい「世界」のみつけ方〉
土屋貴哉(現代美術家)×川口市立元郷中学校2年生107名
@川口市立アートギャラリー・アトリア

2014年11月22日(土)~12月7日(日)
 ※月曜休館(ただし11月24日(祝)は開館、翌日休館)
10:00~18:00(土曜のみ20:00まで開館)
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本日は20時まで開館しております。
ぜひアトリアに生徒たちの「変」を見つけにいらしてください。

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by atlia | 2014-11-22 12:10 | 学校×アトリア
やさしい鑑賞講座[根付と粋の文化/掌中に宇宙を創造する]を開催しました
 去る11月16日(日)、秋の企画展〈川口の匠vol.4麗のとき〉関連として、やさしい鑑賞講座[根付と粋の文化/掌中に宇宙を創造する]を開催しました。
 講師は本展出品者のひとり、現代根付師の齋藤美洲さん。江戸時代から伝わる根付の伝統技術を受け継ぎながら新しい表現に精力的に取り組み、その精緻な技術と動的な表現により、世界的にも「BISHU」の名で知られています。
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 やさしい鑑賞講座の導入として、まずは「根付とは何か」という基本的なところからお話しくださいました。根付の起源は燧石(ひうちいし)など旅の必需品を入れて腰に提げる袋、いわゆる「提げ物(さげもの)」と深く関わっているそうです。着物の帯に提げ物を固定して便利に持ち運ぶための留め具として生み出され、江戸時代に武家は印籠、庶民は煙草入れなどを提げる習慣ができてからは、その意匠に合わせて凝った根付がつくられるようになったのだとか。当時の人々のお洒落と身だしなみとともに発展していったのですね。

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 その粋の文化を、古典根付の名品に見ることができます。故事を題材にした根付からは当時の日本人の教養の高さが伺え、使い込まれて表面が磨り減った獅子にはそれを計算に入れての着色と彫りが施されており、ものへの愛着や変化を美しさと捉える感性が表れています。
 歌舞伎などの流行りものをドラマティックに表現した根付もあれば、省略の美を感じさせる、非常にシンプルな形をもつ動物の根付も。美洲さんイチ押しは懐玉斎(かいぎょくさい)という名工が手がけた兎の根付で、ほぼ楕円形の塊の中に絶妙に抑えた動きがあり、その量感と柔らかな曲面から生き物の温もりや息づかいまでもが感じられるようです。

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 人々の暮らしに寄り添い、時代の流れや価値観を映し出す根付。実際にはどのように愛用されたのでしょうか。美洲さんに多くの作品を依頼し収集している愛好家のひとりにスポットを当て、使い方の妙を見てみます。根付は、提げ物とその口を締める緒締(おじめ)との三つを組み合わせて使うのが基本で、郷土の詩を題材にイメージを膨らませた組み合わせ、仕事の赴任先で手に入れた素材をもとに、依頼者自身の思い出を表した組み合わせなどが紹介されました。
 依頼者から出されたお題を美洲さんが豊かに肉付けして根付に表し、更にそれに見合った組み合わせを依頼者が発想して揃える。根付の制作依頼を通じて作り手と問答し、人生の欠片のように集めたコレクションを通じて愛好家同士の親交を深めているのだとか。根付そのものだけでなく、楽しみ方も奥が深いですね。

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 休憩を挟んだあとは、展示室にもある美洲さんの作品を紹介。1971年に始まり根付界のエポックとなった「現代根付運動」や、制作の重要なテーマとなっている「温故知新」「制約の中の自由」「掌中に宇宙を創造する」について解説していただきました。身に着けて愛用する根付本来の価値と美しさを捉えながら、いかに自由な表現を実現し得るか。小さな根付の中に大きな世界を包括していく美洲さんの挑戦は続きます。

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 最後はお待ちかね、美洲さんの作品を手に取り「掌中の宇宙」を感じ取る時間です。この日のために特別に用意された作品の前に集まる参加者たち。まるで宝石を扱うかのように慎重な手つきでためつすがめつ、全方位に行き届いた匠の技と表現に感嘆の溜め息がもれます。別の作品へと移動してからお気に入りの作品の前に戻ってくる参加者も。作品の感想や質問を交えて作者と歓談する有意義な時間となりました。

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 展覧会の会期最終日だったこの日。講座を通じて、展示だけでは紹介し得なかった根付の歴史文化とそれに携わる美洲さんの見識の深さ、掌に気持ちよく馴染む作品の本質的な美しさを実感していただくことができました。この体験をもって、閉館間際まで熱心に展示をご覧になる参加者多数。これからも地域に息づくものづくりの文化とその魅力を様々な手法で伝えていきたいと思います。


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秋の企画展〈川口の匠vol.4麗のとき〉会期は終了しましたが、館内およびホームページにて図録を販売中。約半年間の取材をもとに、匠たちの技や精神、ものづくりとともに刻まれる豊かな時間について詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
by atlia | 2014-11-21 15:25 | 鑑賞講座・実技講座
第9回アーティスト・イン・スクール No.5 クラスで発表会
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に活動中!授業は9月中旬から11月中旬まで。
今回の授業の目的は、日頃「当然だよね」「ルールだから」と思いこんでしまっていることを見直し、自身の視点・視野や価値観を「補正」すること。
ルールから少し外れている状態を「変」と定義しそれらを発見する・制作することから、学校生活の中にも新しい世界を見出だし、より暮らしを豊かにする発想力・問題解決力を育てます。

レポートも残りわずか、第5弾の更新。
いよいよ、学校で行う最後の授業です。

これまで班ごとにそれぞれの「変」を制作していた生徒たち。
班活動の中で、意見をぶつけあい、試行錯誤して、なんとか作品を完成させました。
自分の班の制作に没頭していたので、他の班がつくった「変」がどんなものなのか、まだよくわかっていません。
そこで、今日はクラス内での発表会。いったんまとめとしようというのです。

まずは前週もらったまとめのプリントについて、残りを書き込む作業。土屋さんが前週集めたものを返却します。
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タイトルは迷うけれども、なんとか話し合って決めていきました。これが発表の準備にもなり、さらに制作活動を振り返る良い機会になったよう。

そしていよいよ発表に。写真や映像の作品をつくった班は、画面で。実物を発表できる班は、机にそのものをひろげます。
土屋さんが順不同に発表する班を当てていくので、生徒たちはどきどき。発表となるとやはりちょっと緊張してしまいます。
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班の番号が呼ばれると、その代表者が立ってそのタイトル、設置場所、制作方法についてお話ししました。
さらに土屋さんから、「どんなところを見てほしい?」と質問も。ネタばれしない程度にね、と言われると、何を話して良いやらこれも悩みますが、振り返って答える生徒たち。

いよいよ作品をお披露目!
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生徒たちの中から驚き・笑い・感嘆など、様々な声がひっそりと聞こえだします。やがては納得したような顔をしてうなづく様子。
どうやら制作を終えて、「変」を捉える視点も少し変わったようです。
ぱっと見た印象をメモして、分析シートに書き込みます。
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この分析シートは最初の宿題発表を聞いていたときもつかったもの。自分の班の作品と比べながら、経験を踏まえながら、書き込みます。

お披露目が済むと、改めて土屋さんは制作のときの裏話やこだわりポイントを聞き出します。
「わざとやったように、線を手描きっぽくガタガタと残しました」という班もあれば、逆に「いかに日常っぽく自然に見せるかに苦労しました」「表情がわざとらしくならないように演技しました」という班も。
作品によって魅力的な見せ方はさまざま。探りながら制作を行ったことが、それぞれの「変」の特徴につながりました。
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「実験のとき、濡れちゃって大変だったんですよ!それ聞いたらまたちょっと違って見えると思うんですけど!」「俺のテストの点数に注目です」と熱い思いを吐露する生徒も。
どの作品に対する情熱か、ぜひ展示でお確かめください。

最初は「変」を見つけるのにも苦労した生徒たちが、それぞれの考え方・制作方法で自ら「変」をつくりだし、さらに他のクラスメイトたちがつくりだした「変」を共有し認め合う。
今まで気づけなかった小さな「変」が、生徒たちの視野を大きくひろげていったようです。

しかし、これで終わりではありません!展覧会期間中、生徒たちはアトリアで最後のまとめの授業を行います。
学校で見ているときとはまた違う「変」が見つけられる、かも。


この事業に関する過去の記事はこちら。
学校の中で展開している授業の様子を随時お伝えします。次の更新が最後のレポート!
No.0 授業がはじまりました
No.1 オリエンテーション&最初の宿題
No.2 制作の下準備
No.3 制作、実験中
No.4 本番の制作
extra 成果発表展のお知らせ
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by atlia | 2014-11-19 10:29 | 学校×アトリア
第9回アーティスト・イン・スクール extra 成果発表展のお知らせ
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に活動中!授業は9月中旬から11月中旬まで。

このブログでは授業の様子を随時お伝えしていますが、ここでみなさまにも直接ご覧いただける展示のお知らせです。
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第9回アーティスト・イン・スクール成果発表展
〈補正作業 - 新しい「世界」のみつけ方〉

土屋貴哉(現代美術家)×川口市立元郷中学校2年生107名

@川口市立アートギャラリー・アトリア

2014年11月22日(土)~12月7日(日)
 ※月曜休館(ただし11月24日(祝)は開館、翌日休館)
10:00~18:00(土曜のみ20:00まで開館)

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アトリアのアーティスト・イン・スクールの特徴は、第一に長期の授業を行うこと。ですが、その成果を当館で発表し多くの方々に見ていただけることもその一つ。
現代美術家や地域のアーティストに関する企画展を行う空間で、この特別な授業で出来た作品を展示することは、参加した児童・生徒にとってまたとない機会となるでしょう。
講師のアーティストは一緒に活動した生徒たちの作品を展示するという空間づくりを行います。これもまた一つの協働作と言えるかもしれません。

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今回のにぎやかな授業にぴったりの、かわいいチラシとポスターも完成しました!
こちらは地元の学校との連携プログラムということもあり、川口市内の施設を中心に配布しております。
ぜひ見つけられた際には、お手にとってご覧くださいませ。もしかして、どこかに「変」が見つかる、かも?

学校の新しい取り組み、アーティストや美術施設の挑戦、また何より児童・生徒の試行錯誤の様子を多くの方にご覧いただければ幸いです。
多くのみなさまのご来場、お待ちしております。


この事業に関する過去の記事はこちら。
学校の中で展開している授業の様子を随時お伝えしています。更新回数も残りわずか!
No.0 授業がはじまりました
No.1 オリエンテーション&最初の宿題
No.2 制作の下準備
No.3 制作、実験中
No.4 本番の制作


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by atlia | 2014-11-18 10:31 | 学校×アトリア
第9回アーティスト・イン・スクール No.4 本番の制作
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に活動中!授業は9月中旬から11月中旬まで。
今回の授業の目的は、日頃「当然だよね」「ルールだから」と思いこんでしまっていることを見直し、自身の視点・視野や価値観を「補正」すること。
ルールから少し外れている状態を「変」と定義しそれらを発見する・制作することから、学校生活の中にも新しい世界を見出だし、より暮らしを豊かにする発想力・問題解決力を育てます。

いよいよ制作活動本格化、レポートも第4弾。
班ごとに前回の制作実験でわかった問題点などをふまえ、制作も本番へ。完成まで、2回分の授業の様子をお伝えします。

制作実験を終え、作品を完成させる上でどんなことをしたら良いか、見えてきている生徒たち。
班ごとにそれぞれ進行状況は違いますが、随分視点が絞れてきています。
そこで土屋さん、今回の授業では最初に今日のスケジュール表を配りました。進行状況を報告したり問題点を相談する時間、いわゆる面談の時間が書かれた表です。
実はこれ、班ごとに割り振られているので、班ごとに配られた表も全然違うものなのです。
普段はみんなで同じ動きをしていることに慣れている生徒たちは、そこでびっくり。

ひとまずそのスケジュールに従い、制作を進めていく生徒たち。
前回より引き続き校舎の中でこっそり活動中の班は、成果が徐々に現れてきました。
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こちらは渡り廊下で作業中。天井付近に、元からひっそりとついていた謎のクリップを発見した班でした。
そこに同じようなクリップも増やしている様子。随分数が多くなって、主張してきた感じです。
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こちらも同じく廊下にあった視力検査票に目をつけた班。
同じようなものをプリントしてきて、机に広げて何やら作業。傍らにペンを並べて何か書き込むようですが…?

映像や写真で発表をすると決めた班は、今日からデジタルカメラやビデオカメラも本格出動。
特に動画を撮ると決めた班は出演者も必要、アトリアスタッフも機材操作を手伝います。
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こちらは教室でリハーサル中。他の班にも手伝ってもらい、随分多くのエキストラを動員しています。
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いったん撮れたら映像をチェック。スタッフのカメラワークにも、厳しいチェックが入ります。
動画になって作品として見えてくると、実験では良いかもと思っていた細かな部分が気になる!見せ方にこだわる、ということが実感としてつかめてきた様子です。
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こちらも映像班、細かいセットの部分を調整しています。壁の下の方にこだわりの部分があるようです。
よくみると一人は制服に衣装もチェンジ。映像の中での役割分担も詰めてきました。

制作途中ですが、指定された面談の時間がくると、美術室へ。
映像や写真を撮った班はカメラを携えて、実物で発表する班はそのものを持って、土屋さんの元へ集まります。土屋さんもそこで制作物をチェック。今のところで見えた成果や改善ポイントをまとめます。
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真剣に話し合う土屋さんと生徒たち。距離も随分縮まりました。
土屋さんが学校に通いはじめて1カ月以上、こうした親密なやりとりも長期プログラムならでは。

完成までもう少し、改善点が見えてきた班はさらにやるべきことをワークシートにまとめます。
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映像をつくる班は、それに加えて簡単な絵コンテも書き込みました。
なんだか班員同士の距離も、ずっと縮まってきたような?


次の時間では、ワークシートにまとめたやるべきことを元に作品を完成させます。
もう特別な指示がなくても生徒たちはそれぞれの制作場所へ、我先にと移動していきます。
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こちらは昼休み中から準備に時間をかけていた班。
黒板を作品化するために、ずっと白いチョークで綺麗に塗りつぶしていました。想像よりずっと根気がいる作業!仕上がりは写真作品になって登場する予定です。
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教室では…あら?石膏像が制服を着てお出迎え。
写真作品に登場する予定のセーラー服のヴィーナス、不自然なようで妙にしっくりきているような気がするので不思議。こちらも完成が楽しみです!

この2回の授業で、すべての班の作品が、なんとか揃ってきました!
時間少ない中でも、それぞれの意見を出し合い、手を動かして共有しながら、密度の濃い時間を過ごした生徒たち。
次回は校内発表として、クラス内で班ごとにつくってきた作品を発表します。
それぞれ全く違うアイデアを実現させているので、他の班がどんなものを完成させたか、知らないところも多くあるのです。
その授業が、校内で行われる最後の授業!このアーティスト・イン・スクールもクライマックスに近づいてまいりました!

この事業に関する過去の記事はこちら
学校の中で展開している授業の様子を随時お伝えしてまいります!更新をぜひお楽しみに。
No.0 授業がはじまりました
No.1 オリエンテーション&最初の宿題
No.2 制作の下準備
No.3 制作、実験中
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by atlia | 2014-11-13 10:25 | 学校×アトリア
やさしい鑑賞講座[画筆から生まれる美/筆の制作実演]を開催しました
11月9日(日)、開催中の展覧会〈川口の匠vol.4麗のとき〉関連として、やさしい鑑賞講座[画筆から生まれる美/筆の制作実演]を開催しました。

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講師は大阪国際大学准教授・財団法人筆の里振興事業団特別研究員の村田隆志さん。ご専門は、絵を描くための「画筆」の歴史とその書画表現への影響、近代南画史など。趣味として水墨画も描いていらっしゃるそうで、研究者の視点だけでなく描き手の視点も含めた研究をされています。

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村田さんはスライドで例をあげながら、画筆が現在のような形になるまでのいきさつをお話しくださいました。
江戸時代頃までは、竹の先を細かく裂いてつくった筆や、穂の芯毛に和紙を巻きつけた「紙巻筆」が普及していたそうです。その後、制作技術が向上し優れた筆師や牽引者が出現したことによって、私たちがよく見かける穂と軸で構成された「水筆」が「紙巻筆」に取って代わったのだとか。また、牧畜が発達し材料として得られる毛の種類が増えたことで、用途に合わせた多種類の画筆が生み出され、今日の日本画・水墨画の多様な表現を支えているのだそうです。

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日本画・水墨画を描いたことのない方にとっては、画筆の違いといってもピンとこないかもしれません。そこで村田さんは、出品者の関芳次さんが制作した画筆で紅葉や筍などを即興で描きながら、その使い心地の良さを解説してくださいました。
延々と続く細長い線や曲がりくねった線、毛先をボサボサにしたまま描く線など、書筆と比べ穂先の稼働域が大きい画筆。墨をたっぷりと保ちながら手の動きに素直に付き従ってくれる関さんの筆は、使えば使うほどその質の高さに驚かされるそうです。

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講座の後半は、関さんが筆の制作を実演してくださいました。
机の上に並べられた数多くの道具や毛束。関さんがそれらを順番に手に取り、1本の筆ができるまでの流れに沿って作業が進んでいく様子を見ると、筆の形状はシンプルであるにも関わらず多くの行程が必要であるということに驚かされます。
「手間をかければかけるほど良い筆になります。関さんの筆は本当に描き心地が良く、丁寧につくられていることが伝わってきます。」と村田さん。
日本画家や人形師との直のやりとりによって技を高めてきた関さんだからこそ、描き手の意図を汲み取った筆づくりができるのですね。

一本の筆に込められた匠の精神性と、そこから生まれる豊かな表現を知ることのできる講座となりました。

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次回のやさしい鑑賞講座[根付と粋の文化/掌中に宇宙を創造する]は11月16日。出品者で根付師の齋藤美洲さんを講師にお招きし、根付に見る日本独自の価値感やご自身の制作に対する思いについてお話しいただきます。また、講座の最後には実際に根付に触れることができる機会も設けます。

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根付と粋の文化/掌中に宇宙を創造する
日時:11月16日(日) 14:00~16:00
参加者:一般50名
参加費:300円
案内:齋藤美洲(本展出品者)
応募締切:当日先着順(当日13:30より受付)
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たくさんのみなさまのご参加をお待ちしております。
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by atlia | 2014-11-12 09:56 | 鑑賞講座・実技講座
アートさんぽ[織のみち-双子織のルーツ訪ねる]を開催しました。
11月2日(日)、開催中の企画展〈川口の匠vol.4 麗のとき〉に関連したイベント、アートさんぽ[織のみち-双子織のルーツを訪ねる]を開催しました。旧塚越村(現・蕨市)から伝わり、川口織物業の隆盛をもたらした「双子織」。その粋で独特な縞模様のファッションと織物文化の跡をバスで辿りました。
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まずは川口の織物業について予習。起源は江戸時代に旧塚越村で始まった高機(たかばた)による織物の生産です。質の良い製品が評判となって近隣の村々に生産が広がり、横曽根村や芝村(現・川口市)などでも機業(はたぎょう)を営む経営者が増えていきました。根岸や安行にもかつて機屋があり、青木や赤山では機織りの道具がつくられていたとか。地図で確認すると現・川口市の広範囲に波及していたことが分かります。
明治以降に綿織物の集散地となった蕨を中心に、地域一帯の特産品となった双子織は精緻な縞模様に特徴があります。糸を2本合わせて織るので、触り心地もしっかりしていて丈夫なのです。
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以上を踏まえたところでいよいよアトリアを出発。バスで向かった最初の目的地は「河鍋暁斎(かわなべきょうさい)記念美術館」です。迎えてくださったのは、暁斎の曾孫である館長の河鍋楠美(かわなべくすみ)さんです。
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初めにスライドで暁斎の画業について解説していただきました。真面目な絵を描いたかと思えば常識に囚われないユーモアのある絵を描く。宴会などで即興で描く席画にも長けており、多才な人物だったことが伺えます。また、庶民の代弁者として官僚を批判する風刺画を描いたり、外国人との交流を積極的に行うなど、時代を読み、先取る能力も持ち合わせていました。
その後は展覧会の鑑賞です。川口の善光寺が舞台となっている作品もあり、描かれている女性が縞模様の着物を着ています。もしかして双子織?想像が膨らみますね。

次の目的地は「蕨市立歴史民俗資料館」です。ここで解説していただいたのは、学芸員の佐藤直哉さん。江戸時代後期に旧塚越村で、5代目高橋新五郎が機屋を始めたことが、蕨の織物業隆盛の始まりでした。
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それ以前にも蕨や周辺の農家では織物がつくられていました。しかし彼は、マニュファクチュア(工場制手工業)が日本に定着するのに先がけて工場を開き、織物を大量生産しました。安くて質の良い織物と評判になり、地域の一大生産業へと発展したのです。
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江戸時代末期、6代目高橋新五郎がイギリスから輸入された糸を使って「二タ子(ふたこ)織」を織り出しだしたところ、たちまち江戸で評判となり、これが後に双子織となりました。質の良い製品を安く大量生産できた理由は、展示品のひとつ、「双子織縞帳」に貼られた輸入糸のラベルにヒントを見ることができます。新五郎の才覚を示す貴重な資料が参加者の注目を集めていました。

次は分館へ移動し、機織りの技術と双子織の復興活動を行っている吉田金造さんからお話を聞きました。
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吉田さんは平成2年に自社の工場を閉めるまで40年以上織物業に携わってきた方です。昔は50軒ほどあった機屋も今は残っていません。織物が衰退していくのを肌で感じながら、東京に近い地の利を活かし、情報をキャッチしながら時代に合わせて新たな製品をつくってきたそうです。

お話を伺った後は織物の体験です。吉田さんとともに機織りの活動をしている「はたごっこ」のみなさんに手ほどきをしていただきながらまずは綿の種取り。綿の中には種があるため、綿繰機という道具で種を取ります。綿をローラーの間に挟んでクルクル回すことで、手前に種がポトリと落ちる仕組みになっています。作業自体は簡単ですが、なかなか種が取れずに苦労している参加者も。
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次に、種を取った綿を糸車で紡いでいきます。慣れていないと同じ糸でも太さにバラつきが出てしまいますが、その糸で織った織物も面白い表情を見せてくれるそうです。
そして機織。手だけでなく両足を使いながらの作業で「難しい…」と声を漏らす参加者たち。
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女工さんたちが働いていた当時の様子を想像しながら資料館をあとにし、塚越稲荷神社・機神社へ移動しました。ここには5代目高橋新五郎と妻のいせが「機神様」として祀られています。そして、高橋家が代々信仰していた徳川家康も祀られています。話によれば、高橋新五郎は家康の夢のお告げにより織物業を始めて成功したそうです。
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最後の目的地はサイボー株式会社本社です。サイボー本社の裏には大きな商業施設がありますが、紡績工場の跡地に建てられてものです。戦後復興の波に乗り、初めは織物工場として始まり、時代に合わせて後に紡績工場として規模を拡大していきました。エントランスには工場があった当時の写真が並んでおり、その規模の大きさに参加者から驚きの声が挙がりました。
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今回のアートさんぽで多く出てきた言葉は、「先見の明」です。時代を先取る確かな目を持ち、柔軟に対応することで伝統を大切にしつつ、新たな流れを汲みとり後世に文化や技術を残すことができるのです。このことは〈川口の匠〉で取り上げている職人たちにも通じると言えるでしょう。
現在開催中の企画展〈川口の匠vol.4 麗のとき〉の会期は11月16日(日)までです。みなさまのご来場をお待ちしております。

今回の訪問先
・河鍋暁斎記念美術館
・蕨市立歴史民俗資料館
・塚越稲荷神社(機神社)
・サイボー株式会社本社
ご協力いただいた方々に重ねて御礼申し上げます。
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by atlia | 2014-11-03 11:16 | 企画展
第9回アーティスト・イン・スクール No.3 制作、実験中
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に活動中!授業は9月中旬から11月中旬まで。
今回の授業の目的は、日頃「当然だよね」「ルールだから」と思いこんでしまっていることを見直し、自身の視点・視野や価値観を「補正」すること。
ルールから少し外れている状態を「変」と定義しそれらを発見する・制作することから、学校生活の中にも新しい世界を見出だし、より暮らしを豊かにする発想力・問題解決力を育てます。

授業も佳境に入りつつあるこのタイミング、ブログもレポート第3弾となりました!
今回は実際に手を動かしながら、制作実験を行っている様子をお伝えします。

前回の授業では、ワークシートをつかって班ごとにがつくる「変」のアイデアを出し合った生徒たち。
土屋さんは、そのシートに様々なアドバイスを書き込んで返却します。
班ごとにアイデアがまったく違うので、アドバイスも多種多様。
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生徒たちも土屋さんを囲んで真剣に話を聞きます。この数回の授業で緊張もほどけ、相談も積極的にできるようになりました。

土屋さんは、そのアイデアシートを元に早速手を動かしてみるように指示します。
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今回は本番の制作ではなく、その実験。色々な方法を試して、本当に実現できるかどうかを確かめるのはもちろん、安全性に問題がないかなども確かめます。
よりそのアイデアが魅力的に見える「見せ方」にもこだわりたいところ。
学校のどこかに作品をおいて、写真や映像におさめるのか。それともどこに持って行っても大丈夫な実物を見せるのか。もちろんパフォーマンスになる可能性だってあり得ます。

班によってアイデアが全く異なるのはもちろん、校内のそこかしこに点在する「変」づくり。色々な場所で同時に実験が進みます。
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こちらはどうやら校庭の端の方にあるお手洗いへむかうようです。こそこそと作戦会議をしながら移動中。
一体何をトイレに設置するのでしょうか。怪しい行動です。
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一方こちらは自分たちの教室へ戻りました。美術室から石膏像を運んで、何やらにらめっこ。
石膏像が教室にいるだけでも十分おかしな光景ですが…?

もちろん美術室でも制作中の班がちらほら。どちらかというと小さなものをつくるアイデアを出したところが活動している模様です。
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こちらはティッシュの箱から中身を取り出して…アルミホイルは何につかうのかな?
小さくたたんで積み重ねるような作業が続いている様子です。
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こちらでは持ってきた紙コップの底に穴をあけて、水を通す実験中。
水がまだちょろちょろとしか出ないのが理想と違うよう。まだ調整が必要とのこと。
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こちらは美術室の椅子に目をつけたようですね。
逆さまにして、積み上げたり、重ね合わせたり、まさに実験をしているようです。土屋さんもお手伝い。

実験を通して、次第に明らかになってきた生徒たちのアイデア。
しかし実際に手を動かしてみると、大したことはないと思っていた仕掛けが難しいということがわかって、なかなかうまくいきません。
目に見えると理想と違うことも多々あります。班員同士が意見をぶつけながら試行錯誤する1時間は、とっても時間が早く過ぎていきました。
あっという間の実験でしたが、次の授業からは制作に入らねばなりません!

授業期間も中盤を折り返し、残りわずか。
次回のレポートでは、実験で試行錯誤した生徒たちが挑む制作本番の様子をお伝えします。


この事業に関する過去の記事はこちら
学校の中で展開している授業の様子を随時お伝えしてまいります!更新をぜひお楽しみに。
No.0 授業がはじまりました
No.1 オリエンテーション&最初の宿題
No.2 制作の下準備

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by atlia | 2014-11-02 14:36 | 学校×アトリア



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