ATLIA STAFF BLOG
カテゴリ:ワークショップ( 59 )
型ハマりぽーと:5 [パンと炭で巨大壁画に挑戦]を開催しました!
6月11日(土)、夏の企画展〈型にハマってるワタシたち〉関連ワークショップとして[パンと炭で巨大壁画に挑戦]を開催しました。講師は出品作家の野原万里絵さん。
梅雨のジメジメを吹っ飛ばすほど元気な小学生15人が参加してくれました。

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やってきた参加者は、まず会場を見てビックリ!とんでもなく巨大な絵が壁を埋め尽くしています。

野原さんは、驚く参加者に同じような絵のミニチュアを見せて質問しました。
「この絵の中に、何が描いてあるか見つけられる?」
全員、絵に吸い寄せられるかのようにぐいぐい前へ。
「顔!」「魚!」「バナナ!」
みんな見つけたものを次々に答えていきましたが、探すのが楽しすぎて、ここも!こっちも!と、勢いが止まりません。

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すると野原さんは突然、中がくり抜かれた茶色い紙を取り出しました。
これは毎日お気に入りのかたちを集めてつくっている型紙。壁に架かっている巨大な絵はこの型紙をつかって描かれたのだとか。
そう聞いた参加者は、さっそく大きな絵の中に同じかたちを発見。「あった!」と指さしました。

でもこの絵はまだ完成していません。
それどころか野原さんは良いアイディアが浮かばなくて困っている様子。
「私一人だと同じような描き方しかできなくて、絵がなんとなく寂しげ。だからみんなでこの型紙でどんどん新しく描いて、もっとかっこいい壁画にしよう!」
本当にこんな大きな絵を描くの?この上から描いていいの?と、参加者のそわそわは最高潮に。

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壁画制作の前に、まずは道具の確認。
たくさんの種類がある型紙を机に並べてそれぞれどんなかたちか言い合いっこしました。
「スケートしている人!」「猫!」
あれれ、同じ型紙なのに2通りの答えが飛び出しました。どうやら縦にしたとき・横にしたときで見え方が全く変わるみたい。

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型紙とセットでつかう道具は木炭とパン。真っ白い紙の作業場と木炭を塗った黒い紙の作業場に分かれ、描く練習をしました。

まずは真っ白い紙の作業場。
手に木炭の粉を直接つけて型紙の上から擦り込むと、ステンシルのようにかたちを写すことができました。初めて木炭をつかう参加者たちにとっては楽しい砂遊び感覚。あっという間に紙全体が埋まりました。

黒い紙の作業場では、朝食でもおなじみの食パンが消しゴム代わりに。
ちょっと意外かもしれませんが、やわらかくしっとりしたパンがほどよく粉を吸着し、木炭デッサンでも消し具として使用されています。カスが出るところも消しゴムそっくり、と発見した参加者も。
今度はかたちを白く抜き取ることができました。

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道具のつかい方はバッチリ。もう一度壁画全体を眺め、描き足りないと思う部分を確認しました。改めて見ると、まだまだ手を加えられる部分がたくさんありそう。
確認が終わるとザザザーという音とともに、何と壁画がまるごとおりてきました!全ての壁画がおりると、もうほとんど床が見えない状態に。
絵の上に乗っかり好きな場所を選んで制作スタート。

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既に描かれている模様から発想を膨らませても、全く新しいものを描いてもok。大胆さと思い切りの良さ、そして思いついたアイディアを大切にしながら進めます。
こうして40分ほどかけ「ここは自分が描いたぞ」と自慢できる部分を増やしていきました。

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完成した壁画はスタッフが元の位置に戻し、全員で鑑賞タイム。
一人でコツコツ描いたカタツムリ、友だちと一緒につなげた長ーい道路などそれぞれ描いたものが集まって、最初と比べるととてもにぎやかな印象になりました。みんなの元気さがそのまま絵になったみたい。

最後は壁画をバックに記念撮影。気づいたら顔と手がすごいことに…でも清々しい笑顔です。
初体験の道具ばかりでしたが、参加者はすぐに自分なりのコツを掴んで生き生きと制作していました。型紙をつかった制作に、みんなでハマっちゃったかも?

さて、この作品はさらに野原さんの手が加わり、〈型にハマってるワタシたち〉展で展示されます。
参加者と野原さんが協働で描いた大作。
きっとみなさまも、何かに見えるかたち・面白い部分を絵の中に見つけていただくことができますよ。

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新鋭作家展 第5回優秀者 大石麻央・野原万里絵
型にハマってるワタシたち
型をつくることにハマってしまったアーティストとたくさんの人たちが一緒に制作するアートプロジェクト。
窮屈な日々も隠せない差異も、全部浮き彫りになるアートな体験に、アナタもハマってしまうかも!

7月16日(土)~8月31日(水)
10:00~18:00(土曜日は20:00まで開館)
※月曜休館(祝日の場合は翌平日休館)
http://www.atlia.jp/exhibition/
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by atlia | 2016-06-22 17:52 | ワークショップ
「アトリアデビュー[とり、みつけた、とんだ!!]」を開催しました。
6月5日(日)、「アトリアデビュー[とり、みつけた、とんだ!!]」を開催しました。
アトリアデビューはアトリアのワークショップに初めて参加する年中・年長さんを対象に毎年開催しています。
今年も16名の年中・年長さんと一緒に活動しました。
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講師はイラストレーターの遠山 敦さん。
鳥や馬などをモチーフにした作品を多く手掛けています。
今回は、楽しく絵具遊びした画用紙から鳥をつくってアトリアの窓辺に飛ばすワークショップを開催しました。

ご挨拶の後、画用紙とスポンジが配られました。
クレヨンや絵筆とは違う道具に「?」が浮かぶ参加者たち。
まず遠山さんがお手本を見せてくれます。
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赤、青、黄色、緑の中から1色を選んでスポンジに絵の具を含ませ画用紙に大胆に滑らせていく遠山さん。
具体的なものは描かない様子。それを見た参加者たちは絵の具を塗り広げるようにスポンジを動かします。
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5分ほど塗ったところでまた色を選びます。
次はスポンジを押し付けたり、叩くように着色。そうするとかすれやにじみができることを発見!
先に塗った色が透けて見えてきました。参加者たちは夢中になって色を重ねます。
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2色重ね終わったらその画面は完成。次に小さな画面を着色し始めます。
スポンジを動かしているうちに様々な描き方を思いつくようで、くるっと回してみたり、慎重に角だけを押し付けてみたり。自分の手に絵具をつけて画用紙を勢いよく叩きはじめる参加者も。
白い紙が様々な模様で埋め尽くされていきました。
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着色は終わったものの、画用紙には肝心の鳥の姿は見えません。ここからどのように鳥をつくっていくのでしょうか?
遠山さんは鳥の形を切り抜いた型紙を手にして、「着色した画用紙に重ねてみよう」と提案します。
するとそこにはカラフルな鳥の姿が出現!
参加者たちは型紙を重ね、どの部分を鳥に生かすかをじっくり吟味して、鉛筆でなぞっていきます。
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なぞったらハサミでカットします。難しいところはサポートスタッフがお手伝い。
鳥のからだが出来あがったらもう1枚の画用紙を使い、からだに似合う羽を自由につくります。
ひらひらした羽や、しゅっと尖った羽。参加者たちは鳥のかたちや大きさだけでなく、鳥の模様も考慮しつつ羽を切り抜きます。
羽とからだをくっつけたら鳥が完成!
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完成した参加者は意気揚々と窓辺へ。
自分よりも高いところへ作品を吊り下げます。
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全員分をつりさげたら鑑賞会の開始です。
ゆらゆら揺れる鳥たちを下から見上げると羽の模様が見えてより一層カラフルに。
反対から見てみようと遠山さんは外へと参加者たちを誘い出します。
外から離れて見てみるとまるで群れをなして飛んでいるようでとっても賑やか。それには満足げな表情を浮かべていました。
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今回のワークショップで行ったことは本物らしさを追求するのではなく、自分だけの鳥をみつけること。
画面いっぱいに「描くこと」を楽しみながら、お気に入りのつまったオリジナルの鳥をつくることができました!
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今回のワークショップの鳥たちは6月10日(金)までアトリアのガラス面で展示中!
ライブラリーコーナーではサポートスタッフがつくった鳥たちも飛んでいます。
近くまでいらっしゃった際にはぜひご覧くださいませ。
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by atlia | 2016-06-10 16:54 | ワークショップ
ここにも通信![手ざわりの絵画]を開催しました
4月24日(日)、開催中の展覧会〈ここにもアート かわぐち〉に関連し、アーティストの制作の一端に触れるワークショップ第2弾を開催しました。
講師は出品者のお一人、對木裕里さんです。
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ワークショップ会場の壁には對木さんが描いたカラフルな絵画作品が。近づいてみると、絵の具のように見える部分がこんもり盛りあがっています。
「今日は特別にさわってみてもいいよ」と對木さん。指でそっと触れると、あら不思議。なんだかふわふわしています。
「紙粘土だ!」どうやら参加者のみなさん、その正体に気づいた様子。
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對木さんは作品のうちの一つを紹介してくださいました。
青い格子状のでこぼこが印象的な作品。イメージの元となっているのは、子どもの頃お気に入りだったワッフル生地のTシャツだとか。それを着たときの嬉しい気持ちを感じることができるような作品にしたくて、シャツのさわり心地を紙粘土で麻布に「描いた」そうです。

今回は参加者さんも同じ素材・方法での絵画制作に挑戦です。
「みんなも描くものの感触をイメージしながら制作してみて。」と對木さん。見た目だけでなく手ざわりを大切にすることが今回のポイント。
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まずは紙粘土に色をつける方法を教えてもらいました。平たくした紙粘土の上に直接チューブから絵の具を絞り、粘土を折りたたむようにして混ぜていきます。手のひらはみるみる絵の具だらけに。でも柔らかくて気持ちよくて、思わず笑顔。
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つくりたての色粘土で試しに麻布に描いてみます。指先で塗りこめるだけでなく、手のひらでおしつけてみたり、ひも状に伸ばした粘土をくっつけてみたり。絵の具ではできない描き方ができるのが面白く、色々な方法にチャレンジしました。
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大きめの麻布と何種類かの色粘土を使い、いよいよ本番の制作です。
描くものの感触を思い浮かべながら。あるいは粘土のさわり心地の良さを生かしながら。参加者さんの気持ちの盛り上がりとともに、画面にもたっぷりと粘土が乗せられていきました。
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完成した作品に木枠を取り付けたら、壁にかけてプチ観賞会です。どのようにして描いたのか、一番気に入っている部分はどこかなど、参加者さん一人ひとりに紹介してもらいました。
指の跡を生かして海の波が揺れる様子を表現したものや手のひらのくぼみを使って柔らかそうに雲を描いたものなどそれぞれに工夫が。
「次の作品をつくるときにみんなの真似をしようかな。私が教えてもらっちゃったみたい」と對木さんも嬉しそう。
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最後は記念写真をパシャリ。真っ白な壁に色とりどりの作品が並んで、まるで展覧会みたい!
見た目だけでなくさわり心地も楽しげな絵画作品がたくさん生まれました。

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平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター


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by atlia | 2016-04-28 12:11 | ワークショップ
ここにも通信![色の影で自分を描こう]を開催しました
4月17日(日)、開館10周年記念展〈ここにもアート かわぐち〉に関連し、ワークショップ[色の影で自分を描こう]を開催しました。
アーティストの制作の一端に触れるワークショップ第1弾、講師は青木聖吾さん。
今回は青木さんが発表しているシリーズ shadows からヒントを得て、ひかりの3原色でつくる影で自分を描くことに挑戦しました。

まずは一緒に会場にある青木さんの作品を鑑賞。
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無数に並んだ「影のひとたち」に興味津々の参加者のみなさん。
今回はこれと同じものを描こうというのです。

しかし、これはどうやってできているのでしょう?
そこで青木さんが取り出したのは、赤・青・緑の色鉛筆。これを重ねていくことで、この絵ができている、らしいのです。
さっそく実験してみましょう。3本の色鉛筆を、ひたすら塗り重ねます。
すると、どうでしょう、少しずつ黒くなってきた気がするぞ?
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3色でできた鳥の影絵、ここまで来るには意外と根気がいる作業だということもわかりました。

影絵とひと口に言っても、色々なものがあると青木さんは言います。
ここで色々な影絵をスライドで紹介してくれました。
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浮世絵にも、影絵遊びの方法が記されたものがあるのだとか。
小道具までつかって表現された影絵に、参加者のみなさんはビックリした様子。なかには確かにやったことある、と納得する人も。

そのままスライドのひかりをつかって、自分たちも影絵に挑戦します。壁に近い人はちっちゃくなって、ひかりに近い人はおっきくなって。自分だけど、自分じゃない「影」をコントロールするのは案外難しい。どんなポーズの影ができるかな?

面白いポーズを思いついたら、2人組になって、影絵写しを行います。
影になる人は写し取られる間、じっとしていないといけません!これがつらいのです。
写し取る人は、その人らしさが出るように、髪や服の印象なども大切に線でなぞっていきます。
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なぞり終えたら、壁にあった大きな紙を床におろして、影塗絵!
同じく3色を塗り重ねていきますが、大きく柔らかな色あいを表現するために、青木さんは新しくパステルを出してくれました。
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小さな四角いパステルはちょっと粉っぽく、手や布などで思い切ってひろげていくことができます。
これで大きく描かれた自分を塗っていきましょう。

最初は要領が分からず、ちょっとずつ小さな面積から塗っていく参加者。
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大きな面をぬれるようになるには、時間もかかります。
なにせ、自分より大きな影に挑戦しているのだから、なかなか全貌も見えません。

そこで青木さんは一旦参加者の手をとめて、紙を壁に戻しました。
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すると、自分がどんな場所を塗っていたのか、どんな色を塗っていたのか、遠くから眺めることができるように。
別の参加者の作業の進み具合も見えて、比べることもできます。
ちょっと離れて見てみると、自分の作品がよく見えるようになるのですね。

ここでまた床に戻して、最終仕上げ。
塗り足りなかったところやイメージと違ったところを直していきます。サポートスタッフも積極的にお手伝い。
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もはや全身をつかっての作業、ひざ小僧も足の裏も、真っ黒に!

最後にもう一度壁に作品を戻して、全員で鑑賞を行いました。
同じ色をつかっていても、かたちや塗り方の違いで、こんなに個性が出るなんて、意外な発見もありました。
とっても大きな作品は迫力も満点!
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ちょっと疲れたけど、いい笑顔の記念写真です。
はじめはあんまりピンとこなかった「色の影」だけど、地道な作業のなかで自分らしい影絵ができました!


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平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター

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by atlia | 2016-04-26 11:11 | ワークショップ
[古代文字を書いてみよう]を開催しました
1月11日(月・祝)、ワークショップ[古代文字を書いてみよう]を開催しました。

冬晴れの美しい天気にも恵まれたこの日は、元気いっぱいの小学3~6年生11名にご参加いただきました。

講師は福島絃峰さん(書家)。私たちが普段つかっている「漢字」のルーツに触れながら、身体を思いっきり動かして古代文字を書くことに挑戦しました。

そもそも古代文字ってなんだろう?今よりずっと昔だということは分かるけど…
「数千年前の人は今と同じ漢字をつかっていたと思う?」と参加者に問いかけた福島さん。
昔の人は見たものをそのまま絵のように描いて文字としていたというお話をします。
例として、月をもし絵にするとしたら、どう描くでしょう?参加者の1人がホワイトボードの前に出て、試しに描いてみました。三日月のように曲がったかたちになりましたが、それを古代文字と見比べると…。なんと、そっくり!他の参加者からも驚きの声があがりました。
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絵のような姿が古代文字の面白いところ。だんだんと成り立ちが分かってくると、福島さんが出した古代文字クイズを集中して解いていきます。
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解いたクイズの中から好きな一文字を選んだら、いよいよ実践!筆と墨を使って半紙に練習をしていきます。
足に力を入れたり、身体を横にずらしたりと初めての書き方に戸惑う参加者。「古代文字には書き順も正解もないから自由に書いて大丈夫!」福島さんの言葉をきっかけに、勢いよく身体全体を動かします。
練習を重ねれば、いざ大きな紙に挑戦です。
靴を脱いだら紙に全身でむかっていくように、練習の時よりもさらに身体を大きく動かしながら書いていきます。紙がずれない様に周りの仲間が紙を押さえ、バトンの様に筆をリレーしながら書いていきます。一つの筆を繋いでいく参加者の顔は真剣そのもの。一緒に制作する仲間と協力し、互いの大きなエネルギーを文字にしていきました。
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文字が完成したらオリジナルの落款(らっかん)づくりを楽しみます。落款(らっかん)は自分が書いたことを示す印として使われるもの。自分の名前にしようか、それともマークにしようかとわくわくしながらアイディアを考えます。自分の書いた作品に手づくりの落款(らっかん)を押すとまるで書家になったみたい!見事な「書」が完成しました。
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最後は自分たちが書いた作品の鑑賞会です。福島さんに感想を聞かれると大きな声で発表していきます。始める前は緊張していた様子の参加者も、力を合わせて取り組んだことで互いのエネルギーを感じたみたい。「たのしかった!」「はじめてでおもしろかった!」との感想を言う達成感に溢れた表情に福島さんも嬉しそうでした。
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文字が持つエネルギーを全身で感じる古代文字は見ているだけでも楽しく、成り立ちを知るとさらに面白さが深まります。会場に漂う墨の匂いに包まれながら充実した時間となりました。
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ご参加いただいたみなさまありがとうございました!
本ワークショップで制作した参加者の作品は〈アートな年賀状展2016〉で展示いたします。
力を込めて書いた作品をぜひご覧ください。

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〈アートな年賀状展2016〉
お寄せいただいた手づくりの年賀状を展示します。はがき1枚に様々な気持ちをこめた作品が新年のアトリアを彩ります。みなさまと一緒につくりあげる展覧会をどうぞご高覧ください。

[会  期] 2016年1月8日(金)~1月24日(日)
[開館時間] 10:00~18:00
[休館日]  月曜日
[観覧料]  無料

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by atlia | 2016-01-17 15:56 | ワークショップ
[キラキラ光る蛇をつくろう!~安行原の蛇造りから~]を開催しました!
12月20日(日)、ワークショップ[キラキラ光る蛇をつくろう!~安行原の蛇造りから~]を開催し、小学3~6年生7名にご参加いただきました!
講師は全国各地で旅をするようにワークショップを行っている塩川 岳さん。川口の伝統行事「安行原の蛇造り」からインスピレーションを受け、キラキラと光を反射する素材で大きな蛇を協働で制作しました。
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そもそも「安行原の蛇造り」ってなんだろう?それを知るために塩川さんはスライドを用意してくれました。安行原という地域に伝わるこの行事は江戸時代から続く伝統行事。五穀豊穣などを願い、毎年5月24日に藁を編んで蛇を制作します。その大きさはなんと10m!塩川さんはビニールやセロファンといったキラキラ光を反射する素材で「アトリアの蛇造り」を行おうと言うのです。
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蛇造りについて学んだ後は制作へ!園芸用の支柱を曲げ輪にしたものを交差させ結束バンドでつないでいきます。頭から尾にかけ次第に細くなるように。みんなで協力して輪を支え合いながらしっかりとつないでいきます。
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「骨組みが完成したらテープでビニールを貼っていこう」と塩川さん。このビニールは蛇の皮膚になっていきます。このビニールを貼っていく過程では骨組みの外側からだけでなく、内側からも貼っていかなければなりません。ひとりでは素材も大きく難しい作業です。
「外側でビニールを広げるから骨組みの中からテープを貼ってね」「じゃあテープがほしいときは声をかけるね」どうやら高学年の参加者がリーダーシップをとって役割を分担している様子。参加者同士声をかけ合って制作を進めていきます。
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次第に蛇の形が見えてきました!セロファンやアルミホイルで目や鼻、うろこなどの装飾を施していきます。大きく開けた口にも歯や舌をつくり、なかなか迫力のある蛇になってきました。
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「顔をキラキラさせたい!」と他の人がつくった部分にアレンジを加えることも協働制作ならでは。体にはリボンをつけたり、アルミホイルを巻きつけたり。そしてアトリアのオリジナルの蛇を完成させました!

そしてみんなで鑑賞タイム。塩川さんはミラーボールの照明で鑑賞しようと提案します。会場を暗くしてミラーボールのスイッチon!すると蛇がミラーボールの光をキラキラと反射しはじめます。まるで蛇に命が吹き込まれたかのよう。会場の雰囲気が一気に変わり参加者からはわっと歓声が上がりました。
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こんなに大きな作品をつくったのは初めてと喜びもひとしおの参加者たち。
みんなで力を合わせて制作する楽しさを味わう時間となりました。

完成した作品は12月27日(日)までスタジオのガラス面で展示をしております。
お近くにいらした際にはぜひご覧くださいませ。
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by atlia | 2015-12-25 10:23 | ワークショップ
[大さわぎ!ヤドカリごっこ]を開催しました
12月13日(日)、ワークショップ[大さわぎ!ヤドカリごっこ]を開催しました。
この日、あいにく寒い雨の日となりましたが、元気いっぱいの小学1.2年生16名にご参加いただきました。
講師は新生呉羽さん(美術家/舞踊家)。身体をいっぱい動かしながら、工作もダンスも、みんなで色々できちゃう欲張りなワークショップです。

しかし、ヤドカリごっこと言われても、どうしたらよいやら。妙な格好の人たちがたくさんいるし…。
戸惑い気味の参加者も見られましたが、やどかりのお家だというテントに全員を集めて新生さんがお話をしだすと、その世界に引き込まれていきました。
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物語はヤドカリとたぬきの出会いから始まります。
ヤドカリたち(参加者)が海で暮らしていたところに、たぬきたちが遊びにやってきます。そう、先ほどの妙な格好をしていた人たちはたぬきだったのです。いつの間にかテントの周りに集まって一緒に話を聞いています。
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仲良くなった両者はまた会おう、なんでも相談しようね、と約束していったんお別れ。

そこでヤドカリたちはよりヤドカリらしく成長するため、色々な動きを学習してみようと話し合います。
新生さんに連れられて、身体を動かしはじめる小さなヤドカリたち。海に見たてた白い会場を自在に動きまわりはじめます。
こそこそ小さく歩いたり、ちょきちょきハサミを動かしたり、ぴょんっと足を上に持ち上げて貝に入ったり、波にのってぐるぐるしたり。ヤドカリらしくなってきたぞー!
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でも何か足りない?そうだ、ヤドカリは貝殻を背負っているのです。やっぱりそれが無いとヤドカリにはなれない気がしてきました。
どうやって探せば良いかな?そこでなんでも相談しようと約束したたぬきたちに知恵を借りに行こうと相談します。

しかしたぬきたち、すぐにはうなづきません。「本当にあのときのヤドカリたちか?随分大きくなってるぞ」「ヤドカリだっていう証拠を見せてよ」
ヤドカリたちは「じゃあ僕たちのヤドカリダンスを見せるから、そしたら手伝ってくれる?」と交渉します。練習した身体の動きを活かしてヤドカリダンス!
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それを見たたぬきたちは、ようしと手伝いの準備を始めます。
取り出したのは半透明の不思議な紙。新生さんとたぬきたちは、ここから貝殻をつくろうというのです。
くしゃくしゃとシワをつけながら、何枚かをつないでいきます。これで本当に貝殻ができるのかな?ちょっと疑わしいけれども、ぺたぺたと工作を楽しむヤドカリたち。
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たぬきも一生懸命手伝ってくれました。つなげた紙を丸めていくと、いつの間にか貝殻ができてきた!
かたちが見えてくるまでは少し時間かかかったけれど、がまんしただけ立派なものができました。
更にぺたぺたとシールを貼って、ヤドカリの新しいおうちの完成です!
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素敵なおうちを手に入れたヤドカリたちは、もっと張りきってダンスを披露!身体もひとまわり大きくなったみたいにのびのび動きまわります。大きな海で泳いで流れに乗って漂ったり、テントからこっそり出ていくような動きも、自分たちで思いついたことです。
まるで本物のヤドカリみたい!大きな空間いっぱいに海や砂浜が広がっていくのが見えるようです。たぬきもいつの間にか一緒になって、わいわい賑やか大さわぎ!
しかし楽しい時間にも夜がやってきて、あたりは暗くなりはじめました。
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みんなで手をつないで、ざぶざぶと波の中を歩くように足並みを揃えていきます。ぱたぱた、さらさら、砂の流れる音が聞こえ出します。
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やがて波が終息していくように息を整え、すーっとその足踏みを止めました。

ヤドカリごっこはここで終わり。でも参加者たちには白いシートがまだ砂浜に見えている様子。
ずっと遠くへ泳いだかのような心地よい疲れと充実感が漂います。
ダンスして、工作して、ヤドカリに「なりきる力」が磨かれて。普段よりずっと思い切って表現をすることができた時間となりました。


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by atlia | 2015-12-17 16:47 | ワークショップ
ワークショップ[古代文字を書いてみよう]参加者募集中!
2016年1月11日(月・祝)に開催するワークショップの参加者を募集しています。

[古代文字を書いてみよう]
古代文字についての成り立ちや意味を一緒に学んでみませんか?普段使っている文字の成り立ちを知ったら意外な発見に出会えるかも!?
普段使用するサイズの半紙に何回か練習をしたらいざ挑戦!大きな紙に身体全体を動かしてダイナミックな一文字を表現します。めいいっぱい身体を動かして楽しみましょう。

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〈アートな年賀状展2016〉関連ワークショップ
[古代文字を書いてみよう]
日時:1月11日(月・祝)13:00~16:30
対象:小学生3~6年生 20名
参加費:500円
講師:福島絃峰(書家)
応募締切:12月16日(水)必着 


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多くの皆さまのご応募お待ちしております。

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by atlia | 2015-12-07 11:59 | ワークショップ
ワークショップ[楽しみを型どろう!]を開催しました。
10月18日(日)、開催中の企画展〈川口の匠vol.5 信頼をつなぐ〉に関連したワークショップ、[楽しみを型どろう!]を開催しました。木型をつくる匠の仕事を一部体験。木材を好きな形に彫って原型をつくり、シリコンで型どります。
講師は60年以上の経験を持つ木型職人、川上豊さん。普段から公民館などで、小中学生に木を使ったものづくりの楽しさを伝えています。

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活動に入る前にたくさんの木の種類を教わりました。川上さん自慢のコレクションは100以上!木の性質について知り尽くしています。 今回材料とするのは木型づくりに最も多く使われているヒメコマツ。木目が細かいけれども柔らかく、加工に適しているのです。

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材料の大きさに合わせて下絵を描きます。とにかく正確さが求められる木型づくりは最初が肝心。小さく尖ったところや細い部分をつくらないことが後の作業で失敗しないコツです。川上さんのアドバイスを受けながら慎重に絵を直していく参加者たち。それぞれの個性がありつつ、型に適した形に整っていきました。

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電動糸のこぎりで絵の輪郭を切り抜きます。小学6年生はさすがの手つき。
側面のがたつきをノミで整えた後、模様などの細かなところを彫刻刀で彫っていきました。角や表面を滑らかにすることも重要。紙やすりで整え、ラッカーでコーティングしたら木型の完成です。

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木型をシリコンで型どりします。気泡が入らないよう側面を先に覆い、小さく切ったガーゼを張り付けて補強していきます。木型の凹んだ部分には入念に押し込み隙間をつくらないように。なかなか根気の要る作業です。

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シリコンの硬化を待つ間、みなで展覧会を見にいきました。川上さんの解説を聞きながら、プロの仕事に興味津々の参加者たち。自分の手でつくった実感から、作品のすごさ・面白さが見えてくるようです。

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そしていよいよ型抜きです。木型から少しずつはがして、うまく抜けるでしょうか・・・

結果は全員大成功!!丁寧に作業を積み重ねた甲斐がありました。さっそく石膏を注いで、複製も試してみます。

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石膏の硬化を待つ間、川上さんが特別な体験を用意してくれました。クギ打ち名人を目指しての練習と初めてのカンナ掛け。お手本を見せる川上さんのあざやかな手つきに参加者からため息が漏れます。

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二度目の型抜きもうまくいきました。作業工程の多いワークショップでしたが、参加者たちの集中力抜群!じっくり手を動かしてものづくりを楽しむ充実した時間となりました。
型を使えばオリジナルの形をいくつでも増やせます。石鹸やろうそく、はてまたバレンタインのチョコレート?次は何で型どりしようか、楽しみが広がりますね。

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by atlia | 2015-10-23 10:00 | ワークショップ
ワークショップ[楽しみを型どろう!]参加者募集中
10月18日(日)に開催するワークショップの参加者を追加で募集しています。
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[楽しみを型どろう!]
熟練の木型職人のナビゲートのもと、木材を好きな形に彫って原型をつくり、シリコンで型どります。木のぬくもりを感じながら、うまく型が抜けるようにするための技術など匠の仕事を追体験。石鹸やろうそくづくりなどで使えるオリジナルのシリコン型を持ち帰ります。

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汚れても良い服装のほかは手ぶらで参加OK!難しいところはスタッフが丁寧にサポートします。ものづくりを身近に楽しみながら、川口のまちについてちょっと詳しくなれる体験をしてみませんか。



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秋の企画展〈川口の匠vol.5 信頼をつなぐ〉関連ワークショップ
[楽しみを型どろう!]
日時:10月18日(日)13:30~16:30
対象:小学生4~6年生 12名
参加費:500円
講師:川上 豊(埼玉県技能士会)
応募締切:10月16日(金)まで。開館時間にお電話にてお問合わせください。
TEL:048-253-0222

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※木型とは
製品のかたちの検討や機能の確認のためにつくられる原型。現在は多くの場合、プラスチック等を素材に機械加工されていますが、古くは専ら木を使ってノミやカンナでつくられていました。その手仕事を受け継ぎ、機械部品や身近な暮らしの道具の型をつくっている職人が川口にはたくさんいます。

※講師について
川上豊さんは鋳物をつくるための木型を60年以上つくり続けているベテラン。市内公民館で「夏休み子ども工作教室」を行うなど、たくさんの小学生や中学生に、木を使ったものづくりの楽しさを伝えています。

たくさんのみなさまのご応募、お待ちしております。
by atlia | 2015-10-02 09:44 | ワークショップ



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