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カテゴリ:ワークショップ( 58 )
〈アートな年賀状展2015〉関連ワークショップ [しめかざりをつくろう!]を開催しました。
1月17日(土)〈アートな年賀状展2015〉関連ワークショップ、「しめかざりをつくろう!]を開催しました。参加したのは小学3年生~6年生とその保護者のペアの7組です。
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講師は、しめかざりづくりプロジェクト「ことほき」の鈴木安一郎さんと安藤健浩さん。お二人の制作するしめかざりは稲本来の姿を生かした、シンプルで力強く、凛とした美しい形をしています。今回は「玉しめかざり」に挑戦です。本来は五穀豊穣を願うしめかざりですが、この1年で叶えたい願いや目標を込めながらつくりました。

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まずはしめかざりについてのお話。しめかざりは、新年に家の門などに幸せを授けてくれる歳神様が訪れる場所の目印として飾られます。藁をより合わせることを「綯う(なう)」と言います。普段縄を綯う方向は右綯いです。しめかざりは新年に飾る特別なものなので、縄と同じ方向に綯うと歳神様に失礼だということでしめかざりは左綯いでつくります。

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いよいよしめかざりづくりのスタートです。まずは、野菜のごぼうのような見た目から名付けられた「ごぼうじめ」づくりです。約100本の藁の束の根元を、麻糸で巻き結びでとめます。巻き結びはしめかざりづくりではよく使う結び方で、藁をしっかりと結びとめることができます。その後藁の束を3つに分け、その内の1つを押さえながら残りの2つを捩じっていきます。
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捩じった2本を緩まないようにしっかり押さえながら左綯いをし、麻糸で縛ります。力のいる作業のため、「手が痛ーい!」と呟く参加者も。
最後に残していた1つを同じように捩じり、先に綯った藁の溝に巻きつけて麻糸で縛ればごぼうじめの完成です。

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次にこのごぼうじめを丸い形にしていく作業です。丸い形に癖をつけたら、ひと捻り目の隙間に赤米の稲穂の束を差し込み、丸く交差しているところを巻き結びで止めます。赤米は長さを調節するために茎を切りますが、切り取った部分も捨てずに穂の部分と一緒に飾りとして使います。今ある素材をなるべく無駄にしないよう工夫されているのですね。
仕上げに、最初に巻き結びをした藁の根元の部分を男結びで飾りつけます。2本の糸がピョンと上に上がることから縁起が良いとされる結び方です。男結びは巻き結びより難しく、苦戦する参加者。ですが、「こうかな?それともこっちかな?」と考えながら頑張って結ぶ参加者の姿も見られました。

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最後に縁起物を飾っていきます。葉の裏が白いことから、表裏のない潔白を意味する「裏白(ウラジロ)」、冬になっても実が落ちず、「代々」と同音であることから家の繁栄を意味する「橙(ダイダイ)」、新しい葉が成長してから古い葉が譲るように落ちることから、子孫の繁栄を意味する「ユズリハ」を講師に用意していただきました。
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また、参加者には飾りたいものを持ってきてもらいました。松ぼっくりや梅の花などなど。それらを飾ったら、いよいよ完成です。

出来あがったら、しめかざりの観賞会です。講師が用意した縁起物を全て飾ったものや、手づくりのかわいらしい花が飾られたものなど、どれも個性豊かで、歳神様もきっと喜んでくれることでしょう。

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今回のワークショップは全身を使っての作業が多く、子どもたちと保護者が協力してつくっている様子が見られました。つくる楽しさだけでなく、日本の伝統文化や米の大切さを感じることのできるワークショップでした。
by atlia | 2015-01-22 10:01 | ワークショップ
ワークショップ 季節の創作[白いおうちの冬ごっこ-紙をつかってつくって遊ぶ-]を開催しました
12月20日(土)、ワークショップ 季節の創作[白いおうちの冬ごっこ-紙をつかってつくって遊ぶ-]を開催しました。参加したのは年中~年長と保護者のペアの9組です。
講師は美術家・舞踊家の新生呉羽さん。新生さんはワークショップを「入室から退室までの時間芸術」ととらえ、勇気を喚起する空間として活動を展開しています。今回は冬をテーマに五感や想像力をはたらかせて、冬の中にある様々な楽しみや、「賑やかな静けさ」をみつけるワークショップを実施しました。
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スタジオに入るとスタッフ扮する冬の妖精たちが踊ったり、はしゃいだりしています。妖精たちは入室した参加者に駆け寄り、壁のピンアートにご案内。一緒になって壁に毛糸で冬の情景を描いていきます。「今日は寒かったね」「雪が降りそうだね」と妖精たちとおしゃべりをしながら毛糸を掛けていきます。
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ピンアートが終わったら、みんなスタジオの中心にある紙の輪の中に入ります。身を寄せ合って、冬自慢をします。「冬のにおいがすき」「雪だるまをつくったよ」「霜柱を踏んだよ」冬のエピソードがどんどん出てきます。ここで今日何を行うか発表。「今日はトレーシングペーパーを使っておうちをつくります!」トレーシングペーパーって氷に似ています。白くて透けてて、冷たい雰囲気。それを使っておうちをつくろうというのです。
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トレーシングペーパーに触って少しなれてきたらおうちをつくります。妖精もお手伝いして3人でおうちをつくっていきます。まず大きなトレーシングペーパーを線に沿って切ることから。お父さんやお母さん、妖精と力を合わせて切っていきます。切り終わったらテープで貼ってテント型に…2人で出来ない作業は隣のペアに手伝ってもらって制作。ちょっぴり難しいけれど、みなさん真剣な様子。仕上げに窓穴を空けて完成!!
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おうちにもぐったり、動いてみたり、中に入った人を驚かせたりしておうちで遊びます。紙でできたおうちの入り心地はどうですか?あったかくて心地よくてなかなか出てこない子もいました。しばらく遊んでいると新生さんがみんなを集めます。「懐中電灯にセロハンを貼ってね」とみんなに指示します。これを使って何をするのでしょうか?
突然電気が消えました。懐中電灯のカラフルな光が部屋を照らします。おうちに当てたり壁に当てたり、とってもきれい。おうちの中に懐中電灯を持っていくと光が透けておうちが光り始めます。
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新生さんの声を合図に、黒い紙筒を持った妖精が踊りながら登場。室内をぐるぐる回ります。妖精たちは子どもたちの手を取って踊り始めます。室内を横切るように紙筒が広げられ、冬の夜道が出現。この上でぶるぶる震える動き、冷たい床を歩く動きなど様々な冬の踊りを披露します。しばらくすると紙の端を妖精が持ち、突然ばっと紙から顔を出し、みんなを驚かせます。勇気をもって紙に近づいて、妖精たちを驚かせようとしますが、妖精たちの大きな声に子どもたちはびっくり!冬の道を何度も行ったりきたりします。
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電気がつくと新生さんは冬を味わいに行こうとみんなを外へと誘い出します。少し雨が降っていましすが、冬の空気を肌で感じます。寒かったね、と話しながらスタジオへ戻ると雪が降っています!妖精たちが雪のしたで遊んでいるのをみてたまらず子どもたちが駆け出します。雪は紙でできていて、冷たくなくて、溶けないのでみんなで集めて降らせて何度もくり返し遊びます。
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最後にみんなで写真をとってワークショップはおしまいです。
名残惜しそうに雪遊びをする子どもたちもいました。

みなさんの冬の素敵な体験になれたでしょうか?
冬の「賑やかな静けさ」に気付いていただけたら幸いです。
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by atlia | 2014-12-25 14:16 | ワークショップ
ワークショップ 季節の創作[和紙でつくるオリジナルカード]を開催しました
12月13日(土)、ワークショップ 季節の創作[和紙でつくるオリジナルカード]を開催しました。参加したのは小学生と保護者のペアの6組です。

講師は和紙作家の森田千晶さん。森田さんの作品の特徴は、和紙でつくられたレースです。日本に古来の紙である和紙とヨーロッパ古来の手芸であるレースが合わさり、ふんわりと優しい雰囲気の作品をつくっています。今回は森田さんのレースを使い、和紙の持つ独特の温かさで冬の寒さを和らげるようなオリジナルのグリーティングカードをつくりました。

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まずは和紙の原料について、実際に触りながら説明してくださいました。和紙の原料は楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)といった植物の皮です。今回持ってきてくださったのは楮で、枝からつるんと皮が剥けているもの、茹でて柔らかくなったものなどなど。

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和紙づくりに必要なものは3つ。1つ目は植物の皮、2つ目は冷たい水、そして3つ目はとろろあおいの根っこです。湿度や温度が高い夏だとろろあおいの粘液が溶けてしまうため、和紙づくりは冬におこなうのだそうです。

次に、パルプが入った大きな舟(たらい)の周りに集まり、材料を簀桁(すげた)という道具に溜めて落とすことからこの名前になった「溜め漉き」という技法でそ土台をつくります。あらかじめつくりたいカードのサイズの枠をはめ、一度に一気に水を汲んで揺らし、板の上にひっくり返します。

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さっそく溜め漉きにチャレンジです。思わず「重い~」と呟く参加者。たとえ失敗しても大丈夫。漉いたものを舟に戻せばやり直しができます。
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枠を外したら土台のできあがりです。水をたっぷり含んでいるので厚みがあり、見た目はまるで食パンです。

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次に、土台の上に色紙や布、リボンや糸など、様々な素材を使ってコラージュしていきます。画用紙にペンで好きな絵を描いたものも漉き込めます。中には、拾ってきた色づいた落ち葉をコラージュする参加者もいました。

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次に楮、三椏、とろろあおいが入ったもう一つの大きな舟の中にレースの型を簀桁に敷き、「流し漉き」をおこないます。先ほどの溜め漉きと違い、何回も汲んだり揺らしながら漉く方法です。土台よりも薄く漉くため失敗してしまう参加者も。ですが回数を重ねていくうちにコツを掴んだのでしょうか、どんどん上手になっていきました。
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漉いたら簀桁の簀を外し、コラージュした土台にそっと乗せます。

流し漉きを終えたら、食パンのように厚い和紙をどのように乾かしていくのかを説明してくださいました。板を上から重ねて絞ったあと、板に張り付けて天日干しをします。残念ながら今回は乾かすところを見ることができませんでしたが、自然の力が和紙を温かくて丈夫な紙にしてくれるのだと学びました。

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最後につくった作品の観賞会。誰に送るのかを聞くと、「友達にクリスマスカードとして」「一緒に参加したお母さんのバースデーカードとして」など、送る相手を思いながらつくったようです。きっとその温かい気持ちは相手にも伝わりますね。

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今回つくった作品は、後日お渡しです。どんな作品に仕上がっているのか、楽しみにしててくださいね。

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by atlia | 2014-12-16 11:39 | ワークショップ
ワークショップ 季節の創作[和紙でつくるオリジナルカード]参加者追加募集!
ワークショップ 季節の創作[和紙でつくるオリジナルカード]追加募集を行います。

ユネスコ無形文化遺産に登録された日本伝統の和紙。その和紙でつくられたレースを使い、グリーティングカードをつくります。和紙独特の優しい温もりが冬の寒さを和らげ、送る相手にも伝わるようなオリジナルのカードをつくりましょう。
たくさんのみなさまのご応募、お待ちしております!

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ワークショップ 季節の創作[和紙でつくるオリジナルカード]

日時:12月13日(土)
   13:30〜16:30
定員:15組(小学生とその保護者)
講師:森田千晶(和紙作家)
参加費:500円(1組)
申込締切日:12月10日(水)
※申込はお電話(048-253-0222)または窓口にて直接受付致します。
受付時間 8:30~18:00(月曜休館)

http://www.atlia.jp/ws_lecture/

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by atlia | 2014-12-03 15:38 | ワークショップ
ワークショップ[螺鈿(らでん)で描くこころのかたち]を開催しました。
10月26日(日)、開催中の企画展〈川口の匠vol.4 麗のとき〉に関連したワークショップ、[螺鈿で描くこころのかたち]を開催し、小学3年生~6年生の11名が参加しました。

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講師は本展出品者で蒔絵師の豊平翠香さん。蒔絵とは、器などに漆で文様を描き、固まらないうちに金粉などを蒔いて定着させる技法です。長い時間をかけて幾度も塗り重ねた漆の上に端正な蒔絵を施し、伝統の技法とともに独創的な表現にも取り組んでいます。
今回のワークショップでは漆器の装飾技法の一つである螺鈿で、こころのなかにある風景や、素敵だと思う形を描きました。螺鈿とは、アワビや夜光貝といった貝の内側の真珠層を削ったものを貼り付けていく技法です。今回は黒い石にアワビの貝を貼り、世界に一つだけの宝物になるような作品をつくりました。

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まずは好きな石を選びます。同じような黒い石でも大きさや色の濃さが違うし、傷にも味わいがあってどれも個性的!見ただけで「これがいい!」と決める参加者もいれば、じっくりと触り心地を確かめたり一度選んだ石を「やっぱり違う」と選び直したりする参加者も。

次に、石に蒔絵用の筆を使って漆を塗っていきます。漆は直接触れるとかぶれてしまうことがあるため、注意しながらの作業です。線や点で絵を描いたり、石全面に塗ったりなど、塗り方も様々ですね。
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そして、塗った漆の上に貝を、先を尖らせた割り箸で貼っていきます。貝は2~3mm程度の大きさですが、近くで見ると赤や緑に輝いています。貝は角度によって輝き方が違うので、一番輝いていて綺麗だと思う角度のまま貼っていくのがコツです。
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ここでもう1つ、螺鈿の技法を教えてもらいました。机の上に出ている物よりももっと細かい貝を、粉筒という道具を使って漆の上に蒔くという方法です。2種類の大きさの貝を使い分けることにより、作品の表情もグンと変わります。
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参加者はみんな真剣に黙々と作業をしていました。まるで石や貝とこころのなかで会話をしながらつくっているようですね。
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漆を乾かしている間に、企画展を鑑賞しました。豊平さんの展示室では、本人からもお話を聞きながらの鑑賞でした。ワークショップで使ったアワビの削る前のものも展示してあり、参加者は興味深そうに見ていました。漆の活用法を発見したのは実は蜂だったこと、貝の輝きは海を伝って届く太陽の光の色であることなど、たくさんのことをお話ししてくださいました。
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最後につくった作品の鑑賞会。どの作品も個性的で、キラキラと輝いていますね!
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猫や馬などの動物、花や太陽を描いている作品もあれば、貝を石全体に敷き詰めた作品もありました。石の形から絵のデザインを思いついたり、漆を塗ったところに貝を貼らずに敢えて残すといったアイディア満載の作品もありました。
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漆も貝も、何千年経っても風化せずに残り続けます。今回のワークショップは、日本が誇る素晴らしい文化を体験できる貴重な時間だったことでしょう。今回つくった作品が、参加者にとって一生の宝物になると嬉しいです。

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by atlia | 2014-10-29 10:09 | ワークショップ
秋の企画展関連アートウォッチングを実施しました!
10月19日(日)、開催中の企画展〈川口の匠vol.4 麗のとき〉に関連したアートウォッチングを実施しました。作品を体験し、アートを身近に楽しむ鑑賞プログラム。今回は匠が制作した筆や根付を手に取り、その感触を味わいながら感想や疑問などを話し合います。主に関東圏の美術施設で活躍している「視覚障害者とつくる美術館賞ワークショップ」のみなさんと協働して企画し、市内外から8名の参加者が集まりました。

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話し合うポイントは主に2つ。「見えること(作品の物理的な特徴)」と「見えないこと(作品から受けた印象やそこから考えたことなど)」を言葉にして鑑賞を深めていきます。
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まずは関芳次のコーナーで筆の鑑賞。日本画や水墨画を描くためのバリエーション豊かな筆が展示されています。中でも目を引くのは、いくつもの細い筆を連結させてつくられた連筆(れんぴつ)。
「どの方向に、どのように連なっていますか?」
「1本はどのくらいの太さ?長さも全部同じですか?」
視覚障害者から投げかけられる疑問は晴眼者の視点を具体的にし、作品を細部までよく見る手がかりとなります。
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1本ずつ異なる筆のつくりに注目するうち素材にも興味がわいてきました。ケースに並んだ何種類かの毛を比べてみると、タヌキの毛はふんわりと柔らかそうでシカの一種であるアカサンバは毛艶が無く硬い感じ。ウマの尻尾は毛の1本1本が太く、とりわけ丈夫そうです。
「そういえば、ウマは尻尾を鞭のようにして虫を払うよね」
と参加者の一人が思いぽろっと発言したことにも、一同納得!
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実際の触り心地はどうでしょうか。特別に用意された3種類の筆を、いよいよ手に取って確かめてみます。穂先に指で触れた瞬間、感嘆の声をあげる参加者たち。
「想像以上に柔らかい!」
「こっちはガサガサ。これでは絵の具を含まないし先がまとまらないのでは?」
と、感じたまま、思ったままを実況中継するかのように伝え合います。形も材質も異なる3種類の筆はいずれもぼかしの表現に使われますが、広範囲を柔らかくぼかす用途や荒く筆致を残しながら狭い範囲をぼかす用途などでつくり分けられています。筆のつくりの多様さとそこから生まれる表現との関係を実感することができました。
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次は齋藤美洲のコーナーで根付の鑑賞。写実的だけれどどこかユーモラスな動物たちのポーズや表情などに会話が弾みました。
「これは何の動物?」
「タヌキだと思うけれど腹が極端に丸く膨れているね。」
「しかもその部分だけツヤツヤしてる。これも実用に適った形の特徴なのでは?」
と、感触や使い方に思いを巡らす様子は目で作品を触っているかのよう。
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手に取る期待がより高まったところで2種類の根付が登場。梱包が解かれるなり参加者から歓声が上がります。
「すごいツルツル!」
「饅頭に似てるけどボコボコしてる。動物が丸まった形?」
「丸まるというよりうずくまった感じ。」
「回してみたら猫の顔が!ほらここに耳があって…」
と、形を探る視覚障害者の手に晴眼者の手が添えられる場面もあり、視点と感覚を分け合いながら作品をまさに「一緒に見る」形となりました。石や動物の牙に思えた素材が木の実だと知り再び驚きの声が上がります。
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巾着とその紐を締める緒締(おじめ)とセットにして実際に身に着けてみました。着物の帯の代わりにベルトに根付を通し、収まりのよい着け方を自然と探り出す参加者たち。ベルトの上にウマの足が乗ると跳走する姿がより生き生きと見えます。


最後にプログラムの感想を1人ずつ発表しました。
「表面的にしか見ることのできなかった作品の印象を、触った実感から確かめることができて嬉しかった。」
「用途と機能美を自分たちで発見することができ、根付とは何かをより理解できた。」
「初対面同士で楽しく作品を鑑賞し、貴重な交流の機会を得られた。」
と、参加者たちの言葉には活動の充実感が表れていました。自分の見たものをどう言葉で表現すればよいのか、初めは探り探りでしたが、作品を触った途端に緊張がほぐれ、賑やかに会話しだす様子が印象的でした。

日本人にとって馴染みの深いものでありながら、普段は展示台やアクリルに隔てられている匠の作品たち。優れた実用性を備えた作品の本質に皆で触れることができたのではないでしょうか。

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by atlia | 2014-10-22 11:25 | ワークショップ
ワークショップ[つくって投げて!体で楽しむ粘土のかたち]を開催しました。
8月24日(日)、開催中の企画展〈アーティスト・ラボ「つくられる」の実験〉関連ワークショップ[つくって投げて!体で楽しむ粘土のかたち]を開催しました。
小学3年生~6年生の11名が参加しました。

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講師は出品者の谷本真理さん。もともとは粘土でつくった壺や猫などを作品として発表していました。しかし、一度かたちにした粘土を何かの力で変形させたら面白いのではないかと考え、床に投げつけてみると、新たなかたちが生まれたそうです。
今回のワークショップでは、質感や色の異なる3種類の陶芸用粘土を使います。谷本さんのように粘土を様々な方法で触り、自分が気持ちいいと思う動きやさわり心地、面白いと思う粘土のかたちを見つけてみましょう!

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まずはウォーミングアップで、粘土の感触を確かめます。手で丸める、平たくする、細長く伸ばす、くるくると巻いて一つにまとめる…。谷本さんの掛け声にあわせ、3つの大きな粘土の塊をどんどん変形させていきます。色違いの粘土を混ぜてマーブル模様をつくり、「冷たい」「気持ちいい」と感触を楽しむ参加者。
粘土の扱いに慣れたところで、いよいよ作業開始。色々なさわり心地を味わうために、いくつかの「さわり方」を谷本さんが順番に教えてくれました。


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1.粘土を高く積み上げる。
柔らかい粘土を、とにかく誰よりも高くなるよう工夫して積み上げます。コロンとした丸い粘土を積み上げるとマカロンタワー、平たい粘土だとホットケーキのように見えます。

2.積み上げた粘土を崩す
せっかく積み上げた粘土ですが、これを壊します。名残惜しいけれど思いきって、えいっ!足で踏み潰したり、なぎ倒す姿は怪獣さながら。

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3.床に粘土を敷き詰める。
陣地取りゲームのように、どんどん粘土を床に敷き詰めます。表面をただ平らにするのではなく、足の指やかかとでデコボコを作る参加者もいました。ジャンプやキックなど、ダンスのようなダイナミックな動きを見せる参加者も。

4.敷き詰めた粘土を剥がす。
敷き詰めた粘土をめくるように剥がします。中には重すぎて2人掛りでも剥がせない粘土もありました。

5.粘土を細かくちぎる。
薄くめくった粘土を、紙のようににビリビリちぎります。ちぎった粘土を見てみると、大きさやかたちもさまざま。落ち葉のように細かくちぎれた粘土もありました。

6.粘土をまとる。目をつむって、気持ちいいと思うかたちをつくる。
感触に集中するために、目を閉じて粘土を触ります。どんなかたちになるかな?目を開けて粘土を見てみると、指の跡がくっきりと付いていたり、予想もしていないかたちになった粘土もありました。

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7.粘土を床に叩きつける。
小さい粘土をメンコのように叩きつけたり、大きな粘土を「おりゃ!」と声を上げながら勢いをつけて落としたり。大きさによって叩きつけた時の音も違いました。 同じ粘土を何度も叩きつけていくと、どんどん平たくなっていきます。かたちがどんどん変化していく様子も面白いですね。

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一通り作業が終了したところで、自由時間です。今までの作業で一番気持ちよかったものや、やってみたい動きを自由にやってみましょう!
平たくした粘土を手足にくっつけて「ひんやりシート」。粘土の冷たさを利用したアイディア商品です。

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全ての作業が終了し、鑑賞タイム。できた粘土のかたちが何に見えるかを発表します。足を冷やすブーツ、豚の顔をしたイモムシ、さまざまな大きさのバター、アンモナイト、春巻や鮭といったメニューの朝ごはん…
心地よいという感触をからだ全体で楽しみ、さまざまな作品が生まれました。

自分がつくりたいと思うかたちを表現するための粘土。しかし今回のワークショップを通し、冷たさ・柔らかさ・なめらかさ・弾力など、さまざまな面白い感触を持つものだと気づかされました。粘土だけでなく、身の回りの色々な物にも、面白いさわり心地が見つかるかもしれませんね。

今回のワークショップの作品は谷本さんの展示空間に取り入れられ、8月26日(火)・27日(水)には作品に触れることのできるイベントを行います。今回つくった粘土がどのようにかたちを変えていくのか、スタッフ一同とても楽しみにしています。
たくさんのみなさまのお越しをお待ちしております。
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谷本真理 作品参加可能日 (残り2日間!)

8月26日(火)、8月27日(水) 両日10:00~18:00

布団や粘土が散りばめられた展示空間の中で、素材のさわり心地を感じながら自由に遊ぶことができます。
参加無料(観覧料別途)、予約不要
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by atlia | 2014-08-26 10:56 | ワークショップ
アートウォッチング[さわり心地を探そう]を開催しました。
8月23日(土)、開催中の企画展〈アーティスト・ラボ「つくられる」の実験〉関連アートウォッチング谷本真理編[さわり心地を探そう]を開催し、一般3名が参加しました。

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谷本さんは本展にて、空間の中に布団・ぬいぐるみ・粘土などの素材が散りばめられたインスタレーションを出品しています。制作上の関心事は素材の「感触」を楽しむことにあり、何か明確なかたちをつくるのではなく遊びや動きの「痕跡」をそのまま提示しています。
今回は谷本さんと同じように様々な素材の「さわり心地」を見つけた後、その体験を踏まえて展示作品を鑑賞しました。

作業の前にまず谷本さんの作品を鑑賞し、率直な感想を話し合います。
「秘密基地みたい。」「幼い頃に布団に落書きいたずらして怒られたことを思い出す。」「粘土で布団が汚れていて、住むとしたらちょっと抵抗感がある。」との呟きが。散らかったように見える空間に懐かしい思いを抱いたり、自分が住むことを想定したり。身近な素材をつかっているためか、自分の生活に置き換えた感想が多く聞こえてきました。
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次に作業場に移動し、自分の好きな「さわり心地」を探します!スポンジ、針金、ネット、新聞紙、消しゴム…いくつもの素材から気になるものを選びます。

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並んだ素材を端から端まで何度も触ってみて、感触を吟味していきます。中には穴を開けてみる参加者も。
「これだ!」という素材が決まったら、思いおもいの触り方で一番お気に入りの感触を探します。紙をくしゃくしゃにして布のように柔らかな感触にしたり、重ねた紙をずらす行為に心地よさを見出したり、針金を伸ばす抵抗感を楽しんだり…。同じ素材でも固くなる瞬間を楽しむかた・柔らかい感触を楽しむかたの両方がいて、一つの素材の中にも様々な感触が見つかりました。


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15分ほどかけて素材を触り続けた後は、それぞれお気に入りの「さわり心地」を発表し合いました。紙テープの芯をずらす感触、クラフトテープが手に張り付く粘着性、アルミ線を曲げ伸ばしするときの弾力など、なかなか言葉では伝わりにくい「さわり心地」も。また、さわることで変化した素材のかたちを眺めることで参加者がどのような「さわり心地」を見つけたのか、身振りを加えながら想像し合う場面もありました。

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心地よい感触を見つけた後にもう一度谷本さんの展示エリアへ。
じっくり触った後に作品を見ると、先ほどとは違うものが気になる様子。
「裸足で歩き回って粘土や布団の感触を確かめてみたい。」「どうやって楽しんだのか、粘土の触り心地はどうなったのか、気になる。」「ポップに感じる!」などの声が上がります。スタッフが「ポップに感じるとはどういうことか?」と質問すると、「白い壁に青や緑のテープが散りばめられていて明るい感じがする」という意見が。一方「ポップではないと思う。けれども、そういう見方をすることもできるのかと驚かされた」「ポップというより夢見心地に感じる」と、他の参加者の意見をきっかけにどんどん話題は膨らみます。アートウォッチングの前よりもたくさん感想の言葉が聞こえ、作品の違った見え方や思いが心に浮かんだようでした。

谷本さんの作品に触れ、かたちを変えられる参加可能日は8月26日(火)と8月27日(水)の残り2日間です!夏休み最後の思い出づくりに、ぜひアトリアへお越しくださいませ。
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by atlia | 2014-08-26 10:37 | ワークショップ
ワークショップ[てんてんボディ・ペインティング]を開催しました。
8月2日(土)、開催中の企画展〈アーティスト・ラボ「つくられる」の実験〉関連ワークショップ[てんてんボディ・ペインティング]を開催しました。
小学4年生~5年生の4名が参加しました。

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講師は出品者の知念ありささん。知念さんは身近にある風景に焦点を当て、それらを点で紡ぎとるような作品制作をしてきました。また作品に使われている素材もシールなどの身近なものです。本展では誰もが身近な存在である自分の身体、そしてその中の「足」をよく見ることで膨らんだイメージを「てんてん」で描いています。
それを受け今回のワークショップでは、普段はあまりじっくり見ることのない自分の足には何があるのかを探しながら、知念さんと同じように「てんてん」をつかって足に絵を描きました。

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まずは準備運動。自分の足を見ていると同じ姿勢をとり続けて疲れてしまうので、入念に身体を動かします。足を前に出して、のび~と前屈。すると、自然と自分の足を観察することができます。指を曲げると、普段は見えないしわや骨が出てくるなど、早速発見が!

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それでは、いよいよスタートです。今回使う道具はボディ・ペインティング用の絵具と、歯医者が使う細い棒です。

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初めは緊張気味だった参加者も、時間が経つと真剣に黙々と足にてんてんを描いています。自分の足と向き合い、さまざまな発見をしながら描いているのでしょう。

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「足の指を曲げると、てんてんが綺麗だね」など、自分では見ることのできない角度での発見もありました。また、片足だけでなく、両足をくっつけることで形が見つかるという発見も。足の見方を変えると、さまざまな発見がありますね。
発見はかたちだけではありません。同じ色を「てんてん」で描いても、肌の色は人それぞれなので、どこか違う色に見えます。

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作品が完成したら、自分のお気に入りの角度で写真をパチリ。花を描いた作品もあれば、海と少女を描いた物語のような作品もありました。

自分の足をじっくり観察することにより普段気づかなかった自分の身体に目を向け、さらに他の人と比べてみることで独自の面白さを見つけることができます。人と違うということは悪いことではなく、素晴らしいことなのだと感じられるワークショップでした。
今回制作した作品の写真は、8月15日(金)の知念さんの公開制作に取り入れられ、会期中展示空間に展示されます。どのように作品に取り入れられるのか、ぜひアトリアでご覧ください。
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by atlia | 2014-08-10 14:30 | ワークショップ
ワークショップ[不思議な「きかい」をつくろう1.2]を開催しました。
8月2日(土)、開催中の企画展〈アーティスト・ラボ「つくられる」の実験〉関連ワークショップ[不思議な「きかい」をつくろう1.2]を開催しました。
全2回の開催、1回目は小学生14名、2回目は中学生以上の5名に参加いただきました。

講師は出品者の安西剛さん。
本展では日用品とモーターを組み合わせて不思議な動きをする「きかい」を展示しています。
しかも、その周りには「指示書(つくり方)」が併せて置かれており、遊びにきてくれた皆さんが「きかい」そのものをつくれるようになっているのです!
安西さんの制作を受けて、今回のワークショップでは「きかい」はもちろん、誰かにそれをつくってもらうための「指示書」をつくることにも挑戦しました。

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まず第1回、小学生の皆さんに参加いただいた回。

安西さんはホワイトボードをつかって、丁寧なイラストを描きながら「きかい」づくりのポイントを説明します。
材料として用意されているのは、どこにでもありそうなバケツ・ボールペン・たわしなどの日用品と、結束バンド・青いテープ。そして動力となるモーター。安西さんが日頃の制作でつかっているものと全く同じ。
ハサミなどの道具は一切与えられません!すべてその中で工夫しながら制作せねばならないのです。
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テープのつかいかたを丁寧に教わった後、気になる日用品をチョイス。モーターにテープや結束バンドで固定していきます。
固定できたら少し実験。どんな動きをするのか、電源がきているコードにつなげて確かめます。
そうすると、あらら?思ったより強いモーターの回転で接着がとれてしまったり、部品自体が重くて回らなかったり。
単純な作業に見えていたのに、思ったより難しい!試行錯誤の繰り返しです。
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でも、制作時間には制限があります。次に他の人にその「きかい」をつくってもらうための「指示書」を書かねばならないのです。
今まで自分が夢中になってつくっていたものを客観的に説明するのは案外難しいもの。
完成形を想像しながら、そして今までの自分の作業を思い出すのに苦労しながら、言葉で説明したりイラストを描いたり。
安西さんの「直してほしいポイントや壊れやすいところも教えてあげよう」というアドバイスに応えるのにも四苦八苦。

しかしここで終わりじゃありません!
実際にその「指示書」で他の人がどうやって制作するか、それも実験してみます。
今まで自分がつくっていた「きかい」と「指示書」を、名残惜しくもその場に残し、席替えタイム。他の参加者がつくっていたものの前に座ります。
まったく違う「きかい」を前に、「指示書」を一生懸命に読み解こうと、ここでも一苦労。
それでもこれをより良くするにはどうしたら良いか、長い時間考える人、ひとまず手を動かしてみる人などなど、様々な反応が。
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続いて第2回目の一般の部。

小学生の部と同じようにモーターとテープの説明の後に「きかい」をつくります。
モーターを付ける土台からつくり始める、モーターを回してみて動き方からつくるなど、つくりかたに個性が表れます。ときおりコードに部品が絡まったり、取り付けた部品が飛んでいったりとアクシデントの連続で戸惑いつつも、試行錯誤しながらきかいをつくり上げていきます。
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「きかい」制作の後は絵や文章で「指示書」をつくります。次の人に「こんなことをしてほしい!」と希望を託す指示書や「あとはお任せします」と自由な発想を期待する「指示書」もありました。

そして席替えの時間!他の参加者が作成した「指示書」を読んで続きをつくり、壊れたところを直します。部品をつけ足したり、テープで補強したり…こうした方がいいのでは?というアイデアを膨らませてきかいをつくりかえていきます。中には自分がつくったきかいの変貌ぶりに思わずツッコミを入れる場面も。完成したきかいを見た参加者からは「指示書」を的確に読み取ったという表情、新たな組み合わせに対する驚きの表情、様々な反応が。
「指示書」に託した意図とそれを受け取る人の解釈の間で起きた捉え方のズレを参加者のみなさんが感じられたワークショップになりました。
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今回制作した作品は会期中展示空間に展示され、毎週木曜日の午後には来館者の手が加えられます。「きかい」たちがどのようにつくらりかえられていくか、その様子をぜひアトリアでご覧ください。
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by atlia | 2014-08-08 10:22 | ワークショップ



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