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カテゴリ:学校×アトリア( 30 )
第9回アーティスト・イン・スクール No.4 本番の制作
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に活動中!授業は9月中旬から11月中旬まで。
今回の授業の目的は、日頃「当然だよね」「ルールだから」と思いこんでしまっていることを見直し、自身の視点・視野や価値観を「補正」すること。
ルールから少し外れている状態を「変」と定義しそれらを発見する・制作することから、学校生活の中にも新しい世界を見出だし、より暮らしを豊かにする発想力・問題解決力を育てます。

いよいよ制作活動本格化、レポートも第4弾。
班ごとに前回の制作実験でわかった問題点などをふまえ、制作も本番へ。完成まで、2回分の授業の様子をお伝えします。

制作実験を終え、作品を完成させる上でどんなことをしたら良いか、見えてきている生徒たち。
班ごとにそれぞれ進行状況は違いますが、随分視点が絞れてきています。
そこで土屋さん、今回の授業では最初に今日のスケジュール表を配りました。進行状況を報告したり問題点を相談する時間、いわゆる面談の時間が書かれた表です。
実はこれ、班ごとに割り振られているので、班ごとに配られた表も全然違うものなのです。
普段はみんなで同じ動きをしていることに慣れている生徒たちは、そこでびっくり。

ひとまずそのスケジュールに従い、制作を進めていく生徒たち。
前回より引き続き校舎の中でこっそり活動中の班は、成果が徐々に現れてきました。
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こちらは渡り廊下で作業中。天井付近に、元からひっそりとついていた謎のクリップを発見した班でした。
そこに同じようなクリップも増やしている様子。随分数が多くなって、主張してきた感じです。
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こちらも同じく廊下にあった視力検査票に目をつけた班。
同じようなものをプリントしてきて、机に広げて何やら作業。傍らにペンを並べて何か書き込むようですが…?

映像や写真で発表をすると決めた班は、今日からデジタルカメラやビデオカメラも本格出動。
特に動画を撮ると決めた班は出演者も必要、アトリアスタッフも機材操作を手伝います。
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こちらは教室でリハーサル中。他の班にも手伝ってもらい、随分多くのエキストラを動員しています。
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いったん撮れたら映像をチェック。スタッフのカメラワークにも、厳しいチェックが入ります。
動画になって作品として見えてくると、実験では良いかもと思っていた細かな部分が気になる!見せ方にこだわる、ということが実感としてつかめてきた様子です。
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こちらも映像班、細かいセットの部分を調整しています。壁の下の方にこだわりの部分があるようです。
よくみると一人は制服に衣装もチェンジ。映像の中での役割分担も詰めてきました。

制作途中ですが、指定された面談の時間がくると、美術室へ。
映像や写真を撮った班はカメラを携えて、実物で発表する班はそのものを持って、土屋さんの元へ集まります。土屋さんもそこで制作物をチェック。今のところで見えた成果や改善ポイントをまとめます。
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真剣に話し合う土屋さんと生徒たち。距離も随分縮まりました。
土屋さんが学校に通いはじめて1カ月以上、こうした親密なやりとりも長期プログラムならでは。

完成までもう少し、改善点が見えてきた班はさらにやるべきことをワークシートにまとめます。
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映像をつくる班は、それに加えて簡単な絵コンテも書き込みました。
なんだか班員同士の距離も、ずっと縮まってきたような?


次の時間では、ワークシートにまとめたやるべきことを元に作品を完成させます。
もう特別な指示がなくても生徒たちはそれぞれの制作場所へ、我先にと移動していきます。
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こちらは昼休み中から準備に時間をかけていた班。
黒板を作品化するために、ずっと白いチョークで綺麗に塗りつぶしていました。想像よりずっと根気がいる作業!仕上がりは写真作品になって登場する予定です。
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教室では…あら?石膏像が制服を着てお出迎え。
写真作品に登場する予定のセーラー服のヴィーナス、不自然なようで妙にしっくりきているような気がするので不思議。こちらも完成が楽しみです!

この2回の授業で、すべての班の作品が、なんとか揃ってきました!
時間少ない中でも、それぞれの意見を出し合い、手を動かして共有しながら、密度の濃い時間を過ごした生徒たち。
次回は校内発表として、クラス内で班ごとにつくってきた作品を発表します。
それぞれ全く違うアイデアを実現させているので、他の班がどんなものを完成させたか、知らないところも多くあるのです。
その授業が、校内で行われる最後の授業!このアーティスト・イン・スクールもクライマックスに近づいてまいりました!

この事業に関する過去の記事はこちら
学校の中で展開している授業の様子を随時お伝えしてまいります!更新をぜひお楽しみに。
No.0 授業がはじまりました
No.1 オリエンテーション&最初の宿題
No.2 制作の下準備
No.3 制作、実験中
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by atlia | 2014-11-13 10:25 | 学校×アトリア
第9回アーティスト・イン・スクール No.3 制作、実験中
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に活動中!授業は9月中旬から11月中旬まで。
今回の授業の目的は、日頃「当然だよね」「ルールだから」と思いこんでしまっていることを見直し、自身の視点・視野や価値観を「補正」すること。
ルールから少し外れている状態を「変」と定義しそれらを発見する・制作することから、学校生活の中にも新しい世界を見出だし、より暮らしを豊かにする発想力・問題解決力を育てます。

授業も佳境に入りつつあるこのタイミング、ブログもレポート第3弾となりました!
今回は実際に手を動かしながら、制作実験を行っている様子をお伝えします。

前回の授業では、ワークシートをつかって班ごとにがつくる「変」のアイデアを出し合った生徒たち。
土屋さんは、そのシートに様々なアドバイスを書き込んで返却します。
班ごとにアイデアがまったく違うので、アドバイスも多種多様。
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生徒たちも土屋さんを囲んで真剣に話を聞きます。この数回の授業で緊張もほどけ、相談も積極的にできるようになりました。

土屋さんは、そのアイデアシートを元に早速手を動かしてみるように指示します。
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今回は本番の制作ではなく、その実験。色々な方法を試して、本当に実現できるかどうかを確かめるのはもちろん、安全性に問題がないかなども確かめます。
よりそのアイデアが魅力的に見える「見せ方」にもこだわりたいところ。
学校のどこかに作品をおいて、写真や映像におさめるのか。それともどこに持って行っても大丈夫な実物を見せるのか。もちろんパフォーマンスになる可能性だってあり得ます。

班によってアイデアが全く異なるのはもちろん、校内のそこかしこに点在する「変」づくり。色々な場所で同時に実験が進みます。
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こちらはどうやら校庭の端の方にあるお手洗いへむかうようです。こそこそと作戦会議をしながら移動中。
一体何をトイレに設置するのでしょうか。怪しい行動です。
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一方こちらは自分たちの教室へ戻りました。美術室から石膏像を運んで、何やらにらめっこ。
石膏像が教室にいるだけでも十分おかしな光景ですが…?

もちろん美術室でも制作中の班がちらほら。どちらかというと小さなものをつくるアイデアを出したところが活動している模様です。
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こちらはティッシュの箱から中身を取り出して…アルミホイルは何につかうのかな?
小さくたたんで積み重ねるような作業が続いている様子です。
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こちらでは持ってきた紙コップの底に穴をあけて、水を通す実験中。
水がまだちょろちょろとしか出ないのが理想と違うよう。まだ調整が必要とのこと。
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こちらは美術室の椅子に目をつけたようですね。
逆さまにして、積み上げたり、重ね合わせたり、まさに実験をしているようです。土屋さんもお手伝い。

実験を通して、次第に明らかになってきた生徒たちのアイデア。
しかし実際に手を動かしてみると、大したことはないと思っていた仕掛けが難しいということがわかって、なかなかうまくいきません。
目に見えると理想と違うことも多々あります。班員同士が意見をぶつけながら試行錯誤する1時間は、とっても時間が早く過ぎていきました。
あっという間の実験でしたが、次の授業からは制作に入らねばなりません!

授業期間も中盤を折り返し、残りわずか。
次回のレポートでは、実験で試行錯誤した生徒たちが挑む制作本番の様子をお伝えします。


この事業に関する過去の記事はこちら
学校の中で展開している授業の様子を随時お伝えしてまいります!更新をぜひお楽しみに。
No.0 授業がはじまりました
No.1 オリエンテーション&最初の宿題
No.2 制作の下準備

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by atlia | 2014-11-02 14:36 | 学校×アトリア
第9回アーティスト・イン・スクール No.2 制作の下準備
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に活動中!授業は9月中旬から11月中旬まで。
今回の授業の目的は、日頃「当然だよね」「ルールだから」と思いこんでしまっていることを見直し、自身の視点・視野や価値観を「補正」すること。
ルールから少し外れている状態を「変」と定義しそれらを発見する・制作することから、学校生活の中にも新しい世界を見出だし、より暮らしを豊かにする発想力・問題解決力を育てます。

今回のブログはレポート第2弾!2回分の授業をつかって行われた制作への下準備の様子をお伝えします。

前回までは「『変』を見つける」ことに一生懸命取り組んでいた生徒たち。
これからはもう一歩踏み込んで「『変』をつくる」に挑戦します!
さて、しかし、つくると言っても一体どうしたらよいものか。まずはきっかけを探さねばなりません。
そこで土屋さんは、学校の中を探検してみようと提案をしました。生徒たちに最も身近な場所を新しい視点でとらえようというのです。
他のクラスは授業中、静かに歩きながら学校の先生に制作可能なエリアを案内してもらいました。
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渡り廊下の天井なんて気にしたこともなかったなぁ、意外にぼそぼそした材料でできているような感じだ。プールの脇も見たことなかったかも、人の名前がいっぱい書いてある立派な銅板があるね。
前回の宿題でもそうだったけれど、身近な場所ほどよく見ていないもの。制作場所を探すのももちろんですが、今まで見落としていたものにどんどん気がつくようになりました。
元郷中学校は市内でも歴史の古い学校。敷地も広く、どんどん建て増ししているようなつくりをしていて、面白いところがたくさんあるのです。
こういう「ちょっと妙なもの」に少し何か手を加えることで、もうばっちり「変」をつくることになりそう!

15分ほどかけて校内を探検した土屋さんと生徒たち。それでも足りないくらいの時間でしたが、美術室へと戻ります。
見つけた面白い場所を誰かに知ってもらうため、または何でもないように感じるものを「変」なものにするために、具体的な方法を土屋さんはスライドで例示します。
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それらは今回の授業では、「『変』のつくり方-11の基本」と定義されました。
「組み合わせる」「置きかえる」「変形する」「変質する(質感を変える)」「大量化」「真似る」「消す」「公表する(秘密のばくろ)」「直す」「名付ける」「間違える」、11の方法。すべて単純な動きです。
「組み合わせる」は2つ以上のものを積んだりくっつけたりするだけ。「大量化」は同じものをやたらと数を増やすだけ。「名付ける」に至っては、名もなきものにただ名前をつけるだけで良いのです。
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さらに土屋さんは、実際に現代美術家の方々が発表している作品のいくつかを挙げ、その制作を分類します。
落ちていた陶磁器らしき破片から勝手に全体像を想像し粘土を足した、「直す」立体作品。ラジオ体操の音楽なのに動きが違う、「間違える」パフォーマンス。
もう「変」の意味を理解している生徒たち、作品例をみるたびに教室からは笑いや驚きの声がずっと大きく聞こえるようになりました。

翌週は「11の基本」を踏まえながら、実際に学校の中でどんな「変」をつくろうか作戦を考えます。
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おさらいと確認のため、生徒たちには「11の基本」と「3条例」が記されたプリントが渡されました。
「3条例」はこの授業では約束としたい、基本姿勢。
「日本国憲法および川口市立元郷中学校校則に抵触しない」「他人を傷つけない」「原則、原状復帰」。以上3つです。
制作はグループワーク、普段から美術の授業で一緒に活動している班で行うことに。班ごとにアイデアシートが配られ、それを元に話し合いを行いました。
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まずは、班員が既に発見している・思いついている「変」のアイデアを、とにかくどんなものでも出し合います。
さらにそれを膨らましたり、少し発想が停滞してきてしまった班は学校の中をさらに探検に。思いついたアイデアを確かめるようなパフォーマンス的動きもちらほら…。
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美術室に帰ってからは、頭を悩ませうなりながらも、アイデアシートに書き込みはじめる生徒たち。
今まで出たアイデアの中で最も気になる・面白そうなものを選びとり、実際の制作のイメージをアイデアスケッチとして描いていきます。
どこで何をみつけて、それをどんな風に動かすのか。それ以外に必要な材料は何か。
班ごとに1時間悩んだ結果、それぞれのアイデアシートが書きあがりました!

授業終了後、既にそのシートを見るだけでニヤニヤしてしまう土屋さん。たった1時間しかなかったのに、ここまでまとめた生徒たちの発想に驚いている様子。
良いところ、またはもう少し考えた方が良いところなどをチェックし、アドバイスとして書き込みました。
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次の授業はこのシートを返すところから。班ごとに実際の制作に入り、さらににぎやかな授業になりそう!


この事業に関する過去の記事はこちら
学校の中で展開している授業の様子を随時お伝えしてまいります!更新をぜひお楽しみに。
No.0 授業がはじまりました
No.1 オリエンテーション&最初の宿題


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by atlia | 2014-10-17 17:21 | 学校×アトリア
第9回アーティスト・イン・スクール No.1 オリエンテーション&最初の宿題
川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム[アーティスト・イン・スクール]。
今年度は[補正作業 ―新しい「世界」のみつけ方]と題し、土屋貴哉さんと市立元郷中学校2年生が一緒に活動中!授業は9月中旬から11月中旬まで!

今回は1回目のレポートとして、初日のオリエンテーション&翌週の宿題発表の様子をお伝えします。

まずはオリエンテーション。
土屋さんはスライド資料を用意し、自己紹介をしつつ、今回の授業の内容と目的を説明しました。
やはり生徒たちも最初は緊張気味。土屋さんの作品のスライドをみて、こっそり小声で「すごっ」「何これ」とささやきます。

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授業に関する内容になると、やがてクイズ形式に。
土屋さんはいくつかのスライドを見せ、「これはなんでしょう?」と聞いてみます。生徒たちの手も挙がり始めました。
ある生徒が「りんご!」、またある生徒が「切ったりんご?」と答えると、「どこからそう思った?」「なんで?」と質問返し。
あれ、当然りんごだと思ったのに。「かたちがそうだし…?」「実は梨とか?」など憶測が飛び交います。
でもやっぱり、色やかたちはりんご。写真ではあるにせよ、どう見たってりんごです。
そして土屋さんも「正解は…どっちも正解です!」あれ、やっぱりりんごなんじゃないか。

「人は『当然そうだ』と思って、物事を見ている」と土屋さん。だからそれを少し揺るがされると戸惑ってしまう。
世の中には「ルール」があります。それは法律や規則だったり、自然法則だったり、あるいは常識や思い込みだったり。
しかし、人それぞれの違いもありますよね。自分が知っているルールが「当然」だと思っていることで、人や国同士の対立だって起こるのです。
りんごの写真を「当然『りんご』だ」と思わない人だっているかも。あるいは、ここで答えをわざと間違えた方が面白いことが起こるかもと空気を読む人もいる。
ふむ、なるほど、そう言われれば。ちょっと難しいけれど、なんとなく納得顔の生徒たち。

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そして、土屋さんはその「ルール」について考えてみることがこの授業の目的だと説明します。
では、ルールがどんなものかなんとなくわかったこところで、それを考え直すにはどうしたら良いか?
それは、「ルールから少し外れている」を明るみに出す、ということ。この授業では、そういう物事を「変」と定義しました。
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そこで土屋さんは「変」とは具体的にどういうものか、もう少し説明を加えます。
土屋さんの作品も、ある意味では「変」を意図的に作り出したものです。普段は上下・左右を動かすために2本だけ画面に存在するパソコンのスクロールバーが無限にあり、しかも勝手に動くもの。消しゴムを鉛筆で綺麗に塗りつぶし、その機能を逆転・消滅させたもの。
そうか、最初に感じた「違和感」は「変」だったからか。生徒たちの頭の中も整理されてきました。
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街の中にも「変」は少しずつ存在します。土屋さんが紹介したのは、出入口のないバルコニー、半分になった便器、などなど。
意図的か?トラブルか?ちょっといつもの「ルール」からはみ出すだけで、こんなにも人々の想像力を掻き立てるとは思いもよりませんでした。
しかも、これらはいつもなら見落としがち。それこそ「当然」のように街中に存在しているのです。

そこで、初日の宿題は「自分の身近なところに『変』を見つけてくること」。生徒たちにはレポート用紙が配られました。
いつもの生活エリアを見直して「変」を見つけてみることで、まずは細かな物事に目を配る姿勢を身につけようというのです。


翌週は、その宿題を発表する時間。
生徒たちはレポート用紙にそれぞれ見つけてきた「変」をまとめ、イラストや写真をつけたものを一人ひとり前に出て報告しました。
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報告に挙がったのは、むやみに高い場所に設置されたドア、本物のトケイソウよりそれらしくまさに時計に草がついたデザインの壁掛け時計、キャラクターのような顔のかたちに刈り込まれた植木など。
見つけた場所はどこか、何をきっかけに見つけたのか。土屋さんも積極的に質問します。
家の中、近所の公園、ちょっと離れた駅前、昔の旅行の記憶。それぞれの経験の中に「変」が見つけられました。
聞いている人たちも、ただ聞いているだけではありません。その「変」がどんな印象のものか、分析シートに書き込んでいきます。
日常の中には思ったより「変」が存在していること、実感としてよくわかった様子。そして、それらは色々な個性を持っていることも見えてきました。

「変」を見つける体験をしたことで、お話を聞くよりもっと深く「変」を理解しつつある生徒たち。
次回からは、見つけるだけでなく、実際に自分たちで「『変』をつくる」ことに挑戦します!


この事業に関する過去の記事はこちら
No.0 授業がはじまりました

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by atlia | 2014-10-11 18:48 | 学校×アトリア
第9回アーティスト・イン・スクール No.0 授業がはじまりました
夕暮れも早くなり、すっかり秋のこの頃。
毎年開催している[アーティスト・イン・スクール]の季節がやってきました!

この[アーティスト・イン・スクール]は、川口市内の小・中学校の図工・美術の時間の中で、第一線で活動するアーティストやデザイナーが講師として授業を行う長期プログラム。
2006年度より児童・生徒が講師とともに活動する中で創造力・想像力・コミュニケーション力を育むことを目的として川口市教育委員会が実施、アトリアスタッフはそのコーディネイターを務めます。
1~2カ月かけて継続的な授業を行うことでより充実した内容を目指すだけでなく、その成果をアトリアでも発表する「特別な授業」は学校・美術教育の中でもちょっと珍しい試み。
毎年1校、1つの学年を対象として行っているこのプログラムも、今年で第9回目をむかえました!

今回は[補正作業-新しい「世界」のみつけ方]と題し、
9月中旬~11月中旬まで約2カ月、現代美術家:土屋貴哉さんが市立元郷中学校2年生と一緒に活動中!先日から授業がはじまりました。
毎週の美術の時間で、日常にある「変」なものごとを見つけることから生活を見直す視点を発見する表現に挑戦しています。
「それって当たり前だよね」と思っている常識や思い込みを問い直すことは自身の視野をひろげる「補正作業」。
学校生活の中から今まで見失っていたかもしれない「新しい世界」を見出す、考える力をより豊かに捉える試みです。
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このブログではなかなか見えない学校の中で行われている授業の様子を、
段階をおって少しずつみなさまにお伝えしていきます!
学校に新しい風を吹き込むアーティストの発想と、今までにない体験の中での生徒たちや先生方の試行錯誤。
アトリアスタッフもその過程の中で、ともに成長しながらがんばります。更新をぜひお楽しみに。

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by atlia | 2014-09-26 15:25 | 学校×アトリア
第8回アーティスト・イン・スクール⑤発表展終了、まとめの授業
第8回アーティスト・イン・スクール〈楽しみを着よう!「マイ・ねっと・ワーク」〉、
12月1日(日)に発表展が終了し、すべての授業も終了しました。
講師にファッションデザイナー:津村耕佑さんをむかえ、10月~11月の約2カ月、前川小学校6年生の皆さんが一緒にネット(網)をつかって色々な楽しみを身に付けられるファッションアイテムづくりに挑戦した今回のプログラム。
約2ヶ月の授業課程、長いようで短い特別な時間・体験となりました。

最後の授業は、学校ではなく、発表展の会場であるアトリアで行いました。
児童たちは特別に貸し切ったバスに乗り込み、どきどきわくわく、アトリアへ向かいます。

会場では、津村さんはもちろん、これまでに授業を手伝ってくれた人たちが待っていました。
ファッションショーからたった1週間半ですが、久しぶりに会った気持ち。
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はじめの挨拶をした後、津村さんにまず展示を自由に見て新しい発見を教えて欲しいと言われた児童たち。
思いおもいに好きな場所から見学します。自分の作品を探したり、ファッションショーの記録映像を見たり。
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そういえば、作品は身につけながらつくっていたし、ショーの本番中は自分が出演していたので全部は見えなかったのです。
いつしか映像の前に集まり、自分の出番のときも友達の出番のときも、歓声をあげる児童たち。
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決めポーズで写った写真も確かめて、恥ずかしいやら誇らしいやらで大騒ぎ。

一通り見学をした後は津村さんとお話しします。
今回の授業でうれしかったこと・むずかしかったこと、展示を見ての感想など、それぞれに発言しました。
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「家でデザインを考えていたりしたけど、ネットをさわっているうちに、もっとたくさんアイデアが出てきた!」
「津村さんたちが展示まで一生懸命考えてやってくれたのがうれしかったです」
「ファッションショーをもう一度見ることができて、みんなの色々な顔が見えて楽しかったです」
「最初は本当にできるかなと思っていたけど、津村さんにも手伝ってもらったりして、良い作品ができたと思います」
みんなの前でしゃべるのは緊張したけど、一生懸命に自分のことばで話してくれた児童たち。

津村さんは、今回の展示について、全員の作品がきちんと見えるようにしたかったということ、それがひとつの作品としても成立していることなどをお話ししました。
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10月からはじめた授業の中、時間をかけて一人ひとりが作品「ネット・ワーク」を制作し、それがファッションショーで一堂に集まり、さらにこの展示会場でひとつの空間「ネットワーク」にまとまったのです。
授業中、何度も「楽しくやりましょう」とお話していた津村さん。最後の授業でも「全員で楽しいものをつくったことが何より良かった」と言います。

津村さんと児童たちはもちろん、更には学校の先生や他のスタッフの人たちも、全員が参加してつくった今回のプログラム。
このアーティスト・イン・スクール全体が、楽しいネットワークづくりだったのかもしれません。


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by atlia | 2013-12-08 10:11 | 学校×アトリア
第8回アーティスト・イン・スクール④ファッションショー、そして発表展へ!
第8回アーティスト・イン・スクール〈楽しみを着よう!「マイ・ねっと・ワーク」〉いよいよ佳境!
講師にファッションデザイナー:津村耕佑さんをむかえ、10月~11月の約2カ月、前川小学校6年生の皆さんが一緒にネット(網)をつかって色々な楽しみを身に付けられるファッションアイテムづくりに挑戦しています。

今回は校内発表会、ファッションショーです!
6年生全員で津村さんの授業を受けるのは、これが最初で最後。学校での授業も最後。
会場となる体育館に4クラスが集まります。
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会場に津村さんとアトリアが用意したのは、特製のランウェイ。
大きな体育館の中央を横切るように敷かれた真っ白のカーペットと、床より一段高くなった舞台。
見たことのない舞台を目の前にし、どきどきしてきました。

児童たちが自身の作品《マイ・ねっと・ワーク》を身につけるところから、授業はスタートです。
それぞれ友達と協力しながら、ファッションチェック。ポーズの確認も忘れずに。
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作品を身につけたら、リハーサルです。
津村さんは実際にランウェイを歩いて、歩く順番や導線を指示しました。
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やはりまだ緊張している様子の児童たちですが、一度歩いてみて、感覚をつかみます。

リハーサルを終えたら、少し不安も和らいだようです。
全員が歩き終わったら、津村さんから最後のアドバイス。
改めて、「全員で楽しくやりましょう」
作品を少しだけ整えて、本番にそなえます。

会場には、多くの保護者の方にもきていただきました。
体育館の照明がぱっと暗くなり、その途端、特設のスポットライトがランウェイに当たります。
どこからともなくあがる感嘆の声。
そして、大きな音で音楽がかかり…
1組から順番にランウェイへ!児童たちのファッションショーがはじまりました!



本番の様子は、成果発表展で記録映像・写真として公開されています。
全員の作品とともに、ぜひアトリアでご覧ください!


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第8回アーティスト・イン・スクール
「楽しみを着よう!《マイ・ねっと・ワーク》
津村耕佑(ファッションデザイナー)×川口市立前川小学校6年生126名
成果発表展


11月21日(木)~12月1日(日)
10:00~18:00 土曜日のみ20:00まで開館
月曜休館


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なお、児童たちは会期中にアトリアを訪れ、発表展会場でまとめの授業を行います。
本当に最後の授業まで、もう少し!


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by atlia | 2013-11-21 09:01 | 学校×アトリア
第8回アーティスト・イン・スクール③制作第2回目
第8回アーティスト・イン・スクール〈楽しみを着よう!「マイ・ねっと・ワーク」〉進行中!
講師にファッションデザイナー:津村耕佑さんをむかえ、10月~11月の約2カ月、前川小学校6年生の皆さんが一緒にネット(網)をつかって色々な楽しみを身に付けられるファッションアイテムづくりに挑戦しています。

ネットの感触をつかみ、完成イメージも描けてきた児童たち。
前回の授業からは少し時間があったので、デザイン案をスケッチする宿題を見せてくれました。
服のかたちをしているものはもちろん、ストール、帽子、靴下のような形状のものなど、細かなアイテムもたくさん。
3mあるネットからは様々なものが生み出せること、気づいてもらえたようです。

さて、実際の授業は、今回で制作最終回。
「完成を目指して頑張ろう」という津村さんの声かけで児童たちは作業開始です。
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新しいパーツをつけはじめる人、身につけてみてバランスを変えてみる人。
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こちらは椅子を自分の肩幅に見立てて制作中。工夫して作業できるようになってきました。
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こちらはたくさんのものが付いてはいないけれど、面白い形が出現です。

作業が進むにつれ、透明だったネットも華やかになってきました。
完成に近づきつつある人は、全部身につけて津村さんにファッションチェックしてもらいます。
前を向いて、ちょっとウォーキングの練習として歩き…ポーズを決めるのはまだちょっと恥ずかしい?けど、後ろも振り返ってみてもらいます。
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津村さんは、これまでの作業をほめてくれながらも、それぞれに的確にアドバイスしてくれます。
服のかたちや付いているもののバランスはもちろん、ポーズの指導も入りましたが、中でも多かったのが「後ろがちょっとさみしいね」「頭にも何か付けたいかも」。
確かに身につけながら作業していると、後ろまでは少し見えづらいかもしれません。
でもせっかくファッションショーも行うのだし、振り返ったときにも「楽しいもの」を表現できたら良いですね。
アドバイスを受けたら、さっそく作業を再開します。
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こちらは随分賑やかになってきました。
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こちらは何かかぶりものを制作中の模様。
夢中になって制作していると、時間が経つのが早く感じます。2時間もあっという間。

授業の最後に津村さんは、ショーでは制作したアイテムだけでなく、中に着る服や髪形なども意識して準備するようにともお話しました。
全員で楽しくやりましょう、という呼びかけには、ちょっと恥ずかしさと不安もありつつも、「はい!」と気持ちよく返事してくれた児童たち。
さて、ファッションショーではどんな表情を見せてくれるでしょうか。
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by atlia | 2013-11-02 12:38 | 学校×アトリア
第8回アーティスト・イン・スクール②制作第1回目
第8回アーティスト・イン・スクール〈楽しみを着よう!「マイ・ねっと・ワーク」〉進行中!
講師にファッションデザイナー:津村耕佑さんをむかえ、10月~11月の約2カ月、前川小学校6年生の皆さんが一緒にネット(網)をつかって色々な楽しみを身に付けられるファッションアイテムづくりに挑戦しています。

オリエンテーションを終え、いよいよ作業開始です。
前回の授業で津村さんから「何かネットに取り付けてみたいもの」を考えてくるように言われた児童たち。
何か持ってきてくれた人?と聞くと、はりきって手をあげてくれました。
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毛糸・ビーズ・リボンなど普段から服飾につかわれいるような材料はもちろん、中には大量のペットボトルのフタ、フィギュア、磁石なども!?
これらがどんな風にネットにつけられてアイテムになるのか、津村さんもびっくりの素材たちが登場します。
津村さん自身も事務所から、アトリアスタッフも倉庫の中をひっくりかえりして色々持ってきてみました。変わったかたちの皮や布のハギレ、小さなプラスチックのケース、積み木のような木片、スチレンボード…うーん、児童たちの発想には敵わないかも?

津村さんはそれらの材料をネットに取り付ける方法として、ひっかける・結びつける・包み込むなどを紹介しましたが、接着剤をつかって貼り付けることはやめようと言いました。ネットをより活かした、もっと簡単な方法でやってみようというのです。
前川小学校の先生方にも参加していただき、事前につくった見本を並べて例を示します。
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児童たちは少し失敗をしながらも、自身の身体にネットを身につけながら、自身が持ってきた材料をとりつけてみます。
「刺すだけでもわりとかっこいいかも?」「色々な小物をつくりたい!」など、発見も理想も様々、それぞれに見えてきたようです。
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頭にかぶる帽子のようなものは小さめなので、早くも完成が近い様子。
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服にちかいかたちのものはネットも大きくつかうので、友達と協力しながら行います。津村さんも積極的に手伝ってくれます。

でもネットはテグスのような素材、ずっと身に付けていると、ちょっとちくちく。
そこで津村さんは、どうしても気になる人は切りっぱなしの部分をテープで保護してみようと提案します。
服や身につけるものは、その着心地も大切ですね。デザイナーさんの気配りが活きる、ちょっとしたポイントです。

次回はこの制作を続行!
どんなアイテムが出来上がるでしょうか?
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by atlia | 2013-10-30 16:41 | 学校×アトリア
第8回アーティスト・イン・スクール①授業が始まりました!
2006年の開館以来、アトリアがコーディネイターをつとめている「アーティスト・イン・スクール」、今年もはじまりました!

川口市立の小・中学校にアーティストやデザイナーを講師として派遣し、特別な授業を行うこのプログラム。
普段はなかなか出会えない講師と一緒に活動することで、児童・生徒の想像力・創造力・コミュニケーション力を伸ばすことを目的としています。
1~2か月かけて学校の中で行うことで児童・生徒にとって身近な場所で充実した内容を実現するだけでなく、その成果はアトリアで発表展として公開し多くの方にご覧頂いています。

第8回となる今回のテーマは〈楽しみを着よう!「マイ・ねっと・ワーク」〉
講師にファッションデザイナー:津村耕佑さんをむかえ、10月~11月の約2カ月、前川小学校6年生の皆さんと一緒に特別な図工の時間を過ごします。

今回はその授業初回、オリエンテーションの様子をレポート。
津村さんと前川小学校6年生、初対面でどきどきです。

まずは津村さんの自己紹介から。
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津村さんは自身のファッションブランド「FINAL HOME」のナイロンコートを持ってきてくれました。
全身がポケットのようになっているこの服は、色々なものを服と一緒に着ることができます。
「なんでも着られる」服に、児童たちも興味深々。今まで知らなかった服のかたちを発見しました。

津村さんは、ファッションを「かっこいい」「流行の」「服づくり」だけではないと言います。
その例として、世界の様々なファッションを、写真を見せながら紹介してくれました。
世界各国の民族衣装、スポーツウェア、全身に付けられたアクセサリーのほか、中にはバナナや巨大な魚を頭や肩に載せて運ぶ人たちの画像などもあり「これってファッション?」と思うようなものも。
しかし、津村さんから見たら、「こんなものも身につけられるってすごくない?」ということに。
「確かに!」と児童たちは頷きながら聞いています。津村さんの自由な発想に触れられた様子。
ファッション、といっても、難しい服をつくらなくて良いのです。

そこで、今回の課題は、「マイ・ねっと・ワーク
ネット(網)を素材に、色々な楽しいものを身に付けられるファッションアイテムづくりに挑戦します。
津村さんはネットを取り出しながら、これに色々なものを取り付けて、つなげて、面白いものをつくろうと投げかけました。
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色々なものをつなげるから、ネットワーク。ネットでつくるから、ネット・ワーク。
この素材は、ひっかけるだけで様々なものを取り付けられるだけでなく、ひもを通してひっぱる・くしゃっと丸める・ぐるぐる巻きつけるなど様々な方法で整形していくことができます。
FINAL HOMEのコートにも通じる、「様々なものをとりこめる」という特徴がありますね。

ネットを渡された児童たちは、まずはそれだけで色々とかたちをつくる実験をしてみます。
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2人でくるまってみたり、全部丸めて頭に載せたり。
これにどんなものをつけてみようかな?どういう風につけられるかな?

津村さんは、次回からの制作に向けて、何かネットに付けてみたいものを考えてくるようにと宿題を出しました。
児童たちの中には、もう何か思いついた顔の人も。

これからどんなファッションアイテムが生まれるか、楽しみです!


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by atlia | 2013-10-24 16:18 | 学校×アトリア



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