12月25日(日)はヒンメリ作家の大岡真奈さんを講師に迎え開催しました。北欧・フィンランドに伝わる伝統装飾のヒンメリを大切な人と協働でつくりました。
はじめに講師からヒンメリについてのお話を聞きました。
ヒンメリはサンタクロースの国:フィンランドに伝わる伝統的なモビールで、麦藁を使いつくられてきました。豊穣の祈りを込めたヒンメリは収穫祭やクリスマスの装飾として親しまれ、「幸運のお守り」とも言われています。
大岡さんは偶然雑誌で見たヒンメリの幾何学的な形の美しさに惹かれ制作を始めたとのこと。麦藁は繊細で折れやすく手に入りにくいため、大岡さんはストローを使ってヒンメリを制作しています。
ストローの強度のおかげで複雑な形のヒンメリを制作することができ、表現の幅がぐんと広がるそう。
たしかに大岡さんのヒンメリは同じ素材であることを忘れてしまいそうなくらい多様な形があります。
今回は黒いストローでヒンメリの基本の形「八面体」をひとり2つ制作します。
まずストローを同じ長さに切るとことからスタート!ひとつにつき12本ストローを使います。ここで長さをそろえることが美しいヒンメリをつくるポイント。真剣な面持ちでストローを切っていきます。
そのストローに糸を通していきます。細いストローに糸を通し、糸をくくって・・・という工程の繰り返し。どこにストローを通したらよいのか分からなくなったら講師に相談。はじめは慣れない手つきで制作していた参加者も、すいすいとストローを編んでいきます。
展開図のようになったら立体に組み上げ、八面体の完成です。
完成後にはヒンメリをどう展示するかを考えました。ペアでつくったヒンメリは全部で4つ。並べるか、連結させるか。相談しながら会場内に設置した展示ブースに実際に展示しました。
参加者はみな同じ八面体をつくっていましたが、実際に展示してみるとひとつひとつ表情が異なります。
サイズや展示の方法を工夫するだけでこんなにも違いがうまれるとは。
参加者からはおうちでもストローをつかってもっと作りたい!という声も聞かれました。
大岡さんも「クリスマスの思い出として持ち帰り、大切に飾ってほしい」と笑顔を浮かべていました。
大切な人一緒につくった「幸運のお守り」ヒンメリ。ともに相談しながらつくりあげた時間はきっと思い出深いものになったことでしょう。
一年に一度のクリスマスにぴったりのワークショップとなりました。