ATLIA STAFF BLOG
MaS(T)Aアーティストトークを開催しました
8月23日(日)、夏の企画展〈アーティスト・ラボ2 シミュレーションゲーム〉関連イベントとしてアーティストトークを開催しました。

話者はアーティストユニット「MaS(T)A」のお一人、森田浩彰さん。
約1時間に渡り活動内容や今回の新作などについてお話ししてくださいました。

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まずユニットを結成した理由を教えてくださいました。
きっかけは数年前、アーティストの五月女哲平さんがあるアートフェアに参加する際に、森田さんに声をかけたことだったそうです。
「ユニットを組んだからには、いつもはしないようなことをしてみたいと思ったんです。」
2人だからこそチャレンジできる何かを探し求め、辿り着いた答えが「旅をテーマに制作すること」でした。
実は森田さんと五月女さんは自他ともに認めるインドア派。旅行らしい旅行をした経験が少ない上、外出するのもちょっと苦手なのだそうです。

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《旅の行方≒栄螺堂》2014

次に作品画像を見せながら、これまでの制作についてお話ししてくださいました。
まずお2人は初の作品発表に向けて旅をする場所を探し、「さざえ堂」という建物を選びました。さざえ堂とは内部が回廊になっている寺の通称で、一周することで巡礼と同じ御利益が得られると言われています。つまり本来ならば長く険しい旅路を、短い時間で「旅したつもり」にできるのです。
旅が苦手な2人にはうってつけかもしれませんね。
このときは行く前からさまざまな準備をし、埼玉・群馬・会津若松にあるさざえ堂をめぐりました。
そして展覧会では、実際に行って知った事実と行く前に膨らませた空想を混ぜ、映像・写真・オブジェなどにして展示しました。

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《旅の行方≒富士山》2015、《旅の行方≒富士塚》2015

その後本展への参加に至る経緯とともに、制作のために同行したアートさんぽ[アーティストと行く富士塚めぐり]の紹介をしながら、出品作についてお話ししてくださいました。
富士塚とは、富士山を模してつくられた小さな塚。登ることで、富士登山と同じ御利益を得られるとされています。さざえ堂と同じく、「旅したつもり」になる仕組みです。
今回は2人で富士塚をめぐった記録映像と知人が実際に富士登山した記録映像を対にし、空想と現実の境が曖昧になるような仕掛けを所々につくって展示しました。

最後に森田さんは、MaS(T)Aとしての制作活動に関して興味深い経験談を語りました。
「僕は小さいときよく木の上で仮面ライダーの変身ポーズをしていたらしいのですが、実際にはその記憶はありません。でも何度も親に言われ続けるうちに記憶がすりかわって、本当にそうしていたような気になっていきました。この経験とMaS(T)Aとしての制作はリンクする部分があるのではないかと思っています。」

来場者から「自分も富士山に登っているような気持ちになった」という感想も聞かれた今回の出品作。制作の背景にある思いやエピソードを聞き、新しい見方が加わるトークとなりました。
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by atlia | 2015-08-30 13:56 | お知らせ
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