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ATLIA STAFF BLOG
くうき日記:ワークショップ「くうきさんとスキンシップ!」を開催しました
3月25日(土)、企画展〈アートで解明!空気の正体〉関連として、ワークショップ「くうきさんとスキンシップ!」を開催しました。

講師の奥中章人さんは、まず、こんなふうに自己紹介しました。
「僕は今、アトリアの展示室で、『くうきさん』を閉じ込めた作品を展示しています。」
それを聞いた参加者は不思議そうな表情。「くうきさん」って何だろう、空気とは違うのかな、と、疑問がいっぱいです。


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奥中さんは続けます。
「『くうきさん』に触ったことある人、いる?今日は触るためのアイテムを用意してきました。」
取り出したのはシャボン液とストロー。この中に「くうきさん」を吹き込んで触ってみようと言うのです。ぷぅっと膨らんだところをみんなで手で掴んでみますが…すぐに割れてしまい、触った気がしません。
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「もっとしっかり『くうきさん』に触ってみたいよね。今度はポリ袋を使ってみよう!」
手渡されたポリ袋をいっぱいに広げ、ぶんぶん振り回してから口をぎゅっと閉じます。すると袋はパンパンに膨れ、手で叩いても上に乗っても潰れません。
さっきまでは触っているのかいないのかよく分からなかった「くうきさん」。でも今度は力強い手応えを感じ「たしかに触っているぞ」という実感が湧いてきました。


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もう一つのアイテムは薄くて透明なポリシート。これで「くうきさん」を持ち上げてみようと言うのです。
何枚かをひとつなぎにし、その端を全員でつかんで一気に上げてみます。するとシート自体は軽いはずなのに腕が思うように上がらず、シートがちぎれそうに。
誰もが予想しなかった重さに驚きの表情です。


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「この部屋の『くうきさん』、重たかったね。今度はあたためた『くうきさん』をたくさん閉じ込めたら、どうなるかな?」
奥中さんにそう言われた参加者は、協力してシートをつなぎ合わせ、大きな袋を制作。そこに、ヒーターの風をどんどん詰め込んでいきます。すると袋は入道雲のようにモコモコと膨らみながら、天井めがけて浮き上がり始めました。
さっきまでは「重い!」と感じていたのに今度は軽くなりすぎて、つかまえていないと飛んでいってしまいそう。しかも心なしか参加者から逃げようとしているような…?
何だか、巨大な生き物みたいに感じられてきた「くうきさん」。
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最後は袋の中に入り込み、あたたかな「くうきさん」を肌で感じながら、その存在に思いを馳せます。
どんな姿をしているのかな?どんな印象を持ったかな?考えたことはカードに記入し、全員で見せ合いました。
「雲みたいな形をしていると思う」
「『くうきさん』は、とにかくアツい!」
そんな絵やコメントが寄せられたところを見ると、参加者それぞれに「『くうきさん』って何だろう」という問いの答えを見つけ出したようです。

春本番、これからあたたかくなってくるこの季節。
みなさんのまわりの「くうきさん」も、ふわふわと浮き足立っているかもしれません。





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by atlia | 2017-03-30 04:26 | ワークショップ