ATLIA STAFF BLOG
アートさんぽ「絵になる工場風景」を開催しました。

1014日(日)、市内の鋳物工場を中心として「絵になる」風景を訪ね歩くまち歩きツアーを開催しました。

講師は建築画家の大渕澄夫さん。8年ほど前から市内の町並みや古い建物を数多くスケッチしてきました。取材の際は道という道を自転車で走り、絵になりそうな場所を探し回るそうです。

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参加者は鋳物工場を描いた作品や昭和時代の川口の様子についても紹介していただきながら、今回のアートさんぽにとって大切な「風景鑑賞のコツ」について学びました。正解や不正解を気にせず何にでも興味を持つこと・常に新鮮な気持ちを持つこと・視覚だけでなく五感をフル活用すること…。それから、大渕さんならではの視点である「絵に描きたいなと思う場所を見つける」ことも。

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訪問先の矢澤工場は、キューポラを使って鋳物製品を製造している工場です。川口といえば川口を舞台にした映画『キューポラのある街』のイメージが今でも広く知られていますが、実は現在ではほとんどの鋳物工場が電気炉を導入し、キューポラが稼動する工場は非常に少なくなっています。

「何てったって、川口といえばキューポラと言われるんだ。やっぱりその風景を残していきたいじゃないか。」

と語る、社長の矢澤さん。何としてもキューポラを守り抜いてやると言わんばかりの、プライドと愛情が伝わってきます。参加者は神妙な面持ちで耳を傾けていました。

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工場の中は仄暗く、窓から筋のように光が差し込んでいました。その光を受けてキラキラと輝く地面の砂、無造作に積み上げられた製品の型、無駄の無い手つきで作業に勤しむ職人の方々の横顔。その全てが、心に染み入る風景として感じられました。

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もう一つの訪問先は喜楽湯。2012年にもアトリアのアートさんぽ「銭湯のある街歩き」で伺ったことがある銭湯で、今も昔と変わらず薪を使って湧き水を沸かしています。今回はその薪置き場と風呂釜の焚き口を見せていただきました。

焚き口蓋を開けるとほのかな暖かさが参加者を包み込み、煌々と輝くオレンジ色の炎が。燃料となる薪は廃屋の建材をリサイクルしているため、ボイラーを導入するよりも低コストで済むのだとか。その代わり、営業時間中はずっと火の番をするそうです。

「ボイラーで沸かす湯よりも、薪で沸かす湯の方がやわらかく感じる、という方もいますよ。」

と、中橋さんからのコメント。当日の気温は16℃、温かいお風呂への恋しさが募りました。

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訪問先に向かう途中や帰り道では、大渕さんおススメの「面白いもの」「気になるもの」を沢山ご紹介いただきました。その一つが、かつてアトリア周辺にあったサッポロビール工場の記念マンホール。近くにお住まいの参加者も「知らなかった!」と驚かれた様子です。ほんの少し注意深く見たり、見方を変えたりするだけで、新鮮な発見があることに気づかされました。


普段見られない鋳物工場や銭湯の裏側といった場所も楽しみつつ、普段何気なく通り過ぎていた場所も楽しむことができた今回。終了後も大渕さんは、「このまちにいる人、ここにある建物、それが全部重なって『風景』になるんだよ」と感慨深げでした。そういった視点で見れば、きっとまだまだ多くの「絵になる風景」が身のまわりにあることでしょう。歩き慣れた道でも今一度じっくり眺めてみたい、そんな気持ちになるまち歩きとなりました。


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by atlia | 2017-10-18 15:46 | アートさんぽ
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