ATLIA STAFF BLOG
たのしい実技講座「ぬくもりを味わう 和ろうそくづくり」を開催しました
12月23日(金祝)から25日(日)まで「クリスマス・ワークショップウィーク」と題し、クリスマスに因んだイベントを行いました。
第1段は、和ろうそく制作ユニット「haze(ヘイズ)」の寺澤勇樹さん・戸田佳佑さんを講師に迎え、18歳以上を対象に開催。天然の櫨蝋(はぜろう/櫨の実から搾り取った蝋)を用いた昔ながらの制作方法で、日々の暮らしと心をあたたかくする和ろうそくをつくりました。

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制作に入る前に、まずは講師から和ろうそくについてのお話をききました。
櫨蝋を用いた和ろうそくの始まりは室町時代。型取りする方法もあるけれど蝋の融点が低いので、手でつくることができるのだそう。表面には手のぬくもりが感じられ、安価な石油で大量生産される洋ろうそくより匂いも煤も少なく空気を汚しません。その特徴を大切にしてhazeのお2人は手づくりにこだわった制作活動を続けています。
櫨の実から絞ったままの生蝋(きろう)、和紙とイグサの髄(ずい)でできた燈心も専門の職人につくられた貴重なもの。それぞれ手に取り、触り心地や匂いを確かめました。

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今日つくるろうそくは生蝋とクリスマスらしいカラーのもの合わせて2本。参加者全員で1つのテーブルを囲み1本目に取りかかりました。
溶かした蝋の温度はおよそ40度。手ですくって燈心に塗り重ね、自身の体温も移っていくのを感じながら少しずつ少しずつ太らせていきます。手元に集中し、無心で繰り返す作業は瞑想にも似ていて、会場が静寂に包まれていきました。そうして生まれるろうそくの形は先細りだったり尻すぼみだったり。色の深いものや浅いもの、表面に様々な筋模様のあるものなど、同じ材料と手法でつくっていても個人差が出てくるのが不思議です。

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蝋の感触と制作方法をつかんだところで2本目をイメージしました。自然素材で色付けされた緑とピンクの蝋、どちらかで本体を成形し、仕上げに白い蝋を薄く塗り重ねる手の動きで表面に模様を施します。その技法を講師が実演。温度が高めの蝋を少量塗って素早く手を動かすと細かな斑点ができ、温度が下がって粘り気の出た蝋を多めに塗って捩じるようにすると螺旋模様が現れます。

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つくりたい色を選び、1本目と同じ要領で本体をつくりました。塗り付けた蝋が乾ききる前に次を重ねていく方が色が深くなると講師からアドバイス。各々一瞬の緊張感とともに表面も仕上げ、どんな具合にできたかを見せ合いながら会話が弾みました。

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全員の作品を並べてみるとそれぞれの個性と味わい深さが際立ちます。
「夢中でつくって偶然できた形が気に入った。」
「冬の空と平原に雪が降り積もる情景を表現した。雪の日にともしたい。」
「イメージ通りにはいかなかったけれど、ぬくもりを感じるとても良い時間が過ごせた。」
と1人ずつ感想を述べていきました。自らの手で生み出した1本1本に思いが込められています。

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作品を使う日への気持ちを高めるため、最後にろうそくを主人公にした絵本の朗読をききました。灯をともす人のひたむきな祈りや成長を描いた物語を、しっとりと読み上げる図書館員さん(川口市立中央図書館にご協力いただきました)の声にきき入る参加者たち。これからの暮らしと自分がともす特別な灯りへの期待を胸に、講座は静かに幕を閉じました。各々が大切に持ち帰った和ろうそくは、その心をどのように照らし、あたためるでしょうか。
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by atlia | 2017-01-04 09:00 | 鑑賞講座・実技講座
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