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ATLIA STAFF BLOG
ここにも通信!作品・アーティスト紹介⑤
新入生らしき真新しい制服を見かけるようになったこの頃、上着も軽めを選べるようになってきました。
開館10周年記念展〈ここにもアート かわぐち〉、引き続き開催中です。

ブログ連載「ここにも通信」では本展関連情報を発信しております。
アーティストや作品を紹介するシリーズ絶賛更新中、今回で第5弾目!

本日ご紹介するのは遠藤研二さん《REPLICANT》。
鑑賞する日の「時間」や「天気」によっても表情を変える、唯一野外設置の作品!
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こちらは、アトリアの玄関ですが、見慣れている方は、何かちょっと違和感を覚えませんか?
はじめてご覧になる方は、その自然さに、この写真の中に作品が写っていることは気がつかないかもしれません。

今回の遠藤さんの発表作の素材は、なんと空調のダクト!つまり外の天井の部分に這っているのが作品なのです。
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設営中の遠藤さん、まさに工事!
作品が出来上がっていく途中から注目を浴びていた本作。遠藤さんは、何ができるのか、何度か通行中の方に話しかけられたとか。

どこか有機的な線を持ちながら曲がった先には、青色のLEDが光っています。
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夜になると、こんなに印象が違うのです!

「近未来」「宇宙」といったキーワードを思いうかべる大型の彫刻作品、同時に「ノスタルジー」を感じるのも表現の特徴。
SFと言われるような「ファンタジー」の部分を含んだ未来のイメージは、ある意味では1960年代くらいから続いてきたものかもしれません。1970年代あたりから流行ったハリウッド映画でありそうな熱い宇宙観を感じさせます。
遠藤さんは自身の制作コンセプトを「人類の希望」と表現します。
宇宙に目を向けるのは、未知のものに対する夢のようなものであると同時に、知らない何かを発見することによって「自分とは何か」「人とは何か」を見直そうとする行為でもあるのではないでしょうか。

また、面白いのは、時間によってその表情を変えること。上の写真でも、昼と夜とでは大分印象が違いますね。
本作は夜間開館時に見ていただくのが、企画スタッフのおすすめ。
春、あたたかくなってきたので、アートを楽しむ夜も素敵な季節。

毎週土曜日は20時まで開館中!
夜桜見物がてら、ぜひアトリアまで足を延ばしていただき、作品鑑賞もお楽しみくださいませ。


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平成28年春の企画展/開館10周年記念事業
〈ここにもアート かわぐち〉

アトリアから作品が飛び出した!ここにも、そこにも、どこでも、アート!

今まさに発展を遂げているまち:川口で、みずみずしい感性のアーティストたちの表現があふれ出す!油絵・日本画・彫刻はもちろん様々な作品を市内の施設でご覧いただけます。
開催期間:2016年3月19日(土)~5月14日(土)
展示会場:川口市立アートギャラリー・アトリア、川口駅前複合施設キュポ・ラ内各所、川口市立グリーンセンター
観覧可能時間:施設によって異なりますので、下記施設のホームページへのリンクをご参照ください。


出品アーティスト:片庭珠実、角野泰範、馬場知子、山本智之、青木邦眞、高野浩子、佐藤裕一郎、杉田 龍、小林美樹、八田真太郎、後藤雅樹、羽山まり子、青木聖吾、遠藤研二、大和由佳、對木裕里、堀口泰代

展示会場リンク
施設名をクリックすると該当の施設のホームページへリンクします。
開館時間やアクセス情報をお確かめの上、ご来場ください。
川口市立アートギャラリー・アトリア 
川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン(キュポ・ラ7階)
かわぐち市民パートナーステーション
(キュポ・ラM4階)
川口駅前行政センター(キュポ・ラ4階)
川口市立グリーンセンター

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by atlia | 2016-04-09 18:42 | 企画展